NBK(日本文化教材社)は、プラモデルが世におくり出される前から
存在したメーカーでした。
当時、ソリッドや木製のゴム動力飛行機などを中心に営業していました。
ゴム動力飛行機は、主に木製の骨組みに主翼などを輪ゴムなどで固定し、
ゴムでプロペラ回転させ大空を飛ぶというものです。
子供達が作るものは、たいてい胴体が角材一本でしたが、三和模型など
が発売していた本格的な物は、胴体なども骨組みし多少なりとも実機に近
い外観をしていて驚かされたものです。
”実物のスタイルで飛ぶ飛行機” SCALE MODEL AIRPLANE KIT
これが,三和のなんとも羨ましいコピーでした。
競技会なども各地で行われていたようです。
NBKの他にも、KSN(緑商会の前身)なども、この分野で活躍していま
した。
日本文化教材社は問屋へと転進したようです。
* 設立 ・・・・・ 1945年 国策会社として誕生
<1955年 NBKの広告>
箱一面に配された、NBKロゴ
単純だが幾何学的で、美しい。
< こちらは、少し高級な箱入りグライダー>
昭和十八年十一月五日 印刷 販売元 日本文化教材株式会社 ????
昭和十八年は 1943年 ? 確か上の1955年の広告からいくと 設立は 1945年 のはずなのですが?
浅草に日本文化教材社が2社あった・・・・・のか?
高等科第一学年 飛行機 となっていますが、裏は 文化電気笠工作材料。 中身は電気笠でした。
099エンジン用
Uコントロールスケールモデル
メッサ−シュミット Me−109 です。
ベニヤ・バルサ材をメインとした組立Uコン機。
56点からなる部材で構成された本格的なもの
で、胴枠だけでも12点もある。
完成時どの程度の強度を確保できたかは不明
である。
当時、よく添付されていた ”原寸大設計図”
は厚手の紙で実に堂々として素晴らしい。
添付した携帯と対比してください。
設計図 右上にあるように 発売は
昭和40年(1965) 3月28日 となっている。
N.B.K 企画部
全長200mm位の小さな船。
標準はヨットらしいのですが、帆掛け舟にも
なるそうです。
ただし、教材らしく ”帆掛け舟の作り方は
自分で考えてください” との事です。
さすがは 日本文化教材社・・・・・。
KIT・NO・FH1004
<フライング ホビー 零戦>
三和模型などで発売していた、発砲スチロール製の実際に飛
ばすことの出来るスケールモデル機である。
動力は付属ゴムであるが、一般のグライダーなどとは違いゴム
などは機体に完全に収納される。
三和のものと比較するとNBK製のこのモデルの方がはるかに
洗練されている。 スチロールの材質がかなり異なり加工面でも
こちらの方が容易である。
ただ、この種のモデルに付きまとう破損の恐怖からは逃れること
は出来ない。
組説には ”折れたところはセロテープではるだけでなおる” と
誇らしげに書かれているのだが・・・・・・・。
でも、実際に組立飛ばしてみると楽しそうではある。