AURORA

    <オーロラ>
パンサー・タンク  KIT NO.302   
          <335×175×40>          copyright 1956

        AURURAのカタログ

 このTANKシリーズが3種類あったことが
分かる。  欲しいキットばかりだが


 こちらは同じキットNOの再販品。 といっても 1963年製。

     それにしても、このボックスアートの美しさ何だ!!
<335×135×38>     KIT NO.709        1962年      1/600
            このボックスアートも美しい!
<335×135×38>     KIT NO.717          1964年
                              1/600

 AURORAは模型少年がおいそれとは、手に入れられる
物ではなかった。

    ”いつかは、オーロラ” そんな世界の模型だった。
 画像のしわは、シュリンクパックのしわによるもの。

WEST HEMPSTEAD.N.Y. USA
 北天で怪しげな光りを発する オーロラ。
一度は見てみたいが容易にその姿を目の当たりにすることは出来ない。

 昔、父親に連れられて隣町の模型専門店に年に何回か連れて行ってもらった。住んでいる町にも2件の
おもちゃ屋があり、普段はそこで子供に相応しいプラモデルを心わくわくしながら買っていたが、この日は
特別な一日であった。
無論自分が買うわけではなく、父親が買い求めるためだ。
当時模型というと一般的に飛行機模型をさし、父もそれらを買ってきては暇な時に組み立てていた。
店内はどことなく薄暗く、そこは自分のまったく知らない大人だけの空間が展開され息苦しささえ覚えた。
大きな店ではなかったが、見たこともない文字の羅列が並ぶ模型の箱が積み上げられ、父親はその中から
一つを取れ出すとなにやら楽しげに店主と話をはじめるのであった。
見上げると、遥か天空まで箱はちりばめられ、手を伸ばしても決して触れることさえかなわぬ本当に夢のような
空間であった。
付属の小冊子

比較的厚手でよく出来ている

資料としても十分役に立つ

物であったことだろう
当時は個人的に手にとり吟味するなどという対象には決してならなかった オーロラのモデルたちであるが
現在現物を見ると、どちらかというと出来が良いというわけではない。
モールドなども大味でモノグラムなどと比較するとチョット辛いものがあるのも事実である。ならばオーロラの
存在意義がないのかといえば決してそんなことはない。シビヤにスケール性だけを追い求めるのも一つの
方向であろうし、もっと大らかに対象を見つめるのもプラスチックモデルの道であるのだと思う。
何とも怪しげなモデルも多かったのもAURORAの個性である。

そんな中にあっておそらく誰もが認めるのは、そのパッケージの美しさではないだろうか。
アメ車はあまり好きではなかったが、FORD GT だけは別格だった。

右は 当時AURORAが行っていた 「IDEA CONTEST」 の冊子
ボクシングのジオラマも凄いが、爆撃シーンも凄い!こちらはKIT NOがある
ので発売されていたのだろう。
それにしても $1000というのも天文学的賞金だ。 

A-7D・Pー61とも 1/48なのでかなり大型のモデルである。

ハセガワの1/72零戦と比べるとその大きさがわかると思う。
 同じモデルの箱が箱替えバージョン。

個人的には正方形で深い箱の方が変っていてすきなのだが。