私にとってみれば
世界は何だか美しくて圧倒的に冷たい。
連鎖する日常にはうんざりしながら、それを守るために必死な人の何と多い事か。
「勝ち取る」ために殺す人と、守るために殺す人を比べれば、後者の何と多いことか。
年を重ねるうちに
段々、自分の欲しかったものが判らなくなってきているのが分かる。
私が
形を無くしてきているのが分かる。
寒い。
この感覚は何なのだろう。
私は二十歳になった。