〜また集える日を祈りつつ〜
みよこ画 #OFUDAWINE 発売します
(4月19日リリース)


※このワインの売り上げの一部は、新型コロナウィルス感染拡大防止活動基金に寄付されます。


「私の姿を写して人々にみせよ」とのお告げとともに江戸時代の摺物に登場し、170年余りの時を経てこのコロナ禍の日本に再来したアマビエさま。ご利益があるかは知りませんが、旭洋酒のラベル絵師みよこさんの描くそれをみて、思わずふわっと心の緊張が解けました。「ただの気休めとは百も承知ですが」と話すみよこさんの気持ちを写し取ったような、少し困ったような、でも力強く「大丈夫だからしっかり!」と叱咤するような表情に吸い込まれ、しばし見入ってしまいました。隣には、実はアマビエさまよりも先に顕現したというアマビコさまがクールな笑みを讃えておられます。まるで「安心・安全は誰かが与えてくれるものではありません」と諭しているよう。我に返ると、過去の楽しかったことや嬉しかった事、大切な人との出会いと別れ、そうしたすべてが愛しく、心の芯が温まっていることに気づきました。

このよき体験を皆さまにお伝えしたく、私たちが醸造した「日常」のワインに乗せてお届けします。

命を繋げたい本能と、不安をかき立てる知性、秩序を築こうとする理性がせめぎあい、今私たちは人と人とのだけでなく、心身の分断にも直面しています。「感染を防ぐために」当たり前だと思っていた生活が矯正され、リアルな集いの文化が急速に収縮しています。

日々の疲れを癒し食事を美味しくするだけでなく、多様な風土をともに味わい、人と人とをつなぐ役割を担っているワイン。その楽しみ方も今後変貌をとげそうですが、今はただ、このウィルスによる世界旅行が終焉を迎え、人の世に集いと出会いの場が戻ってくることを願うばかりです。それまでの間、家族や親しい人との静かな時間を、このワインとともに過ごしていただければ幸いです。

【アマビエ】
江戸時代(西暦1846/弘化3年4月)肥後(熊本県)の海に毎夜光るモノが現れるというので、役人が見に行くと、長髪にクチバシ、体にウロコ、三本の足(ヒレ)の異形のモノが出現した。「私は海中に住むアマビエと申すもの。今年から6年間は諸国で豊作が続くが、病も流行する。早々に私の姿を写して人々に見せよ」と言って海中に消え去った。

【アマビコ】
アマビエより前の西暦1843-44/天保14-15年、名古屋や越前で摺物に記された、豊作と病を予言する三本足の猿の姿の妖獣。雨彦、海彦、あま彦、天日子などと表記され、一説によると、アマビコの「コ」の字が「エ」に書き間違えられ「アマビエ」となったと言われる。





みよこみよこプロフィール
名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部美術史学科を卒業後、フリーランスのイラストレーターに。「描くことで誰かの幸せの役にたちたい」という思いで描かれる世界は、幸せでどこかユーモラス。エコロジカルで独創性にあふれる世界観が話題を呼ぶ。神楽坂土産のぽち袋、山梨県「旭洋酒」のワインエチケット、愛媛県松山市の鯛メシ「鯛や」の暖簾、地球の歩き方「aruco」シリーズをはじめ、神社寺院のご朱印帳、お菓子のパッケージ、企業カレンダー、ポスターなど、媒体を超えて数多くのイラストを手がける。共著に「歌う尼さんのほっこり法話」(やなせなな・文)がある。現在、宮崎県延岡市在住。

撮影:松田秀人