国産ワインコンクール出品見送りについて


2003年より山梨で開催されているJAPAN WINE COMPETITION 国産ワインコンクールが今年も審査会:7月20、21日 表彰式:8月27日の日程で行われます。旭洋酒では賞をとることで原料ブドウ農家の励みになったり、知名度向上に結びついたらいいなという思いもあり第1回大会より出品してまいりました。
出品酒一覧    カテゴリー;甲州種
開催年 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
ヴィンテージ 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
ソレイユ甲州 落選 落選 落選 奨励賞
ソレイユ・クラシック白 奨励賞
―;出品せず、   開催年によりカテゴリー分類、賞の名前に相違あり。

結果につきましては、欠点のあるワインは受賞しないが、自信納得の出来のワインでも思いのほか評価の低いこともある、というのが正直な感想です。評価する人が違えば違う評価が出るのがコンクールだと思います。結果を謙虚に受け止めてきたつもりです。受賞による影響ですが、受賞酒の雑誌等への掲載により新しく旭洋酒のファンも増えましたし、公開テースティングでのワインファンとの交流により多くの励ましをいただきました。

今年ですが当初ソレイユ甲州2010を例年通り出品の予定でした。しかしこのワインについては4月のリリース以後、お客様から「オフビンテージを感じさせない」「いつものスタイルで旨い」「すいすい飲める」といった多くの声をいただきました。厳しい年だっただけに選果に一層力を入れた渾身作でしたので嬉しかったです。そうです、もうすでにこのワインの評価は出ています。ワインの本当の評価はお金を出して買って下さる一人一人のエンドユーザーが下すものに他なりません。甲州については、エントリー料を費やしてまでこれ以上の評価を得る必要がない、というのが私自身の結論です。

また、3月11日の大震災以後いろいろ考えました。「喜びや楽しみなくては真の復興ではない」というのが葡萄酒夫人と共通認識です。今は地に足のついた、人を楽しませる酒造り、ワイン造りを「続けたい」という気持ちで一杯です。そんな気持ちもありエントリー料の必要なコンクール、コンテストには出品しないことに決めました。結局のところ「金賞とれず撤退。」と受け止めていただいても全く構いませんが、前述のことを旭洋酒の当面の方針とさせていただきます。今後、在庫本数、リリース時期などの出品条件を満たす、ブドウから取り組んでいる自園産のワインにつきましてはチャレンジしたいと思うときが来るかも知れません。そのときは出品宣言をすることになると思います。
                                                                                                                               

2011年6月 旭洋酒 鈴木剛