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北川ディレクターのブログ


春分の日からゴールデンウィークまで千葉県の市原市で初めて開催される国際芸術祭です。

友人の羊屋白玉率いるアート・カムパニー【指輪ホテル】が出るというのでサイトを見に行ったところ、総合ディレクターを務める北川フラムさんの話にぐぐっとつかまれ、ぜひ成功してほしい!応援したい!と思いました。
フラムさんは一昨年私たちも行った越後妻有国際芸術祭や、昨年2回目の開催を大盛況の内に終えた瀬戸内国際芸術祭の仕掛け人であり、日経ビジネスの“THE100 2014日本の主役”の一人にも選ばれている現代アート界の重鎮です。昨年意外なところでお会いし、その際ソレイユワインをたっぷり楽しんでいただきました。そんなご縁も協賛を決めたきっかけです。

芸術祭というのは日本各地で開催されていますが、町おこしのイベントの域を出ないものが多いかと思います。こういったことを成功させ、自治体とアーティストと来訪者それぞれにとって実りの多いものとすることはとても大変なことに違いありません。もちろん、税金を使ってやるのですし、ただやればいいというものではないのです。今回も市原市の佐久間市長は数年かけて他の国際芸術祭を視察し開催にいたったそうですし、友人の羊屋も1年以上前から現地視察を続け地元市民とも交流してきました。いわゆるお役人さんとアーティスト、普段まったく別の分野で勝負している異なる生活圏の人たちが、腹をくくって一つの大きな物語をつくりだそうとしている、その光景を想像すると、今の世に必要とされているものがそこにあるように思えて希望を感じずにはいられません。

もちろん私たちも二人で遊びに行きます。食やスポーツも関わってきてすごい面白そうです。特に鉄道好きの方はマスト!前代未聞の臨時列車が続発します。お近くの方もそうでない方も、春の一日をぜひ中房総でお過ごしになってみてください。後日談もお聞かせくださいね。



公式サイトがリニューアルされてフラムさんの最初のコラムが見当たらないので印刷しておいたものから一部を掲載しておきます。
とってもいいことが書いてあるので。

ディレクター北川フラム 
〜市原市での開催の意味合いや可能性についての説明〜(投稿日2012年10月25日)

アートというのは一つのきっかけで、色々な意味で色々な事を繋ぐために非常に役に立ちます。言わば赤ちゃんみたいなもので、手間がかかるし、ややこしいし、解りにくいし、生産力は無い。けれども、何か人と人を繋ぐ、場所と人を繋ぐ力が最もある。赤ちゃんをみなでかまったり、面倒を見る中で、そこに関わる人達が苦労もあるが楽しくなり、繋がっていく。そういった役割がアートにあるのではないかと、最近少しずつわかってきました。
今、日本や世界の中でわりと見通しがあるのは、いわゆる彫刻や絵画だけでなく、色々な意味でのアートであり、先人達の生活の上に乗っかってきた、生きていく為の「あれやこれや」がアートだと思っています。一番の中心になるのは食べ物だと思います。
アートは“美術”と書きます。この“術”というのは色々な意味で、社会や文明などが、人間との関係や関わり方をあらわす“技術”なのです。それが最近の短い期間の中で、彫刻や絵画だけだと思われてきましたが、明治以前には、お祭りとか、食べ物とか、庭とか、床の間とか、そういったもの全てが広い意味での美術・アートだと思っています。世の中もその方向になってきました。ですから、美術館だけでなく、色々な試みが最近はアートとして言われてきているわけです。
市原では、アートが特に食やスポーツ等に関わってきます。おそらく世界で初めてスポーツや健康を取り込んで実施する試みになるのではないかと思っています。

中略

アートフェスティバルは一種の観光ではありますが、ただ人が来ればいいという話ではなく、一番重要なのは幸せを感じる『感幸』です。地域の人が幸せになる以外の目的があるはずがありません。その幸せというのはどういうものかというと、そこに住みついてきた先人達が、自然と折り合いながら生きていく為にやってきた生活を、今その地域に住む人達が確認し、誇りを持つ。それを他所から来た人が寿いでくれる。そこに生まれる笑顔が幸せだと思っています。
観光というのは、他所から人が来て楽しみ喜んでくれることも一つですが、アート×ミックスでは、この地域の人たちが本当に喜べるようなものをやりたいと思います。以上がアート×ミックスの基本的な考え方です。