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 設計費・建設費

設計費用

設計業務は、敷地を調査して平面プランを決めてゆく「提案設計」。決まった平面プランに基づいて具体的な仕様や構法を決め、基本図面を作成する「基本設計」。工事に必要な図面を作成してゆく「実施設計」。木材の設計や検査等をする「木組み設計」。そして、工事が適切に行われるか監理をする「工事監理」。の5つのカテゴリに分かれます。原則としてこの5つを一貫して行うことを当社の設計業務としております。

Q:工務店さんや住宅メーカーさんの設計と違うのは?

工務店という設計と施工を一緒にやる・・工務店というシステムは、日本独特のものです。本来、敷地やクライアントの様々な条件の中で、専門家として、建築に関わることをアドバイザーとして手助けをするのが設計のはじめの役割です。そして第二段階として、工事や見積もりのチエック機構としての役割があります。工務店に所属する設計は、どうしてもその工務店の利益や方針優先の判断や設計になっています。そして現場でも施工優先になりかねません。
「もちはもち屋」で施工は施工の専門家が、設計は設計の専門家が第三者として行い、皆で協力して建築してゆくことが、最終的にはクライアントの為になる。と考えています。但し、リフォームや民家再生、店舗など、現場の状況によって、判断をすぐにしなければいけないようなモノや、専門性が高く必要な施工を含むものは、当社で工事を請け負う場合があります。

設計費、工事費の違い

工務店さんの場合、業者から見積を集め、各工事の工事費を算出します。
各下請けさんの工事費の総額の約15%~30%の経費をプラスして工事の金額となります。その経費は、色々な工事費に分散するカタチで計上されます。そこに、本来設計で行っている設計経費も含まれています。見えない経費として設計費は入れられています。
 設計事務所が設計を行う場合、コストでチエックするのは、その見えない経費の部分です。信頼できる工務店ならば、ちゃんと設計範囲の経費を差し引いて工事費をだしてくれています。ですので、最終的に全体の工事金額は、あまり変わらないことになります。むしろ、瑕疵担保責任や工事の保証など考えると、第三者としてチエックできる設計事務所の役割とメリットは大きいのです。
※当社は国産材を必ず使用することと、使用した木を見せる設計をすることを業務ポリシーとしています。こんなものは、木ではできないだろう・・というようなコトも、色々なアイデアで解決する場合もあります。お気軽にご相談ください。 県外、遠方での設計にも対応いたします。

実施設計費、工事監理費および木組み設計費

 原則として木造を含む場合「実施設計&工事監理」「木組み設計監理」は1セットで「契約」をいたします。但し、古民家リフォームなど、新たな木組みがあまり発生しない現場の場合は「実施設計&工事監理」のみとなります。

現場の状況や依頼内容によりその都度、検討させていただきますのでご相談ください。

①提案設計

提案設計費用 : 2階建て一般住宅新築の場合:3万円、改修再生や古民家調査、耐震調査を含む場合:6万円 、店舗事務所等は、用途や規模により料金を算出します。(※消費税別)
 敷地の調査を行い、クライアントの要望等からまず、平面プラン、イメージ図などを提案する業務です。ただし、叩き台となる平面プランの提案は1~2回までとさせていただきます。尚、一回の提案には2週間~3週間の時間をいただいております。(2回を超える提案となる場合は「設計契約」を結んだ上で進めさせていただきます。)
 打合せや提案をした後、基本設計に進むかどうかを判断していただきます。また、当社の行っている、国産材中心の設計方針や業務内容充分ご理解の上、ご依頼いただく場合となります。
あらかじめご了承ください。

②基本設計(定額)

基本設計費用 : 一律 60万円 (消費税別)

設計契約が必要です。 

 間取りを決定し、実際に設計図を作成する作業となります。敷地の詳細な調査を行い、基本図面(配置、平面、立面などを作成し、簡易的な構造検討、耐震診断などを行います。)
 ここで工事費の概算を算出し、工事費以外にかかる費用もあわせ、資金計画等を見直していただきます。但し、ここで作成する図面だけでは、建築確認申請、住宅性能表示、瑕疵担保保険、などには実施設計にて対応することになります。また、地盤調査や敷地測量が必要な場合の測量費は別途料金がかかります。お問い合わせください。

③実施設計と工事監理

設計監理契約が必要です。

 工事で施工ができるような図面を作成するのが実施設計、その図面のように現場が進行しているかチエックしするのが工事監理です。まず基本設計で検討したプランを元に実際に図面を作成してゆきます。そして図面を元に工事金額や施工業者を選定&決定してゆきます。
 着工後は、正しく工事がおこなわれているか、建築士法に沿った工事監理業務を行います。また、工事監理の際は工事履歴、工事写真などを記録します。木組み設計を行っている場合、木材検査や木配り等を行います。
但し、木材のトレーサビリティは「木組み設計」の業務を行い、当社提携の木材を使用していただく場合のみ実施可能です。

④木組み設計

 一般的に木造設計では、簡単な梁伏図などをかいて、あとは業者におまかせ。もしくは、プレカット工場にすべておまかせ。というパターンがほとんどです。この場合、間取り、構造、材料、意匠のバランスや整合性がとりにくいですし、プレカット図をチエックできない設計者も多いのが現状です。
 ココロの「木組み設計」では、伏図をはじめ、木の加工に必要な詳細図をおこし、構造材について木拾い(木材の数量を算出すること)をします。そして、木の含水率や強度を検診し、木配り(木材を場所によって振り分けること)を行います。設計に盛り込んでいる特殊な金物や込み栓なども数量を算定し、場合によっては支給いたします(金物費用は別途)。また、木材の加工に関しても下記のような場合、国産材の木の家が円滑にできるように支援いたします。

天然乾燥木材が手に入りにくい場合など・・・

大工さん、工務店さんが購入できるよう・・若しくは、クライアント(施主)が直接購入できるように支援いたします。
※TSドライの木材をご利用の場合のみ「木材のトレーサビリティ」が実施可能です。

手刻みや加工が難しい場合、できる大工さんがいない場合など・・・

 大工さんや工務店の選定は、当社管理で行います。お知り合いの大工さんや施工店さんで加工や施工をしたい場合などは数回、当社で打合せをさせていただき、クライアントの合意を経て、お願いすることになります。また、コスト削減の為にプレカット等をご検討される場合もバランスを考えてご提案させていただきます。詳しくはご相談ください。 

遠方(静岡県外など)で刻みの出来る大工さんがいない場合など・・・

構造材の加工~建前までの作業を当方提携の大工さんや工務店に行ってもらうことができます(補強金物設置まで)。建前後は、現地の工務店さんや大工さんに施工していただくカタチになります。但し、建前時に現場で必要な仮設関係のモノ、現場備品、レッカー、現場保険対策、周辺対策などは現地にて用意、準備することになります。
※設計は日本国内なら対応いたします。特に遠方の場合は、交通費は実費精算となります。ご相談ください。

設計費用算定式

A:基本設計費(定額)+(B:実施設計&工事監理費→建設予定額 x 設計掛率) = 設計費用(税別:設計契約額)
※小規模な工事などについては別途お問い合わせください。

Aの基本設計費

60万円(定額)

Bの掛率

建設予定額x5%~8%(敷地状況や内容により異なってきます。お問い合わせください)
※上記掛率や料金は予期無く改定する場合がございます。お問い合わせください。また、値引きに関しては、直接、交渉してください。
※敷地の状況などにより別途料金がかかる場合がございます。ご相談ください。

建設予定額

建設費について

建設費は、まず基本設計段階で概算を算定します。実施設計が進んだ後、実際に大工さんや工務店に見積をしていただきます。下記はあくまで参考です。設計は、建築予算や計画のシュミレーションです。クライアントの予算に近づけるアイデアを盛り込みながら、設計を進めていきます。

参考:国産木材を使った木造住宅建設費用(建設予定額の内容分)
・板倉構法 : 約30~40坪の場合→75-90万程度/坪
・民家型構法 : 約30~40坪の場合→65-75万程度/坪  
・板倉&民家型 ローコスト仕様 : 約30~40坪の場合→60-70万程度/坪
・国産材使用一般工法 :  約30~40坪の場合→60-65万程度/坪
その他
・民家改修 : 約30~40坪の場合→20-60万程度/坪
・古民家再生 : 約30~40坪の場合→50-90万程度/坪
・小規模テナント店舗 : 400~800万(厨房機器は別途)

※参考に各物件の工事金額を掲載しています。(ただし、掲載は建設年当時の価格です。)
詳細は「ココロのシゴト」をご覧ください。