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テクノと都市のRE-MAPPING 2003.7.6 RE/MAP 北天神 2003.5.1-6/.1 連載的批評-----毛利嘉孝 *RE/MAP 2002 in KITAKYUSHU 2002.4.27 (sat) - 5.12 (sun) *Virtualities/バーチャリティー-----Networking Alter/Native Spaces RE/MAP Project/conference in FEB 2002.2.23 (sat) - 2.24 (sun) *RE/MAP 2001 in SOAP 2001.9.1 プレイベント 2001.9.23 (sun)- 9.30 (sun) 8day's project |
RE/MAPとは このプロジェクトは、一見ある種のアートプロジェクトに見えるが、狭義の「アート」のプロジェクトに回収されることを拒絶している。 ここでは、特権的な才能をもったアーティストのみが、素晴らしい「アート」をつくることが出来るという思考法をとりあえずいったん破棄しようとしている。地図を描くということは、日常的にすべての人が行っている実践であり、私達が焦点をあてようとしたのはこの日常的な実践の創造力である。 完成品ではなくそのプロセスを見せようとするこのプロジェクトは、わかりにくく思えるかもしれない。 日常的な実践とギャラリー、ライブハウスやクラブなどの表現実践との区分を融解させること。 あるいは、本来パブリックな空間である都市空間を私達の手に取り返すこと。 このときパブリックは、国家や自治体にも個人にも属さない交渉可能な領域を指している。 そして、そのために私的空間をできるだけ解放すること。それは、同時に新しい身体のあり方を手に入れることだろう。 それは、将来あるべき未来の姿を呈示するというより、むしろ、未来はすでに現在の中に散在しており、私達がなすべきことは、その散逸してしまっている契機を発見しつなぎあわせるための身体のテクノロジーを身につけることなのである。 マスメディア、商品社会、アートサーキット、そしてそれに附随する政治権力、こうしたものが手に手を取って、時に矛盾をはらみながら、グローバル化を進めつつある。このことはかつてギィ・ドォボールが「スペクタクル」という言葉で特徴づけた社会--マスメディアと商品によって完全に人々を受動化していくような社会---をまたグローバル化しつつある。 都市を「歩くこと」、しかも「グローバルに都市を歩くこと」はおそらく、そうした趨勢に対するオルタナティブを模索することである。地図を描くこと。与えられた地図を用いるのではなく、自分の身体と都市とのかかわりの中で地図を創造していくこと。地図によって身体と都市空間そのもの、社会そのものを変容させること。RE/MAPはそのためのささやかな装置のひとつなのである。 |
企画:毛利嘉孝+second planet 事務局:gallery SOAP 北九州市小倉北区鍛冶待ち-8-23 |