ショウジョウバカマ

しょうじょうばかま
Heloniopsis orientalis

ユリ科

和歌山県高野町高野山
2000.5.4

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春に赤から紫色の花を長い花茎の先にまとめてつける多年草です。日本中の山地でごく普通に見られます。

葉はすべて地ぎわから放射状にでる「ロゼット葉」で、その葉の先から根が出て新しい個体になるという、変わった栄養繁殖をすることもあります。
花茎は花が終わっても伸びつづけ、50cm以上にもなるそうです。
果実の頃にも花被(花弁とがく片)と雄ずいが残り、果実は春の終わりごろ裂開します。
種子は細長い糸くずのようで、風に飛ばされて運ばれると考えられています。

名前は、赤い花を猩々(しょうじょう)の顔に、広げた葉を袴に見立てているそうです。


若い果実

裂開後の果実と種子

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