オオスズメバチ

おおすずめばち
Vespa mandarinia japonica

スズメバチ科

奈良県新庄町屋敷山公園
2001.10.14

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全長3cm、時に4cmを超える世界最大のスズメバチです。樹液を吸いに来ていました。

土の中に大型の巣をつくり、大きいものでは直径1m以上、1000頭以上の集団になるそうです。
樹液や昆虫を食べていますが、大きい分敏捷性に欠けるので、動きの遅い昆虫を狙います。個体数が多くなる秋には、それでは追いつかないので、他のスズメバチの巣を襲うようになります。スズメバチの巣には幼虫やさなぎがたくさんいて大きな栄養貯蔵庫となっているからです。一旦襲われたスズメバチの巣は絶滅するまで襲われつづけます。そのためオオスズメバチは他のスズメバチにとって人に次ぐ大きな脅威となっています。

攻撃性はスズメバチの中でもキイロスズメバチと並んで最も高いほうで、特に秋に巣に近づくのはとても危険です。

写真は餌を分けているところで、栄養交換と呼ばれる行動です。同じ巣のハチ同士がよく行うコミュニケーション方法らしいです。
女王が出す女王物質と呼ばれる巣の秩序を守るための物質を、彼女達はさまざまなコミュニケーション方法を通して巣の個体同士で分け合うのだそうです。

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