春から初夏にかけて成虫がみられるカワトンボの仲間です。

この仲間ははねの色に変異があり、分類群ごとに雌雄の示すはねの色の組み合わせが異なります。
ニシカワトンボでは、オスに褐色翅型・橙色翅型・無色翅型、メスは無色翅型のみがみられるそうですが、同じような地域に分布するオオカワトンボでは、オスに橙色翅型・淡橙色翅型・無色翅型の３型があり、メスに淡橙色翅型・無色翅型の２型があるそうです。
ただし、近畿地方には基本的に透明翅型のオスと透明翅型のメスの組み合わせしか見られないヒウラカワトンボというグループが認めらることがあるらしく、写真のトンボはおそらくこのヒウラカワトンボに含められそうですが、分類がはっきりするまではとりあえずニシカワトンボとしておきます。

尚、詳しく知りたい方は掲示板の２０５番の記事のCalopteraさんの解説もご参照ください。