サークル白ウサギ

’97.5/5「ショタケット3」参加レポート!
97/06/11

文責:ウサギの時計


 去年よりさらに遅れて(^^;ようやくショタケット参加の報告をお届けできます。


前口上

 え〜と、去年の5/5に初めてショタケット(2)にサークルとして参加させていただいて、これがわがサークル白ウサギの同人サークルデビューだったわけです。と、同時に、このホームページもショタケット2への参加日程に合わせて着々と準備を進め、ショタケットで「ホームページ開きました」というチラシを配布したのがこのページのデビューでもあったわけです。以来1年間。長かったです。同人誌の販売活動はホームページを通して通販を続けていましたが、即売会にサークル参加する、という形をとっているのは今だにショタケットだけです。メンバーが遠方にちらばっているので首都圏等の即売会に頻繁に出るわけにもいかず、また社会人サークルなのでどんどん新刊を作るという時間的余裕もなく……。その点ショタケットは開催の趣旨が実に明快なので、とにかくショタケットを目標に、年に一回の晴れ舞台! と考えてきました。
 コミケには出たいという欲求はあるのですが、過去申し込んだのに落ちてしまったということもあり、その他考えることもあり、当面即売会への参加はショタケットに絞ることになりそうです。
 とはいうものの、今回はみんなサークル活動、特に「本」という形の同人誌を作るほどの余裕もなく、結局新刊はCG集のみ、という形でゴマカすようなことになってしまいました。情けないことです。それも、収録を予定していたCGの構想の半分も収録できず、期待して下さった方には申し訳ないことをしてしました(_ _)。やはり同人サークルとして存在し続けるためには即売会への参加、という形態は今のところ必須だと思うんですが、即売会のCG集に間に合わなかったCGなんかはこのホームページに順次アップさせて戴きますので、どうかご容赦下さいませ。


ショタケット3での同人誌等販売の報告

 つーわけで、参加して来ました。ショタケット3。去年と同様、サークル参加だったので開場を待つ一般参加の方々の雰囲気は良く分からず。なお、あろうことか、筆者(ウサギの時計)に至っては許し難いことに一般開場から30分近く遅刻して会場にたどり着くという失態をさらしてしまいました。それまでは白阿氏が一人でサークル席を切り回してくれていたのです。また、CG集もウサギの時計版の方は、内容のHTMLファイル作成が最後の晩遅くまでかかり(これが遅刻の原因)、ディスクの複製は会場で一枚一枚、お客さんたちに待って貰いながらモタモタとするハメになりました。複製はリブレット50(超小型のAT互換機)を使ったのですが、コピー速度が遅いのには参りました。そのため、自業自得とはいえ、他のサークルさんの本を見て回る時間がほとんど取れませんでした。あと、去年にくらべるとずっとたくさんの人がサークル席に来て下さったこともあり、サークル席はなお大忙しでした。フィロフィソーラさんTanaken さんが売り子やディスクのコピーを手伝ってくれたのには人の情の有り難味が身に染みました。

 今回のサークルスペースに置いたのは、去年出した同人誌『いまは気づかなくても』『しいねちゃん☆解放区』の残部(ただし『しいねちゃん…』については残部が10部程度しかなく、すぐに売り切れてしまいました)、今回作った同人ディスク2枚(詳しくは『サークル白ウサギ』発行/取り扱い物一覧(委託販売含む)のコーナーを見て下さい)、それに今回の当初予想していなかった目玉、個人サークル「フィロフィソーラ」さんからの委託販売であるショタ専門評論同人誌『TEDDY CAT!』創刊号(ウサギの時計も寄稿)、サークルのホームページのちらし(モノクロコピー)、と、並べるモノの品目だけはかなり多かったです。んでもってそれぞれ持参した在庫の8割以上がさばけるという、うちのサークルとしてはかなりの快挙を成し遂げました。うぅ、まあCG集とか、本来ならプリントアウト見本など用意するのが常識で、用意する予定だったのが間に合わなかった関係もあり、中身を見てガッカリされた人も多かったかもしれず、そうした点はまことに申し訳なく、「前口上」でも書いたように、至らなかったぶんはホームぺージの方で補わせて戴きますのでどうかお許し願いたいというコトで(^^;。
 しいねちゃん本の方もあれから増刷ができましたので、売り切れて買えなかった方はどうぞ宜しく〜(_ _)

 で、社交の場としてのショタケット3は、うちのサークルにとってはかなり充実していました。ショタケットでは古参の『彗星紅旗団』の日月火水木(たちもりかずき)さんがわざわざお声を掛けて下さって談笑できたのを始め、FOX FACTORYの方にも声を掛けて頂いた他、ホームページ見てますヨ、と言って来て下さる方複数(感涙(@_@)/)、お馴染みの方などもたくさん声を掛けて下さいました。あぁ、ホームページ開いて良かった! と思える瞬間でした。どうもみなさんありがとうございました!

 さて、今回委託販売という形で売らせて頂いた上述の、フィロフィソーラさん責任編集のショタ評論同人誌『TEDDY CAT!』ですが、私自身も寄稿していることから、どのくらい売れるものか非常に気に掛かりました。現物が刷り上がって来るまでは特に……表紙までモノクロのコピー誌だし、完全に内容勝負なんで、はたしてどれだけの方が「まず手にとって」見てくれるたろうかというところがありました。なにしろショタ本に特化した即売会であるショタケットとはいえ、大部分の出品物は視覚に訴える漫画同人誌やCG画集、そうした中で異色の「評論」本がどれだけみんなの関心を惹くことができるだろうかと、これはいわばショタに興味を持って集って来る人たちの客層を試したいような気持ちもあって、サークル席まで来て売り子の手伝いをしてくれていたフィロフィソーラ氏ともども注目していました。結果は持参したぶんがほぼ完売に近い数さばけまして、うん! これなら第2号以降も出せる! という確信を持つに至りました。


ショタケット3の全体的な印象

 これを書いている筆者(ウサギの時計)は開場に30分近く遅刻したりディスク複製に忙殺されていたり、で、あまり詳しく会場の中の全体的な雰囲気については語る資格がないのかもしれませんが、まず第一に、やはりこういうショタのお祭りっていいなぁ、という毎回感じる開放的な雰囲気ですね。一般参加者の過半数が男性というのも例年と同様で……。「私たちはショタコンなんダ!」と、誰はばからず言える、まさに年に一度の解放区。ここでは自分たちはごくフツーの人なんダ! 仲間はいっぱいいるんダ! という開放感! 川崎市産業復興会館が取り壊しになるとかで、来年の来年開催については未定だそうですが、場所は変わっても、ぜひこのイベントは今後も続けて欲しいですねっ。

 あと目についたのは、メインに扱われるショタキャラの大きな変化、ということでしょうか。第一回ショタケットでは「しいねちゃん」が会場を席捲していた感があり、去年のショタケット2でもスタッフの複数の方がしいねちゃんコスプレをされるなど、しいねちゃんは健在だったのですが、今年は大きく様変わりしまして、しいねちゃんを扱ったサークルさんの数は極端に減少し、かわりに台頭して来たのが、予想通り「烈&豪」「ガオガイガー」でした。『ヤマトタケル』を扱っているサークルはウチ以外は皆無といってもいいくらいでしたね。ちょっと淋しかったです。特にしいねちゃんは、かつてのショタファンの間での熱狂を考えると、もっと息が長いキャラだと思っていたのに……。たとえばこれが5〜6年前だと、『ワタル』や『グランゾート』をやっている人たちの活動ってのはもっと粘り強かったというか、息が長かったです。でも私は負けません。今こそ同人屋魂の試される時。しいねちゃんを続けます。たとえ最後の一サークルになろうとも!


[脚注]
 コミケは確かに素晴らしいと思うのです。規模的には「赤ブーブー通信社」の主催する Comic City に追随されていますが、なんといっても同人誌を愛するボランティアによる自主運営、サークルもただスペースを貰って同人誌を売るというだけではなく、会場設営などにも参加し、またイベントとしての秩序に関する責任をすべての参加者(一般参加者も含め)が担い、トラブルも最小限に今まで営々と開催されて来た歴史と伝統はすべての同人屋が共有してよい誇りだと思います。
 また、ショタケットがショタファンのために特化されたイベントであるからサークル参加する側としても効率がいい、ということは事実ですが、やはり知名度の点からコミケにしか来られないというファンの方も多いはずで、コミケに参加できればきっと今までに巡り合えなかった人たちとの出会いもまたあるだろう、とも考えます。
 しかし……上に書いたように以前うちのサークルもコミケへの参加申し込みをしたことがあって落ちたと書きましたが、現実問題として、応募サークル数に対して実際に確保されるスペースが少なすぎる(逆に言えば応募サークルが多すぎる)という現実は、別に誰のせいというわけでもなくどうしようもないことだと思うのです。そう、そのことを誰かに対して批判したいわけではありません。しかし、サークルの抽選が公平に行なわれているとして、それでも毎回必ず参加している大手サークルさんがいるという事実は何を物語っているのでしょうか? これは実のところ、1サークルで複数のサークル名を使い分けて複数の申し込みをするというのが、確実に参加できるほとんど唯一の方法になってしまっているということです。これも一概に責められることとは言えないでしょうが、結果として1サークルが実際に複数のスペースが当ってしまい、余った参加権を他の知り合いサークルさんに譲る、ということが日常茶飯事的に発生するようになりました。これは「自分のサークルは当たらなかったので、せめて知り合いのサークルさんで本を委託販売してもらう」というのとは全然次元のことなる問題です。「委託販売」はサークル間の協力、不足し勝ちなスペースを最大限有効活用する知恵であって何ら咎められることではないと思いますが、あるスペースがそっくりカタログに記載されているのとは別サークルに置き換わっている、というのは、一般参加者にとってはとても困ります。一般参加者はカタログだけが頼りで膨大はサークルさんの間を本を求めて探し回るのですから、そのカタログがあてにならないとなると、もう途方に暮れてしまいます。私も過去、これで何度泣かされたでしょう。ここ数年だけの間でも、こうした無秩序化傾向はどんどん進行しているという感触を持ちます。カタログでは「〜〜」というサークルのはずなのに……自分の探していたサークルとは全然別のサークルの居る席の前まで来て嘆くことになります。こうした、複数のダミーサークルを使って参加申し込みをする、というやり方も、コミケット準備会としてはチェックしようのないことでしょうから、責任の所在は彼らにではなく、複数申し込みをするそれぞれのサークルの側にあるというべきです。確実にサークル参加する方法が他にないとはいえ、その結果引き起こされる現象を考えれば、ちょっとモラルが問われるべき問題ではないでしょうか?
 実際、律義にルールを守って一通しか申し込みをしないサークルさんの場合、今まで何度も参加して来たようなサークルさんでも「落ちてしまった」というのをよく聞きます。うちのサークルは一回目に落ちて、2回目に申し込みをするかどうかという段になって、「やっぱりダミーサークル名を使って複数申し込みをするのはモラルに反する」と結論を出しました。別にだからコミケには参加しないゾ、などと決めたわけではないのですが、予定が立たないのに本を作れるほど、あるいは当落が判ってから短時間で本を作れるほどの余裕は今のところうちにはないので、今のところほぼ確実に参加できるショタケットに的を絞ろう、という結論に達したのです。

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