赤ずきんチャチャを見よう!
第3話「ぶりっこ人魚マリン!」
可哀相過ぎるしいねちゃん
マリンの登場の回である。マリンはあの通りの性格であるし、今さら何も言うことはない。この回ではひたすらしいねちゃんだけが可哀相であった。
チャチャとリーヤの仲の良さを見せつけられるし、リーヤが記憶喪失になったらなったで、チャチャはリーヤのことで頭がいっぱいで、健気に(?)に取り入ろうとするしいねちゃんのことに気が回らない。ぬか喜びして小躍りするしいねちゃんと、リーヤしか眼中にないチャチャの対照が、そして呑気に記憶を失ってもチャチャに思われるリーヤと、どんなにいじらしく努力しても顧みられないしいねちゃんの対照が、あまりにも鮮やかで、悲しい。
いや、お約束とはいえ、これではしいねちゃんが可哀相過ぎ、と誰でも思うんじゃなかろうか。はしゃいではいても、ついに報われないと分かった時に瞬時に見せたしいねちゃんの、寂しそうな表情が、それまでの期待が無理をした空元気であったことを垣間見せる。
繰り言になった。このくらいにしておこう。
可愛かったといえば、海坊主のヒシャク攻撃に「溺れるゥ〜」というしいねちゃんの声としぐさは可愛かった。チャチャに助けてもらって、気を取り直して、「ここはしいねちゃんにお任せ下さい」と、良いとこ見せる(すぐに二回目のヒシャク攻撃にみまわれるのだが)とことかが健気で可愛い。
ウサギの時計の個人的な感想としてはこの頃のリーヤって、どうも好きになれなかった。傍目から見ていて、しいねちゃんが可哀相過ぎて、そのぶんリーヤが憎たらしく思えたのだ。その後、なんだかんだ言いつつ仲良くなってゆく3人は好きだし、学園編のおバカなリーヤはしいねちゃんと同じくらい可愛くて、リーヤとしいねちゃんの二人セットで大好きなのだが。