建築家 三沢浩 連続セミナー 第7回が開催されました
連続セミナーも第7回。今回のテーマは「アメリカに花開く『近代建築』」です。

 1940年代から50年代のアメリカを舞台に、亡命してきたヨーロッパの建築家達(グロピウス、ブロイヤーら)と彼らのハーバード大学での教え子らの仕事の数々、IITにおけるミース、フィリップ・ジョンソンのガラスの家、そして世界大戦のころのアメリカの軍事的・経済的発展と共にあった様々な建築・都市へと進みました。原子爆弾を製造する頭脳と労力を集結させるためにつくられた町、オークリッジは、SOMによって都市計画され、わずか3年間で人口1万2千人の町から七万人の都市へと仕立て上げられました。スライドでは、多くのアメリカの高層建築、戦時下のオークリッジを紹介した建築雑誌の記事・写真や、シカゴシアーズタワーから見た、「雲(霧)の上の高層ビル郡」のスライドを見ることができました。シカゴを包む霧の中から高層ビル郡がその頭だけをすっぽりと出しています。それぞれの屋上展望台からしか見ることのできない風景は圧巻でした。

恒例の懇親会、いよいよ現代へと近づくセミナー内容に、建築よもやま話も盛りあがりました。セミナーの場では質問できなかった事や感想・意見も飛び出し、和気藹々とした懇親会でした。

 今回の参加人数は8月の夏休み期ということもあり、これまでよりもかなり少なめでした。セミナーもいよいよ残すところ3回です。次回のテーマは「モダンデザインによる建築の模索」。これまで参加できなかった方もぜひご参加ください。

ジョン・ハンコック・タワー
(I・M・ペイ)

グラス・ハウス
(フィリップ・ジョンソン)

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