建築家 三沢浩 連続セミナー 第4回が開催されました
中盤を迎えたセミナー第4回。今回は5月23日に開催されました。

前回セミナーに引き続き、ヨーロッパから始まった今回のテーマは、『「近代建築」の国際化の時代の中で』。閉校を迎えたバウハウスと最後の校長ミース・ファン・デル・ローエに始まり、同時期ドイツに起こっていたウエルクブンド運動の中の「ワイゼンホフ(シュツットガルト)住宅展」における21棟の白い直角のモダニズム。そこでも作品を発表しているル・コルビュジェの軌跡を辿り、スライドは北欧へ。エリール・サーリネン「ヘルシンキ駅」、ラグナー・エストベリ「ストックホルム市庁舎」、グンナー・アスプルント「森の火葬場」などに続いてアルバー・アールトの地域的建築に移り、最後に、中には壊される三日前という写真も含む1910〜20年代の日本の建築の貴重な写真(「日劇」「丸ビル」「帝国ホテル」「三信ビル」など)へと、1920年代のヨーロッパから同時期の日本まで、今回はいつもよりも30枚多い、総勢180枚のスライドが映写されました。

前回に引き続き、懇親会も盛り上がっています。セミナーで見たスライドや建築についての感想、なかなか聞けない建築裏話などここでもまた貴重な話が聞ける場となっています。

セミナーの今回参加者は28名(内学生3名)でした。ヤマありタニありの参加者数ですが、建築と時代と人を映し出す貴重なスライドをよりたくさんの方に見て頂きたく思います。次回からもよろしくお願いします。

ロンシャンの教会
(ル・コルビュジエ)

ストックホルム市庁舎
(ラグナー・エストベリ



懇親会の様子

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