今年の「仕事を語る会」は少し足を伸ばし福島県で行いました。東北自動車道、西那須野塩原インターから西へ１時間ほどの福島県南会津郡に施工者の菊池、菱、持井各氏が木材を仕入れている小椋木材＝きこりの店があり、原木や製材の見学を兼ねて行いました。
←前沢曲屋集落初日は早朝に出発し、小椋木材で岩瀬氏ご夫婦と合流。近くの前沢曲家集落を見学し、小椋木材に戻り原木と製材を見学。原木を見ながら施工各氏の原木を買い付ける話しはおもしろい。さらにその後三人が買い付けた原木の製材を見学。原木の特性を見ながら切る方向や厚みなどをハンドルマンと相談、指示。いよいよ最初のノコ入れ（面をつける）。甲高い音を出しながら製材機で切断された切口が現れます。切口を見てまた指示し、問題があれば木取りを変えます。木取りにより有効に使える割合が変わりますので各氏真剣です。切口が見えるその一瞬は緊張が高まり興奮します。
←製材機で切断された原木興奮気味の気持ちを覚ましながら、小椋木材のセミナールームに場所を移し「仕事を語る会」を開催。
最初にお世話になった小椋木材社長に材木業の経緯や現状、思いなどをお話しいただきました。一般の方を含め木の特性を理解してくれる人たちに販売するきこりの店の開業やウッドバンク、ネットワーク作りなど色々と仕掛けています。お世話になった日には漆教室が開かれていました。興味のある人はホームページをご覧下さい。
←仕事を語る会の様子報告は６事例でした（報告順）
１幕張のまちづくり、道の駅を利用した地域の活性化（渋谷・千葉大学生）
２夫婦二人の住まい（足立・ゆま空間設計）
３ケアハウスなでしこ（西岡・ゆま空間設計）
４和風の住まい（加瀬澤・ゆま空間設計）
５高齢者とシックハウス症のリフォーム２題（中安・建築工房Ｎ設計）
６施工者に重要なプレゼンテーション・見積（持井・持井工務店）
宿は手ごろな値段で岩魚料理を堪能できる木賊温泉にある福本屋（0241-78-2440）。川に面した露天風呂で疲れを癒した後、冷たいビールで乾杯、旨い！！。お酒が進むにつれ、製材や語る会、仕事上の本音の部分も飛び出し多いに盛り上りました。
翌日は釣りと山登りに別れレクリエーション。この日に備えた早い就寝が良かったのか曇りながらも未明に降った大雨も上がり、楽しむことができました。盛りだくさんの企画でしたが参加者全員が十分満足した二日間でした。
（中安 博司）