島岡 光一編著
野麦峠に立つ経済学
―あなたの本気が世界を変える―
春 風 社
目次

プロローグ

第T部 逆倒=関係力アプローチの理論―しまおか こういち

第1章 フォーマットそして草莽崛起(そうもうくっき)
 フォーマット
 ソ連崩壊
 ぼくはなにもの?
 バグだらけのOS=「学校」
 バグだらけのOS=「病院」
 「草莽崛起」へ―非分離な自己と他者


第2章 逆倒アプローチ―「コンヴィヴィアリティ」の概念
 コンヴィヴィアリティの語義
 イリイチの逆倒アプローチと遠近法
 教育のための網状組織
 コンヴィヴィアリティのための政治
 民衆によるサイエンス


第3章 貨幣生成から関係力アプローチへ

 『資本論』―「多対多モデル」の欠落
 非経済的な貨幣生成の理論
 欲求のループ関係論

第4章 関係力アプローチから人間開発へ
 設計主義の失敗から一極支配へ
 ゲゼルの使用価値としての資本
 『モモ』はなにを物語るか
 コミュニティ・マネーの実験
 内発する社会的経済制度
 相互補完性の原理から
 

第U部 逆倒=関係力アプローチの実践

第5章 みかんと内発的発展論 清水 七恵
 川田さんのみかん
 水俣での内は的発展
 アフリカの飢饉とアマルティア・セン
 貧しさ・豊かさ
 タイ―経済成長の陰と内発的発展
 わたしの内発的発展―演劇と場


第6章 野麦峠を越えて―脱「講義」=歴史の場所化の試み しまおか こういち
 教育学部は息苦しいか
 オルタナティブの探求
 『あゝ野麦峠』
 野麦峠を越えの軌跡
 野麦峠越えとは
 祝祭的コンヴィヴィアル

第7章 タイ・パクムンダム建設の真実 鳥潟 幸志
 パクムンダムの概要
 ダム建設による諸変化
 住民による抵抗運動の歴史
 水門開放後の諸変化
 内発的発展論からのアプローチ


第8章 ダムと戦う町―岡山県苫田ダムから 山本 まり
 わたしの原点 『川は生きている―自然と人間』を読んで
 出会い
 あらたな一歩
 危機を越える小道へ


第9章 そこは国会だった まさの あつこ
 ある依頼
 議員秘書になるまで
 立法府の構造問題
 幸せに向けて


エピローグ―逆倒的関係力=関係を引き込む力 しまおか こういち
この春風社の「春風倶楽部」という定期ブックレットは、お洒落でレベルが高く面白い。今回号(no.7)には、ぼくも一筆書かせて頂いた。ぜひブックレット共々ぼくの駄文もご一読下さい。