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植え風景

(作業日:2005.06.19)

 

 

 

 

 

 植え風景をレポートします。 時期はその年の気象や生活スケジュールなどによって前後しますが、この地域(群馬県高崎市北部)では6月頃です。 田植え全体の作業としては、畦(あぜ)を整備したり、土を耕したり、代掻き(しろかき)をしたりなど、苗を植える前には色々作業がありますが、今回はまさに"田植え"作業と言える部分をレポートします。
デジカメを忘れて携帯電話のカメラで撮影したので写真の色合い少々悪いです)

【 ”苗”の運搬 】
 
協に注文しておいた"苗"を取りに行きました。

 

 

(芝生じゃないよ)

 

 

 は自分の家で苗を育てていましたが、最近は農協から買っている家が多いです。農協にはこの周辺地域の農家が注文した苗がビッシリ置かれています。

 
ラックに苗を積み込みます。

 

 

(なんと縦積みです)

 

 

 は"苗箱"と呼ばれる薄平たい箱の中で育てられていて、その箱ごと運びます。箱の中でしっかり根を張っていて、逆さまにしても全然大丈夫です。米の品種によって苗の強さも違うと思いますが、うちがいつも作っている『ゴロピカリ』(群馬の銘柄です)は、写真のように縦置きで重ねても大丈夫です。上の写真では一列に14枚重ねられてます。多少は苗が傷つくかもしれないので気にする家は棚を組んで運ぶ家もあります。(地域性もあるかも・・)

 

 

(田んぼまで運搬中)

 

 

 

【 ”根切り”作業 】
 
の根を切って(!?)、箱から苗を切り離します。

 

 

 

(へらでジョリジョリ剥がし取ります)

 

 

 は箱にあいた沢山の穴を通ってジュウタンの様にしっかり伸びています。このままでは苗が箱から外れないので、へらを使って"箱の下(裏)に伸びた部分"を剥がし取ります。

 

 

(根切り前。 「もうちょい安くしてよ〜」・・それは違う。)

 

(根切り後。 おぉ〜つるつぅる〜)

 

 

 

 農薬という訳にもいきません。害虫(と人間が勝手に呼んでいる)を防ぐために、農薬をふりかけます。

 

 

(ふりかけ)

 

(葉に付いた薬をシャワーで根の方に流し落とす)

 

 

 

【 ”水量調節””ゴミ集め”など 】
 
切りをしている間に、田んぼの水量調節や、水上に浮いている枯れ草など苗を植える時に邪魔になるモノを取り除いておきます。
 
量調節の"フタ"が各水田毎に水路に設けられています。うちの親父はバールで引っ掛けて開閉してます。

 

 

(回転スライド式)

 

(水が流れ込んでいます)

 

 

 

 掻きで水中の土を平らにしたときに、雑草や枯れ草が土中に埋められて腐るものもあるのですが、浮いてくるものもあるので、掻き集めて取り除きます。

 

 

(今回は結構多めに浮いてました)

 

 

 

【 ”田植え”開始 】
 
植え機に苗を載せます。 苗のズーム写真を撮り忘れましたが、苗はマットの様なものを土台に育っているらしく、根を切った後もこの"苗マット"は かなりしっかりとしていて、端をつまんで持っても大丈夫です。 セットした苗はトレイ(苗のせ台)の一番下の所で爪でつままれながら植えられていき、苗マットは徐々に下の方へ送られていきます。

 

 

(苗マットセーット!! この田植え機は4条植えです)

 

 

 回 『田植え体験』として、私の友人の"A氏"が手伝ってくれました。初田植えなので、田植え機操縦のレクチャーを受けています。

 

 

 

(A氏緊張中)

 

 

 あ植えてみよう。A氏緊張のデビューです。 真っ直ぐ植えられてます。いい感じです。

 

 

(A氏テイクオフ)

 

 

 んだん慣れてきました。でも慣れてきた頃が油断大敵、曲がってしまうので気をつけよう。

 

 

(様になって(?)ますね)

 

 

 なみにご存知かとは思いますが、往復で植えていきます。
 

  

 
 

 前"歩行式"の田植え機で植えていた頃は、泥の中を田植え機を押しながら歩いて植えていたので大変でしたが、"乗用式"を使うようになってからは、乗っていればいいので楽チンです。暑いのを我慢するだけです。

 

 

(コックピットからの眺め)

 

 

 植え機の前部に黄色い棒が出ています。この先端と、隣の苗を植えてきた(往路の)ときに土壌につけた"線"を合わせて運転すると、隣の苗との間隔が均等になるというカラクリになっています。 土壌の"線"は、田植え機の横に飛び出したL字型のヒゲのような...虫の足のようなもの(マーカー)で自動的につけられます。(「A氏テイクオフ」の写真参照。見えづらいですが、田植え機の左側にL字型の足が倒されています。逆に右側は起きています。) ・・・解りづらいかね。。。
 

 

 
 

 端は、田植え機が回転しなければならないので植えられない部分が発生します。

 

 

(タイヤの回転跡を均します)

 

 

 えられない部分も後からちゃんと植えなくちゃいけません。タイヤの回転跡を均してから、淵に沿って1往復分、田植え機で植えます。 みなさんも今度田んぼを見かけたら確認してみて下さい。両端は真ん中とは違う方向に植えられていますよ。
 

 

 

 
 

【 ”田植え”完了 】
 
後に植え直しをして完了です。上手く植えられず抜けてしまった所や、田植え機の死角になって植えられなかった所に手で植えていきます。(植え直しの写真を撮り忘れました、、、)

 

 

(はい、植え終わり)

 

 

 上が田植え作業の一連です。 他の家の作業を見たことが無いので何とも言えませんが、普通こんな感じで行なわれていると思います。

 

 

 

 

 えた後の一週間くらいは、水位調節にかなり気を使います。天気予報を小まめにチェックして、毎日朝晩田んぼに出掛けて行き、稲が水に沈んでしまわないように、稲の1/3くらいは常に水に浸かっているように、水温が低くならないようにと、結構気を使って大変です。。

 といってもやってるのは親父で、作者はやってないんだけどね・・


 

 

 

 

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