緑町産出

二枚貝のなかま


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実に多様な生物種が生息していたことが分かる地層です。
浅く穏やかで、豊かな海だったのでしょう。
多くの二枚貝は両殻が揃って発見されるので、
海岸に打ち上げられた貝殻ではなく、生息環境そのままに
堆積されたのでしょう。


フネガイ超科(Superfamily Arcacca)

白亜紀の特徴的種類、ナノナビスNanonavisらしい個体が 多く見つかるが、
Nanonavisとするには一般に小型で、横長である。

Nanonavis のなかま?
殻口はやや開く
殻は強く膨らむ
Nanonavis のなかま?
右殻に弱い布目彫刻
膨らみは左個体より弱い
Nanonavis のなかま?
左2個体より
表面彫刻は強い
Nanonavis のなかま?
Nanonavis のなかま?
片殻のみ
表面彫刻ほとんど無し
殻の半分のみ
二枚貝の破片
Nanonavis?
現生ではミミエガイ
(Striarca)に類似
     
ナノナビスのような
内型
     

 

イガイ科(Family Mytilinae)

イガイ、ヒバリガイの祖先たち
小さい上に、殻が薄いためか、一見化石とわからないものだった。
しかしよく見ると、なかなか興味深い。

   
  繊細な彫刻が美しい 殻の一部欠損
弱い放射肋
殻皮らしき残存物
 

 

ツキヒガイ、イタヤガイの仲間

新生代には大型で有名な化石がたいへん多い。
この時期にももっとあると思うのだが、1個体のみ

     
  エントリウム(Entolium)?
弱い輪脈が見える
   

 

エゾシラオガイ科?(Family Astartidae ?)

現生種エゾシラオガイ(Astarte)は、東北以北に産する北方種である。
直径1cm程度で、殻は円形で膨らみ弱く、外面に粗い成長脈がある。

2個体
膨らみ弱い
ほとんど膨らまない ほとんど平らなのは
変形によるのか?
殻半分のみ
両殻がずれながら
保存される
小さな外型のみ ほとんど平ら 欠けた内型

 

クリソコルス(Clisocolus)?

白亜紀の特徴属であるが、保存の良いものは未だ得られず。
外形はイセシラガイに似ている。

 
Clisocolus
の破片か
これも一部
残念
途中で捻れている。
地殻変動の影響か
 

 

ヤーディア(Yaadia)

白亜紀の特徴属のひとつ
大型の貝だが、未だ破片採取のみ。

     
  Yaadia
破片。
それぞれ別個体
   

 

その他・不明

Inoceramusのなかま?
微小で
ほとんど膨らまない
Opisのなかま?
殻の一端に
鋭い稜がある
バカガイ科
(Family Mactridae)
大型でよく膨らむ
殻は薄く
膨らみやや弱い
保存状態悪い
膨らみはごく弱い
Aphrodinaのなかま? 形や質感は
全くハマグリです
殻径3mm、次は
もっと小さいものを
見つけるぞ
カキの仲間か? ほとんど膨らまない 表面平滑 表面平滑
不明瞭な
大小2個体
一部の残存 外型(左)と
内型(右)
内型(左)と
外型(右)
細長いのは
変形か、真の形状か
破片
丸い形状
成長脈
破片
表面成長脈
破片
右;実体、左:外型
シュモクアオリガイ科?
膨らみ弱い
細長い二枚の殻
という以上は分からない
小さな内型 細長くよく膨らむ
本当に貝か?
N氏発見
特徴的な内型が
見える
右側に一部見えるのみ 特徴乏しい内型
一部
きれいに掘り出すのは
難しい。
これも同く
実体が溶けている
殻径6mm
腕足類?
内型のみ 一部断片 二枚貝の一部か?
内型が覗いている
貝(緑)と
不明石灰質の固まり
僅かに同心円状の
痕跡
これも
貝ではないかも