* 検診のデータ *
【2004.09〜2005.09】
年1回の職場の検診(人間ドッグ)にて,子宮筋腫の精密検査を!とチェックに引っかかったのは一昨年。
そして昨年も引き続き同様のコメントと,自覚症状があるようなら精密検査を受けるようにとの指示が。
経腹エコーの結果は,2004.9→37×34。2005.9→64×54。1年で倍近くに育っているような。
この時点では特に自覚症状もなく,経過観察(=放置)を選択。



* 倦怠感と諸症状の発現 *
【2006.02〜】

奇妙な倦怠感と下腹部痛,時折見られる不正出血。そして差し込むような右脇の痛み。
腹部の膨満感と腰痛,排尿困難…今思えば,子宮筋腫の主症状(+慢性盲腸炎)そのもの(汗)
が,しかし。椎間板ヘルニアと尿路結石を持っているので,てっきりそちらのせいだと思い込んでいました。
(後日,この倦怠感が貧血によるものだったと気づくのですが)

とにかく,何をするにも身体がだるく,風邪薬のCMではありませんが,「身体だるだる,だるめしあ〜ん」な状態に。
以前よりの月経過多はこの数年ひどくなる一方…最近では下腹にしこりが触れるようになり,
これはもしや…と,検診のデータのある東京臨海病院健康医学センターに相談の電話を入れました。


* 産婦人科の初診 *
【2006.04.26】

健康医学センターより初診の予約を取っていただき,産婦人科の外来へ。
問診表に記入し,診察室にて腹部エコー+経膣エコーを受診。
単発の有茎性の漿膜下筋腫(ヒモ付のテニスボールのような形)の疑いと,卵巣に腫れが見られると診断される。
諸症状の原因はやはり筋腫であるとのこと。
卵巣については,エコーでははっきりしないため,筋腫の確認と合わせてMRIを受けるようにとの指示が出る。
(充実性の腫瘍の場合はよくないものもあるそうなので…。)

対症方法としては,ホルモン剤の投薬療法,手術の場合は「核出術」が適応となるとのお話あり。
薬アレルギーがあるため,とりあえず痛み止めのロキソニンのみを処方していただく。


* MRI撮影と結果 *
【2006.05.11〜05.15】

MRI撮影は既往症(椎間板ヘルニア)にて慣れているせいもあって,サクっと終了。画像も良好とのことで,造影剤の使用もなし。
いつもながらに,手際の悪い工事現場のような騒音でした(笑)
後日,結果を伺ったところ…エコーでは単発性に見えた筋腫が,実は多発性であるとの診断が下りました。
画像で見ると,外側にぽこっと飛び出た部分と,内側に細かい粒上の筋腫が沢山。流石はMRI…隠れた部分もバッチリです。
ホルモン療法ができない以上,治療は手術となるわけですが。
前回のエコーでは「核出術で対応可」だったのですが,これだけ数が多いと全部は採りきれず,再発のリスクが大きい。通常は子宮全摘が適応になるとのこと。
こま☆ミは未婚で子供がいないの現状なので,「リスクを承知した上で,強く望むなら核出術も不可能ではない」との診断でした。

時間をかけてよく考えてから決めてください…とのK部長の配慮に,即答で「全摘でお願いします」と回答したこま☆ミです(笑)
即答してしまった理由としては,不確実な未来(結婚や出産)を憂慮するよりも,現在の健康と生活の質を重要視したい。
仕事や留守宅を見てもらう事(父母も高齢なので)を考えても,再発のリスクは避けたい。と,自分本意な理由なのですが。

手術〜退院までに要する期間は2週間程度が必要とのこと。休暇の都合上,手術は8月初めてにしていただきたいと希望する。
K部長にスケジュールを確認していただき,早々に日にちを決定…あまりの即断即決に電子カルテには「一応8/1手術希望」と入力されていました(笑)
術式は「腹式単純子宮全摘術(縦切り)」。一番汎用とされている方法です。
開腹手術を択んだのは,付属する臓器の状態や癒着を確認していただきたいため。
縦切りは術野を確保しやすいとの説明があったので。
他の方法(膣式や腹腔鏡)に比べて,傷や回復の点でのデメリットはありますが,私にとっては根治術として一番納得できる方法だと思われました。
手術については主治医となるK部長とK先生のお二人で担当されるとのこと。


* 術前検査 *
【2006.07.07〜07.14】

血液(含む血液の止まり具合),心電図,尿…の術前検査セットを実施。
実は6/12り予定だったのですが,検査の結果は術前1ケ月しか有効ではない…とのことで,7/7に仕切りなおし(笑)
7/14の結果では,不整脈が少々あるも手術に影響はない。か,…しかし!思わぬ伏兵が。
「貧血ですね」と言われて,びっくり。生まれてこの方金欠はあっても貧血と言われたことなどなく。
思わず「血の気は多いんですけど…」とボケをかまし,「それは性格で,血液とは無関係」とのお言葉を(恥)
ヘモグロビン値9.4。手術には少なくても11は欲しい。このままでは延期の可能性も考える必要が。
なんとかお願いして,とりあえず鉄材(フェロミア錠)を処方していただく。
胃腸のキビシイお薬で,結局術前までお腹を壊しっぱなしでした(汗)

同日に入院の予約。
入院などそう滅多にあることではないので,夏の旅行にでかけたつもり…で,個室を確保。
こちらの病院は大部屋でも4床,それもゆったりとした間取りとは聞いていましたが,具合の悪い時に気を遣うのも辛いのでちょっと贅沢を。
差額ベット代が通常は15750円のところ,加入している健康保険の特典で3150円で済むと言うのも理由のひとつです(笑)



* 入院前日 *
【2006.07.30】

いよいよ明日から入院です。手術に対する不安はないのですが,わんこをお留守番に残していくのが心配で×100…。
何しろ,我が家に来てから2日以上離れた事がないので2週間も会えないかと思うと…ダメダメなのは私の方ですが(笑)
持参する荷物がアレコレと増えてしまい,なんだか夜逃げするみたいです。
わんこに気づかれないように,そーっと廊下に運び出しつつ,寝顔を見ていると…かわいい(←親馬鹿)。
万が一,戻って来れなかったらこの子はどうなっちゃうんだろう…などと縁起でもない考えがチラリと。
仕事とか,家族とか,自分の身の回りの整理とかは“まったく”考えなかった極楽トンボのクセにねぇ(笑)




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