写真

2002年4月30日設置

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2013/08/14(水) レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W
特集 古いデジタルカメラの撮影特集

私がまだ中学生、高校生だった時代。

修学旅行に持って行くカメラは基本は「写ルンです」などの通称「レンズ付きフイルム」でした。
このカメラは使い捨てのフイルムカメラで
(でも再利用するようになって、使い捨てカメラという名称からレンズ付きフイルムという名前に変わった)
外装は紙とプラスチック。
とにかく値段が安いから壊そうが無くそうがあまり気にならない簡易カメラでした。

ファインダーとして「のぞき窓」があり、レンズはプラスチック一枚の単焦点。
フォーカスは無限遠のみでピントを合わせる作業も無く、フイルムを手で巻いて、構えてシャッターボタンを押す。
そのスピード感とお手軽感がとても楽しくて、修学旅行では大活躍してくれました。

そのお手軽感を凌駕する携帯電話のカメラの出現によって「レンズ付きフイルム」の役目は終わり、
また最近はコンパクトデジタルカメラの需要まで携帯に食われつつある中で、
先週リコーのGR-DIGITAL Wを購入してしまいました。

使用
カメラ
リコー
GR-DIGITAL W
■GR-DIGITAL Wの箱
GR-DIGITAL Wの箱

後継機のGRの販売が始まり、GR-DIGITAL Wの製造が中止され、店頭から次々と消えていく中で
ギリギリのタイミングで購入したのですが、なぜ、いまさらGR-DIGITAL Wなのか。

このカメラの写りは、正直あまり良くない。
というか、悪い。
価格ドットコムのレビューなどを見ていると「クリアになった」とか「空気感がある」とか書かれているものもあるけれども、
本当に良いカメラでの撮影画像と比較すると、かなり悪い。
私がよく使っている、FUJIFILMのX-Transセンサーで撮影された画像と比較すると
当然だけれども絶望的なまでの差があって、GR-DIGITAL Wの画質が良いとはお世辞にも言えない。

それでもこのカメラを今このタイミングで購入したのは、昔の「レンズ付きフイルム」のように
お気楽に街や風景を撮影したかったからなのです。
「お気楽に」だけなら携帯のカメラでも良いのですが、携帯のカメラには光学ファインダーが無い。
液晶モニターを眺めながら撮影するのでは「レンズ付きフイルム」な感じがしない。
そこで、以前Nikon P7000のアンティークキットを購入した時に付属していた28mm光学ファインダーを
使わないまま放置していたこともあり、この有効活用も考えてGR-DIGITAL Wに付けっぱなしで楽しむことにしました。

■GR-DIGITAL Wの内容物
GR-DIGITAL Wの内容物
■レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W
レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W
■レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W
レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W

四角い本体に丸い光学ファインダーがなかなか似合っていると思う。

このセットでの問題点は、光学ファインダーの出っ張りがカメラケースに収まらないところなのですが、
以前これまたリコーのデジカメ、GX200を購入したときに光学ファインダーではなく当時は珍しかった
電子ファインダーをつけたままで格納できるケースが販売されていて、そのケースが残っていたので
それを代用することにしました。古いケースなのでちょっとヨレてますが、十分に使えます。

■レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W
レンズ付きフイルムと28mm光学ファインダーのGR-DIGITAL W

実際に光学ファインダーをつけて撮影してみると、とにかく愉しい。
昔の「レンズ付きフイルム」はこんな感じで気楽に撮影していたのです。

そしてGR-DIGITAL Wの大きな長所といえば乾電池でも駆動すること。
バッテリーが切れたらコンビニで電池を買えば良いわけで、カメラ本体のサイズの小ささも含めた
機動力の高さがこのカメラの特長なのです。
残念ながらGR-DIGITAL Wの製造が終わってしまって、でもなんとか滑り込みセーフで間に合って
とても満足して撮影しています。

■GR-DIGITAL Wの撮影例
GR-DIGITAL Wの撮影例

写真は竹芝ふ頭で撮影しました。
ふ頭を出航する伊豆7島に向かう、東海汽船の「セブンアイランド夢」です。
あまりの暑さで空気が霞む中での真夏の一枚。

■GR-DIGITAL Wの撮影例
GR-DIGITAL Wの撮影例

お世辞にも綺麗に撮れているとは言えないのですが、撮影のお手軽感は満点です。
すぐに取り出せて、すぐに撮影できる。
使う機会が多いカメラは、昔の「レンズ付きフィルム」のように大活躍してくれます。

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