日誌

2002年4月30日設置

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2016/06/12(火) 東北への異動と東京への帰還

1年間東北で猛烈に働いて、ようやく東京に戻ってきました。

1年ではあったけれども、東京とは全く異なる環境に住み、初めて知り合う人々の中に混ざって
自分のやりたい仕事でもなく、やり慣れた仕事とも全く異なる新しい仕事で激務をこなすという
なかなか厳しい生活でしたが、でも無事に終えてホッとしています。

背の高いビルがたくさん生えていて、野良猫達が闊歩している東京と
一回り体格がいいタヌキ達が自然に出没する仙台の山奥。
あまりの環境の激変に自分の認識がついていかず
どこか別の人の人生を生きているかのような違和感を抱えたまま、ほぼ休日無しで働き続け、
今年4月に東京に戻っても違和感が残っていましたが
最近ようやく東京の生活に馴染んできました。

夜道を歩くと頻繁に見かけるゴキブリとか(東北では全く見かけなかった)
超満員の通勤電車で不機嫌なサラリーマン達とか
そんなものまで、いろいろと懐かしいです。

1年間の激務の代償というか、社長表彰にはなりました。
でも東北で働いて一番実感して、そして一番重要なことは
「平和」であることだと思うのです。
「平和」というのは、戦争をしていないという単純なことではなくて
自分の住みたいところに住み、一緒にいて欲しい人のそばにいて
自分のしたい仕事をして、最低限の食べ物に困らず
他人の自由を奪わず、生きること自体に前向きな心を持てること。
それが私の定義した「平和」で、そういう意味では仙台は全く平和とはほど遠かった。

東京も十分に戦場だと言う人もいると思います。
でも私には住み慣れたこの国の首都で、
どんなに汚くても、騒々しくても、軽佻浮薄であったとしても
それでも元気に、そして平和に、今現在を生きていこうと思うのです。
激務で自分を見失いかけているサラリーマンとか
過去の悲しみや未来への不安に押しつぶされそうになっている人々がいたら
素朴に、今現在の平和の大切さを伝えられたらいいなと思いながら。

東京の人ごみの中で、私は毎日を楽しく生きています。

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