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2002年4月30日設置

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2011/04/03(日) 東京電力とミートホープの違い

ミートホープの事件の時は、社長が自殺するのではないかと思うほど
執拗な報道が繰り返されていて、それこそ水に落ちて溺れている犬に対して
皆でマシンガンで狙い撃ちするかのような厳しさだった。

それに対して原発事件が起こってすぐに雲隠れした東電社長に対しては
「過労で倒れていました」という簡単な報告で終わってしまう。
市川海老蔵の時は病院屋上を見渡せる他のビルの屋上に陣取って
病院屋上にいるかの人を盗撮するほど熱心だったマスコミやカメラマン達は
東電の場合は何もしない。

東京電力もミートホープも反社会的な行為を行ったという意味では同じ穴のムジナなのですが、
ここまで扱いが違う大きな理由が一つある。
ミートホープはマスコミに対して「広告宣伝費」を払っていなかったのだ。
東京電力は潤沢にマスコミにお金を流し続けたからこれだけ大きな事件になっても
厳しく責任追及するメディアは出てこないし、逆にマスコミ総力体勢で守ってもらえる。
テキトーに政府を批判する記事を書いておけば国民も満足するし、
批判の矛先を東電から逸らすことができる。

そもそもマスコミとは何かを考えたときに、この職業自体が元々崇高な仕事ではないのだと思う。
様々な企業から広告宣伝費を貰って成り立っている産業として
また正しい情報のみを伝える義務などそもそもない彼らは、大スポンサーに対しては何も言えなくて当然だし
スポンサーになる可能性のある企業に対して悪事を追求する記事など書けるはずが無いのだ。
それをつきつめて考えると、マスコミというのは金をくれるなら何があっても追求しないが
何もよこさないならどうなっても知らないよ、という暗黙の圧力をかけて金を稼ぐ
合法的「強請」産業であって、社会的にみるととても卑しい職業なのだと思う。

最近でもトヨタのレクサスリコール問題があって
海外のメディアでは散々叩かれているのにこの国内では
皆でそろって必死で擁護する記事で溢れかえっていた。

先週の東京電力の会長の記者会見にて、会長自らが
災害発生当時にメディア関係者と中国旅行に行っていたことを認めているし
その費用を東京電力が多めに出していることも認めてしまった。
それは普通に有りうることだけれども、特に驚くべきことは
そのマスコミとの癒着に関する会見内容を伝えた従来メディアは皆無なのです。

私が言いたいのはそれが駄目だという事ではない。
様々なマスコミが存在しているのに皆で同じ論調で擁護を続けるのは、正直気持ち悪いのだ。
人それぞれ、組織それぞれの意見があっていいのに。
どれだけマスコミに対して広範囲に東京電力が金を配っていたとしても、どこかで裏切って
もしくは貰ったお金をきちんと返還してから、東電の責任を厳しく追及する報道者がいてもいいと思う。

皆で報道姿勢を合わせてひたすら大広告主の東京電力を擁護するマスコミ達。
この気持ち悪い一体感が、私は怖い。

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