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2002年4月30日設置

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2011/03/01(火) ネットや携帯やスマホはただのツールに過ぎない

インターネット上のサービスを何か使ったからといって、爆発的に人脈が広がるわけでもないし
また突然人気者になれるわけでもない。ネット上のサービスはただの道具であって
道具に何を使おうがそれは本質的には重要な事ではなく、それを使っている人自身の魅力が重要なのです。
それはネットのツールに限らず高機能な携帯電話も含めて。

TwitterとかFACEBOOKが人間の生来抱えている孤独を解決してくれるものではなく
それを解決するのはあくまでその人の人間力であって、実世界上でうまくコミュニケーションを取れない人間が
ネット上やツールの上でならコミュニケーションが取れるというのは、幻想に過ぎない。
むしろこれらのツールは顔を見ながらの対面コミュニケーションではないし
使っているだけでかなりの時間を浪費してしまうから、機械の画面に向き合っている時間が長くなる分
余計にコミュニケーション能力を劣化させてしまうものだと思う。

このHPを運用し始めた当初。
2002年ごろの私は沢山の人に好かれたり、アクセスカウンターがグルグル回ってくれることを
無駄に期待していた時期もあったのですが、いつの間にかそんな事は気にしなくなって
今はひたすら淡々と運営している。
以前から言っている「廃れ屋台型HP」の雰囲気が板についてきて、東京の小さな駅の
すこし外れた場所に出ているオデンの屋台のごとく、たまに人が入ってのんびりして
1日1桁台の客しか来ない静かな場所。

そこで私はちくわを切ったり、コンニャクを補充したり、地味に台を拭いていたり
そんなだらだらとした雰囲気に満足しながらHPを運用している。
私自身は人を沢山集められるような面白いネタは持っていないし
面白い事を考えることも出来ないごく普通のサラリーマンだから「カリスマおでん屋台」
みたいなものは作れない。「イタリアンおでん」でも「フレンチおでん」でもない、ごくごく平凡なおでん。
私のようなフツーの人はそれでいいと思う。

最近、いろいろなネットツールや高機能な携帯電話が出てきて
それを理解不能なくらいにハイテンションで煽る人々を見ていて
別にそれらのツールが人々を孤独から救い出す決定的解決方法でも無いのにと思う。
私は地道にHPを運営していく過程でただの道具に期待をよせる事の無意味さに気づいたわけで
インターネットや携帯が登場してまだそれほど年数が経っていない未成熟な現段階では
新しいツールが出る度に過大な期待を寄せてしまう人がいるのは、仕方の無いことなのかもしれない。
そんなことを考えながら。

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