日誌

2002年4月30日設置

[メインページ] > [日誌一覧]
2010/02/20(土) 撮り鉄だけが悪いわけじゃない

鉄道ファンの中で、車両の撮影をメインにしている人を「撮り鉄」というらしい。
最近、この「撮り鉄」のマナー違反についてよくニュースになっていますが
撮り鉄だけが悪いわけではないと思う。
もちろん、撮影のために線路に侵入したり、駅員に罵声を浴びせたり
挙句の果てにダイヤを乱したりする行為は論外ですが。

「撮り鉄」が悪いというより、最近マナーの悪いカメラマンが増えているのだと思う。

少し話は変わるけれども、私の趣味は3DCGであって、写真ではない。
よく写真を撮ってはいるけれども「趣味は写真です」とは
口が裂けても言わないようにしている。
それを毎回毎回固く決意するお決まりの風景がある。

写真教室という名目で公の場で女性モデルに大勢で群がって
周囲の人々に迷惑をかけるアマチュアカメラマン達。
この風景は今までに何度も見かけましたが、同じくカメラを持つ人間として
あまりの恥ずかしさに死にたくなる。

今年の1月30日に葛西臨海公園に行った時にも
臨海公園にて女性モデルの撮影会をやっていたのですが
最初見かけた時は広い公園の隅で撮影していて、誰にも迷惑をかけず
写真教室の教員らしき人のてきぱきとした指示で整然と撮影していて
逆に好感を持てたのですが、複数来ていた写真教室のうちの一つが無茶苦茶だった。

海岸沿いの狭い道路で集団で撮影を始めてしまって、道が完全に塞がれて
一般の人が道を通れなくて困っているのに、女性モデルの撮影に夢中になり過ぎて誰も配慮しない。
一瞬、怒鳴りつけようかと思ったけれど、女性モデルに群がる中年カメラマン達の
あまりにも異様な雰囲気にたじたじになって、情けないことに私は何も言えなかった。
こんな人々に対して何も言えない自分自身は死んでしまいたいと思った。

私は写真教室に参加した事がないから、彼らの気持ちは理解できないけれど
せっかく授業料払ったのだから、とか周囲のカメラマンに負けないようにいい位置取りをしようとか
ファインダー内の構図をどうしようかとか、そんなくだらない事に夢中になりすぎて
自分の周囲が全く見えなくなっているのだと思う。
本来なら写真教室の教員がある程度全体をコントロールするべきだけれど
未熟な人が担当すると、いい年した男達のキモオタ迷惑集団が出来上がってしまう。
周囲に迷惑をかけないように配慮すれば、女性モデルを撮ること自体は全く問題ないのに。

彼らと、迷惑撮り鉄の本質は同じだと思う。
ファインダーから見える風景に夢中になり過ぎて周りが全く見えていない。
見えなくなっているならまだしも、他人に罵声を浴びせたりするのは
確信犯的にマナー違反しているわけだから、救いようがない。

それと。

私もそうですが、はっきり文句を言えない人がいるせいで
彼らのような存在を許してしまっているのは事実だと思う。
揉め事は嫌いだし、変に注意して逆恨みされるのは嫌だけれど
ちゃんと注意できるような人間に、私はなりたいと思う。

[メインページ] > [日誌一覧]