日誌

2002年4月30日設置

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2009/10/18(日) 東京での写生風景

神宮外苑の銀杏並木の紅葉を見に行ったのですが、
びっくりするくらいに真緑のままで、思わず笑ってしまった。
いくらなんでも早すぎた。
しょうがないので久しぶりに神楽坂に行ってぶらぶらしていたのですが
狭い路地のあちらこちらで、写生をされているご年配の方々を見つけました。

ほとんどの方が、和風にデザインされた料亭の入り口を描かれていたのですが
お店の入り口を写生するのはどうなのかなぁと思った。
確かにお洒落で綺麗にまとまっているけれども。

以前、小石川後楽園に行った時にも
園内の円月橋を写生されている方々が沢山いて驚いたのですが
東京という都市だと写生したくなるような風景はそれほど多くないから
少しでも絵になりそうな場所には人が集まるのかもしれない。

神楽坂で熱心に写生をされている方々の脇で
私はペチペチと写真を撮っていました。
丁寧に写生をされている方々と比べると
このお気楽さはちょっと後ろめたい気分になる。

写生と写真。

写生だと描く人の手の暖かみや、その場で感じたことをダイレクトに描き込めるから
「絵」という意味では写真より味わいが出る。
ただ、一枚描くのに圧倒的に時間がかかるから描き始める前の被写体の選定が非常に重要なのです。
たまに写真を土台にして写生?をされている方をみかけますが、風景写真を「絵画」風に変換しているだけで
絵を描くことの本当の意味での面白さを味わうことはできないし、よほど描き方を工夫しない限り
いい絵は描けないと私は思う。形が綺麗に整った絵は描けますが。
時間はかかるけれども、外に出て、現場の雰囲気を感じ取りながら真剣勝負で写生をしたら
とてもいい絵の勉強になると思います。

サラリーマンなので長時間かけて写生をするほど時間を持て余してはいませんが
自分も引退して、自由に使える時間が有り余るほどになったら
外で風にあたりながら写生をしてみたいなと思いました。

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