日誌

2002年4月30日設置

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2009/06/17(水) フィレオフィッシュは美味い

今日は普段働いている場所とは別の、墨田川沿いの事務所に居ました。
晴れている日なら、昼食は墨田川沿いの散歩道に降りて
川面を流れる風に吹かれながらハンバーガーを頬張るのですが(これが抜群にうまい!)
今日は雨が降っていたので、残念だけどマック店内にて。

お昼時間を逃してしまったので、14時過ぎにお店に行って
いつも通りフィレオフィッシュのセットを頼んだら
なんと14時からこのセットだけ安くなって440円。安い!

なんだか得したと思いながらお店の2階に上って、
本を読みながらゆっくり食べました。
私の隣の席でグダグダたむろしていた高校生二人のうちの一人が、突然
「人間なんて全員死んでしまえばいいのに」
と、理解不能な事を言い出したのを特に説教するわけでもなく
「じゃ、まずはあんたから死になさい。それなら己の認識している世界から
他の人間全員の存在が消えるから」
と、あくまで心の中でおだやかにツッコミを入れつつ
のんびりフィレオフィッシュを食べていました。

ひと通り食べ終えて、ポテトをつまみながら本を読んでいた時のこと。

私のすぐ横で「グシャ!」という音がして一人のサラリーマンが慌てている。
よく見たら、そのサラリーマンのトレーからアイスコーヒーが滑り落ちて
床に落ちた拍子に私の皮靴にコーヒーがかかっていました。
まぁこんな事もありますよ、と思ってそのまま靴をハンカチで拭いて
相手が必死で謝るのをまぁまぁと制しつつ、二人で一緒に床にこぼれたコーヒーを拭き取って
トイレで手を洗ってから、またポテトを食べつつ本を読み始めました。
そこでふと実感した事がある。

明らかに、自分は歳をとった。

マックで「人間なんて全員死ねばいい」と格好つけて粋がっている
世間知らずの高校生達を これだから餓鬼は困ると軽く受け流しつつ
慌てず騒がず文句も言わずこぼれたコーヒーを淡々と拭いている自分は
典型的な日本企業のサラリーマンだと思う。

高校時代の私はサラリーマンの父親を馬鹿にしていたが
今はこの生き方も悪くないなと思える自分がいる。
泥臭くてもダサくても汗で臭くなっていても、生きるために必死で働いてお金を稼いでいる。
派手に活躍することだけが人の生き方ではない
それを気負うことなく自然に受け入れている。
それがごくごく普通の社会人なのだと思う。
誰もがイチローみたいになれるわけではない。

昔はよくチーズバーガーを食べていました。
それがいつの間にかフィレオフィッシュしか食べなくなっている。

確実に、歳をとった。
そんな事を考えながら。

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