日誌

2002年4月30日設置

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2009/01/19(月) ペット税

会社からの帰り、夜の22時頃に自宅まで歩いて帰る途中で
物陰から突然出てきた犬に「キャンキャン」吠えられました。

私は何もしていないのに、その犬は私に近づくわけでもなく
少し離れた位置からひたすら吠えつづける。
立ち止まって「どうしたの?」と聞いてみたけど、ひたすら吠えるだけだし
近づこうとすると離れるけれど、それでも逃げるわけでもなく、吠えつづける。

よく見たら、
・大きさはチワワくらいの小型犬
・色は茶色と黒
・首輪は無し
・毛がボサボサなのだけれど、野良犬ではなく捨てられた直後の飼い犬らしい

とても小さいのに健気に吠え続けている。
何をしたいのか全くわからなくて、困り果てていたのですが
ふと犬が下に落ちているゴミを食べようとしました。
それを見て、犬のために食べ物を買いに行くことにしました。

買いに行く途中で考えたのですが、
捨て犬に対して一晩の食べ物をあげたところで根本的な問題解決にはならない。
アパート住まいだから連れて帰ってあげることも出来ず、
食べ物をあげることで、自己満足しているだけのただの偽善者だ。
自分は心の優しい人間では、決してない。
それがよくわかった上で、それでもコンビニまで行って
犬でも食べられる塩分の少ないパンと牛乳を買いました。

ところが。
買い物を済ませて急いで戻ったのですが犬がいなくなっていました。
付近を探したのですが全然見つからない。
1時間ほど探しても見つからなかったので、諦めました。

家に帰ってから思ったのは、犬を捨てた飼い主に対する怒りではなく
捨てられた犬に対する悲しみだけでした。
うまく言えないけれど、ただ、とにかく悲しかった。

去年の年末に、捨てペットを防ぐためにペット税の導入を与党議員が検討を始めた
という記事を新聞で見かけました。
その時は、そこまでして税金を徴収したいのかとバカバカしく思ったのですが、今は違う。

飼い主のモラル向上も必要だけれど、そんな実効性のない話より
具体的な方法の一つとして、ペットを飼う人には税金をかけて
そのお金で「捨てペット防止対策」をしてもいいと思う。
経済的な理由で泣く泣くペットを手放さざるをえなくなる人もいるわけで、
新しい飼い主を見つけるための仕組みや、見つかるまで
一時的に保護するための施設をペット税を財源にして作るのもいいと思う。

この寒空の下、あんなに小さな犬が路頭に迷っている。
彼らを保護する仕組みを作ってもらえるなら
多少税金が上がっても、私は払います。

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