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2002年4月30日設置

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2008/07/08(火) 赤点ノススメ

数年前、このHPは「赤点ノススメ」という名前でした。

高校時代の私はテストの度に赤点(30点未満)を大量生産していて
毎年、年度末になると留年の危機におびえてました。
そんな駄目人間が描く「心のどこかが壊れた」絵を展示する場所として、
この名前をつけました。

「赤点ノススメ」時代は1日に3〜4アクセス程度で、
何のプレッシャーも無いし、気楽に運営していました。
世間的にはほとんど知られていないため、実質的には個人的な場所ではあるけれど
一応外部との接点があって、顔も名前も全く知らない人が見に来ているという状態が
なんだか刺激的で楽しかったのを覚えている。

例えるなら、ほとんど人が通らないような一般公道で全裸で寝そべって青空を見ているような
そんな背徳的開放感に近いものだと思う。

HPの内容が少しずつ充実して、CG展にも何度か出展して
人が沢山来るようになって露出度が高くなってきた時に
駄目なことを前提にした名前「赤点ノススメ」をやめることにしました。
この名前をそのまま使うことは自分の心の中の甘えを許すことになるから。
「この絵は駄目な絵です」って断りながら絵を展示をしてたら、上手くなるわけがない。

新しい名前をつけるにあたって、「赤」という言葉を残した上で
できるだけプラスイメージの単語を探して「赤心(意味:真心、誠意)」
に高い建物を意味する「楼」を付けて「赤心楼:セキシンロウ」に変更しました。

「赤心楼」になってからは多い時は1ヶ月に1000アクセスもあって
増えれば増えるほどヤル気も出たし、嬉しかったです。
そのアクセス数の増加が私の絵に対する間接的な評価でもあったし。
ただ、昔のように全裸で寝そべって開放感を楽しむような場所ではなくなって
少し窮屈にはなったけど。

HPの更新をやめて、あれから4年ほど経ちました。
今の赤心楼は初期の赤点ノススメによく似ていて、マイナーな個人的HPではあるけれども
1日5〜6人の方が見に来てくださって、公でも私でもない中性的な存在になっています。
この限定感と開放感の綯い交ぜになった不思議な感覚が懐かしくもあり、
その心地よさを楽しみながら、HPを更新しています。

長いこと更新していなかったのに、見に来てくださってありがとうございます。

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