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2011/09/19(月) | 人々の生きている世界は互いに異なっている | ||||
私の職場には仕事もしないで就業時間中にお菓子を食べまくったり ネットサーフィンをし続ける体重140Kgは確実に超える巨デブがいる。 アメだの煎餅だの、バキンボキン派手な音を立てながら食べている。 その傍らで私は朝から晩まで猛烈な勢いで働いていて 終電が無くなって自費でタクシー帰りなど当然な状態になっている。 この状態は気が狂いそうだ。 一度上司にも相談してみたけれど結局、巨デブには何も仕事が割り振られること無く 周囲の人々からは「あれが究極の勝ち組なのだ」と言われるようになった。 私の席は少しイレギュラーになっていて、席の横に1つ椅子が余分に置いてある。 いろいろな人が私のところに来てその椅子に座って、仕事の話から、雑談から、いろいろ話すのだけれども たまにこの席に座った人が怒りまかせに「デブは仕事してるか!」と 彼にも聞こえるように私に話しかけてきたりする。 私は、ちょっと慌てる。 |
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■今日の一枚
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本人にも絶対聞こえているはずで、大声で「デブ」と言われる機会など今まで無かったと思われるが そんな文句を言われても一向に態度が変わらないのは、彼が生きている世界と私が生きている世界 正確にはお互いの認識している世界が全く違い過ぎるのだと思う。 この世界の違いというものは、私が写真を撮る時にもよく気づかされる。 人は自分が見たいと思っている世界しか見ていなくて、だから人によって見えている世界は 実は全く異なっている。同じ場所の写真を撮っているつもりでも、人によって全く違う写真になる。 それと同じ事なのだと思う。 見えているもの、また生きている世界も決定的に異なっている人間は 絶望的なまでの孤独を運命づけられた存在かもしれないが、互いの世界の違いを話し合うことで距離を縮めたり そもそも違い自体を無視したり、都合よく解釈することによって互いの認識を合わせる努力を日々行っている。 そんな人間とはつくづく不思議な生き物で、いつも面白いなぁと思う。 |
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