トイカメラ写真館

2002年4月30日設置

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2011/06/26(日) 放射能測定器とこの国の未来

久しぶりに秋葉原のジャンク通りを歩いた。

秋葉原の大通りから一本外れたところにある、自作PCパーツの小店が並んでいる通称「ジャンク」通り。
この通りはPCを自作しない人にとっては全く縁の無い道なので
私はここ7〜8年ほど、一度も通っていませんでした。

秋葉原の町並みが昔と比べて大きく変わっていることに驚いたのですが、
ジャンク通りの店頭の看板に「放射能測定器あります」という宣伝文句が、そこかしこに出ていることにも驚いた。
今の時期はそれほどまでに放射能測定器の需要があるのです。

6万円近くもする放射能測定器を購入する人々は、一体それをどう使うのだろうか。

私はお金持ちでは無いから、せいぜい1週間ほどで飽きてしまいそうな機械に6万円は出せない。
もし買ったとしても、測定器を常に持参しながら計測して
「この場所に居続けるのは危険かもしれない!」と思って避難したりとか
道端の土の数値が若干高い事を知って「土恐怖症」になってコンクリート道路の真ん中だけを歩くような
そんな自分を精神的に追い詰め続ける生活は、ちょっと出来ない。

■今日の一枚
今日の一枚

使用カメラ: デジタルハリネズミ2


夜の中華料理店
戦場のような忙しさの中
料理人が頑張っていました



とあるテレビのニュースを見ていたら、子供の遊び場を測定している主婦が写っていた。
一瞬、過敏すぎるのではないかと思ったけれども、子供時代に無為に被爆して後で後悔するよりは
避けられるものはできるだけ避けたほうがいいのかも知れない。
それはこの事態そのものをよく知らない子供ではなく、親の責任なのです。
そう考えると、国の測定値に全く信用性が無い事のほうが問題なのだと思う。

最近、電力会社勤務の人の子供が学校でイジメを受けている話を聞いた。
それはこの国独特の、「ムラ社会」特有の社会的な制裁方法だけれども、どのような形であれ
この国の未来を担う子供達にしわ寄せがいくことは、とても愚かだと思う。

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