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2011/03/19(土) | 今こそ寛容の心を | ||||
これだけの災害が突発したら、誰だって慌てるし、失敗もする。 なぜなら私達は正確無比な機械ではなく、弱い人間だから。 その失敗を同族で叩き合うよりも、今の私たちがするべき事は 多数の犠牲を乗り越えて前に進むことなのです。 今、ネット上で東電社員が叩かれているのを見かけますが はっきりいってそんな人々はどうでもいい。 事故の起こった原発から逃げ出した作業員達や 救援に行けない社員達は覚悟を固めた上でやっているのです。 今も原発で必死で作業している仲間達を見捨てて 周辺地域や、周辺住民、そして自分の社会的な立場なども全てかなぐり捨てて 自分の命が助かることのみを選ぶには、それ相応の覚悟が必要なのです。 その判断をした時点で、彼らはとても大切なものを喪失している。 いずれ彼らは自分達がやってしまった事の重大さを実感するはずだし かなぐり捨てた「自分の命よりも価値の無いくだらない」日本社会の中で 残りの人生を生きることになる。そんな半ば廃人化した人々をこれ以上叩いたり罰したりすることよりも 寛容の心で彼らを包含した社会の中で、皆で前を見て進むべきだと思うのです。 それは、この国を誤った方向に導いて日本国民を300万人も殺し 無数の文化的資産を空襲で焼き尽くしてしまった太平洋戦争当時の指導者達を 私たちの祖先は同族で殺戮することなく、寛容の心で共に戦後を生き抜いた経験を踏まえて 今の日本人にもできると、私は信じているのです。 総力戦で前進した私達の戦後は、様々な歪を生み出しもしたけれども、圧倒的に成功した。 |
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■今日の一枚
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誰が悪者なのか、とかそんな些事よりも、過去の歴史からとても心配されることがある。 今回の原発事故で被爆してしまった人々を私達は差別してはいけない。 私たちの社会は彼ら被爆者を自然に受け入れるべきだ。 もとは山に囲まれた小さなムラ社会で生きてきた農耕民族として この国の文化は少しでも異質な人を差別しやすい体質がある。 けれども原爆を投下された唯一の国として、過去の経験を生かし学習することで もう被爆者を差別してはいけない。過去と同じ過ちを繰り返してはいけない。 今の私達は貴重な過去の経験を生かして、国民が皆で一致団結して 全員で前に進むべきなのです。 |
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