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映画、音楽、本以外で最近気に入っているもの。
- 往復書簡
- 大江健三郎が世界の知識人と書簡を交換するという趣向の真面目な社会・文化論議。朝日新聞の夕刊の文化欄にたまに掲載される。大江健三郎も相手の知識人も、こんな凄い人がいるのかというくらい博識で洞察が深い。そして、語り口も穏やか。ちょっと難しいけどこんな人たちと話し合えたらどんなにいいかと思う。この記事の欠点はいつ掲載されてるか全く分からないところ。良く見逃して悔しい思いをする。
- ロダンのココロ
- これも朝日新聞の記事で、金曜の夕刊に掲載されている内田かずひろという人の漫画。ロダンとは、あまりかわいくない、おっさんじみた犬の名前、そのロダンの心中の、大阪弁の呟きが面白い。けして大笑いできない地味な漫画だけどいい味出してる。(今は週刊朝日で連載されているそうです。2001年7月追稿)
- 天才・古屋兎丸の鈍器降臨
- ダヴィンチに掲載されている4コマ漫画。これも笑えない地味な漫画だけど、いつもなんか独特のシュールでブラックな世界を醸し出してる。これははまります。あまりうまく説明できないので、一度見てみるといいです。
- Daisy World
- 日曜の深夜0時からオンエアされているJ−WAVEの番組。細野晴臣がナビゲーターを勤めるトーク番組です。番組全体がかなり独特な雰囲気で、CMも含めてユーモアとセンスが溢れている。細野氏の深みのある声を聴いているだけでも心地良いし、選曲もとてもいい。そもそも知っている曲が殆ど流れないところが嬉しい。ひとつ決定的に残念なのは、この時間帯に私の起きている確率が低いこと。毎週聴きたいんだけどなあ。(2002年3月で放送終了しました。今はinter fmで同様の番組があるようです。2002年6月追稿)
- カンディンスキー展
- ロシアの抽象画家カンディンスキーの作品展です。今展では彼の多様な作風の中でも、自由な曲線と鮮烈な色彩を多用した時期のものが中心であり、圧巻はやはりコンポジションのYとZ。大きなキャンバスの中に爆発的な想像力が漲っています。私は直線を多用した晩年のストイックな作風のものが好きなのですが、これらの作品群もかなりかなり素晴らしい事がわかりました。
- 田中一光回顧展
- ポスターなどの商業デザインの日本での第一人者であり、近年若くして他界した田中一光の回顧展です。この人自体を知らなくてもその作品を見たことの無い人はまずいないだろうというほどの売れっ子(というか巨匠と言ってしまった方がいいかもしれない)でした。この人の特徴は「紫」にあると思う。同じような作風のアーティストは他にもいるのだけと、田中一光の作品を田中一光の作品として特徴付けているのはその中によく現れる「紫」という色なんじゃないだろうか。この色がポイントとして扱われている事で全体が引き締まった印象となり、更に不思議と日本的な、和の雰囲気が生まれている。数々の作品を見ているうちにそんな気がしました。ちなみにこの展覧会の展示デザインは安藤忠雄。ペットボトルを組んだ展示ボードや床のグラデーションペインティングはとてもきれいでした。展示ライトの光がペットボトルに乱反射されて作品を見難くしてたのは痛かったけどね。
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