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今年は去年ほど読んでないので上位3冊のみのご紹介。
それぞれタイプは全く違うので比較は難しいですが、皆秀作ぞろいです。

【作品賞】

01位. 『停電の夜に』/ジュンパ ラヒリ
やっぱりこういうタイプの作品が好きだということで1位。映画で言えばハリウッドのアクション映画の対極に位置するような、一部のフランス映画やアジア映画のテイストを持った作品。じっくりと読めて、読んだ後にすがすがしい気分になれる珠玉の短編集。
02位. 『巴』/松浦寿輝
1位の『停電の夜に』とは打って変わって強烈な毒と狂気を撒き散らすような不穏な雰囲気をもつ作品。文章から漂う凶悪性、活字から滲み出る妖しげな香り。小説としてのインパクトと迫力に圧倒された、とてつもない怪作。
03位. 『放浪の天才数学者エルデシュ』/ポール ホフマン
珍しく伝記もの。このエルデシュという愛すべき奇人の存在を知りえたこと自体がうれしいし、読み物としてもほんとに楽しめた。ちなみにこの3位を選ぶにあたって、『白い闇』(ジョゼ サラマーゴ)、『砂糖菓子の夏』(桃瀬葵)の2作品もなかなか捨てがたい作品であったことを申し添えておきます。

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