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来年はもっと本を読める時間が欲しい。という去年の願いもむなしく、
今年は去年以上に殆ど読んでいないので、1冊だけの選出です。
【作品賞】

01位. 『蘆屋家の崩壊』/津原泰水
こういう本に出会うとほんと嬉しくなる。キャラクターがわかりやすく設定されていて、漫画っぽい気がするし、安っぽい雰囲気だけど、読み始めたらそんなことどうでも良くなる。ぐいぐい引き込む展開と、ある意味荒唐無稽な驚きに満ちた良作。そして最後の短編の『水牛群』。これが本当に素晴らしくて、こんな短編書ける人が日本に今何人居るのか。今でも脳裏に鮮明に情景が蘇ってくる。最後に今までの短編が只者で無かった事を裏付けているようで、読後の満足感は格別なものとなった。

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