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music
今年買ったCD。古いのも混ざってます。

the seduction of claude debussy/art of noise
アート オブ ノイズの10年ぶりの新作。20世紀のクラシックアーティスト、ドビュッシーを一貫テーマにして、ラップやドラムンベース、オペラやロックを盛り込んでいるこのアルバムは実際すごく奇麗にまとまっていて、非常に心地が良い。真面目だけど遊び心のあるいいアルバムです。
MOTION/THE CINEMATIC ORCHESTRA
シネマティック オーケストラというこのバンドネームからして私は強く惹かれてしまうのです。内容は、KARMAなどに近いフューチャー ジャズ。どちらかというとKARMAよりジャズ色が強い。真夜中に聴くのがぴったりな感じ。リミキサーとして名を連ねているHefnerってあのへなちょこヘフナーなのだろうか。
Boodoo/D'ANGELO
ディアンジェロの2作目。以前は、トニトニトニやエリカ バドゥやマクスウェルらと共にネオクラシックソウルと呼ばれていたけど最近は死語になったらしい。でもこの括りに入るアーティストってすごく良質な音楽を生み出している。この人も他のソウルからするとヒップホップ色が強いくせにスローで落ち着いた音を鳴らしている。おすすめです。ともかくこれを聞いていると少し癖のある濃いアルコールが飲みたくなる。
SABRESONICU/THE SABRES OF PARADISE
トリップホップ。セイバーズのデビュー作にリミックスを加えた作品。これを聞いて分かりました。この人のセンスは地味ながら素晴らしい。ホーンテッド ダンスホールの冷やりとするサウンドのベースとなっている世界観がとても明確にあらわれている。
drum'n'base for papa/plug
昨年末に買ったBJコールとのコラボレーションがあまりにも良かったので買った。プラグというのはルーク ヴァイバートの別名義です。あの作品の纏め役はやっぱりこの人だったんですね。どこか間が抜けているけどちゃんとかっこいい、尖った音を使っても耳にやさしい、そんな奇妙なバランス感覚は他の人では出来ないでしょう。ドラムンベースはきつすぎと言う人に聞いてみてもらいたいすね。
BOOT THE SYSTEM/COLD CUT
トリップホップの中でも割と早くからこの手の音楽を作っていた人たち。レッド スナッパーのリミックスも入っているリミックス盤。こういう音は基本的に私のツボで、いつ聴いてもいいです。他のオリジナルアルバムも聴いてみたい。
ANCOATS 2 ZAMBIA/THE BABY NAMBOOS
トリッキーが全面的にバックアップするダークなトリップホップ。中心メンバーはなんとトリッキーの従兄弟。親戚だと思って甘く見ちゃいけません。初期トリッキーに通じるどろどろトリップホップは好きな人は絶対にはまる。嫌いな人はもう絶対に耳を塞ぐ事間違いなしの快作となっております。
BLOODFLOWERS/THE CURE
キュアの新作。歌声は相変わらずひねくれてる。このバンドはその歌のひねくれが顔になっているけど、実はインストで聞いてもそれと分かるくらい曲に独自性がある。今作はラストアルバムと噂されているが、更に内向的に響く内容となっている。穏やかながら感情的。
THE NIGHT/MORPHINE
これはほんとにラストアルバム。ステージ上で演奏中に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったボーカル・ベースで、リーダーのマーク サンドマンが、生きているうちにレコーディング済みだったものを、残りのメンバーがミキシングして完成させたもの。ああ、かなしい。悲しい文章がブックレットに載ってたのでここに引用します。
"The record is dedicated to Mark Sandman. We are grateful for the time we had with you and the music you left with us. We love you, Mark. We're closer to you than we seem...."
ちなみにアルバムの中見は、言うこと無しにモルヒネサウンド、素晴らしい素晴らしい出来です。
And then nothing turned itself inside-out/YO LA TENGO
ヨラテンの待望の新作。そして、間違いなく今年の音楽花大賞候補作。前作の"I CAN HEAR THE HEART BEATING AS ONE"はオルタナの金字塔と言われてたけど、今作はそれを更に超えていると思う。歌声もメロディーも歪んでじゃんじゃん鳴らしてるギターすらも美しい。あくまでもマイペースでサイケなストレンジポップは本当に最高です。わかる人はわかるでしょ。
SHOWBIZ/MUSE
久しぶりにマンサン級の新人がUKロックに現れました。音楽はレディオヘッドを彷彿とさせる感情的なロック。世界観のスケールではレディオヘッドにかなわないけど、若々しくポップな感触は彼らにしかないもの。UKロックファンは必聴です。
cure for pain/MORPHINE
モーフィーンの2作目。彼らの代表作だそうです。やはり私は初期のシンプルなスタイルが好きで、このアルバムも痺れます。
VERSUS/THE SABRES OF PARADISE
HAUNTED DANSEHALLに収められた曲を他のアーティストがリミックスしたもの。有名どころだとケミカル ブラザーズが参加しているけど、たいした事ない。一番気に入ったのは、IN THE NURSERYによるもの。
GENIUS+LOVE=YO LA TENGO/YO LA TENGO
最近一番はまってるヨラテンの、カヴァー曲と未発表曲を集めたもの。マイ ブラッディ バレンタインのケヴィン シールズや、μ-Ziqによるリミックスも収録しています。曲のバリエーションが広くて、それぞれがまた素晴らしい出来。
WASP STAR [APPLE VENUS VOLUME 2]/XTC
半年近く待たされた、アップル ヴィーナスの続編。待った甲斐が有ったと言うか、ほんとクオリティーの高いものを持ってくる人たちだ。前編と打って変わってこちらは跳ねてるポップに仕上がってます。
fold your hands child, you walk like a peasant/BELLE & SEBASTIAN
待ちに待ってたベルセバの新作。ああ、すごい。彼らはまた成長してることが証明されている。私はこのアルバムが彼らの最高傑作だと思う。しかも、地味にファン層を拡大していた事も、売上で証明されました。絶好調っす。
Alone With Everybody/Richard Ashcroft
もとヴァーヴのボーカリスト。ヴァーヴにはそれほど惹かれなかったけど、本ソロ作には惹かれてしまった。あまり乗りのいい曲は無く、穏やかな曲が並ぶけど、とんでもなく格好良い。我儘ナルシスロックの傑作。
THE GREAT EASTERN/the delgados
ベルセバとおんなじグラスゴーのロックバンドで、ケミカルアンダーグラウンドレーベルの主宰。音的にはベルセバにヨラテンを混ぜた感じ(何かマニアックな説明で申し訳ない)。最初はぴんと来ないかもしれないけど、聞けば聞くほどに良さが染み出してくる感じ。じっくり聞くとまた、緻密な音の構成に驚きます。
BIG WORLD SMALL WORLD/SMITH & MIGHTY
ブリストルのダブ アーティスト。やや暗めなのがブリストルらしい。でも内容は至って多様なものとなっている。からっとしたレゲエもあるし、何より曲ごとにフィーチャーしたボーカルが違うので、コンピみたいな仕上がり。曲の雰囲気は纏まってるけどね。
Keep The Fire/Maximum Style & JB Rose
4Heroのマーク マックが黒人女性ボーカリストJB ローズを迎えたソロ作。ドラムンベースに爽やかなボーカルが乗るとほんとに気持ちの良い音になる。このアルバムではインスト曲が無いので、そんな音がたっぷり味わえます。あまりドラムンベースを聞かない人でも聞きやすいアルバムです。
GOOD LOOKING BLUES/Laika
レディオヘッドのオープニングアクトもやってたというライカのセカンド。ジャンルはポストロック。また新しいジャンルで鬱陶しいけど、このジャンルのアーティストは結構好きな方です。基本はロックだけど、エレクトロを駆使して、トリップホップっぽかったり、ダブっぽかったりと、捉えにくい。感触としてはMIMIが一番近いかな。
BOXING HEFNER/Hefner
ヘフナーのへなちょこ未発表曲集。相変わらずの楽しい楽しいだめロックです。ヘフナーを知ってる人なら説明する必要も無いでしょう。曲調も今までのアルバムとそんなに変わってない。
THE VIRGIN SUICIDES/AIR
ソフィア コッポラの初監督作であるヴァージン スーサイズのサントラのうち、エールによるスコア集。トリップホップっぽい暗めの曲調と、悲しげなメロディーが映画のサントラらしく、映像的で劇的。ちなみに肝心の映画はまだ見てません。
Lucy Pearl/Lucy Pearl
トニー トニー トニーのラファエル サディークと、ア トライブ コールド クエストのアリと、アン ヴォーグのドーンの3人で結成されたR&Bグループ。むちゃくちゃ格好良いです。特に、ラファエル色がかなり強く出ているのでトニーズ好きにはたまりません。すごく良いのでこれからも3人で続けて欲しいものです。
TOURIST/St Germain
最近はまってる、フューチャー ジャズのアーティスト。楽器とか雰囲気もジャズだけど、不思議な乗りがあって気持ち良い。聞き流すにも、じっくり聞くにもお薦めの一枚です。やっぱりフューチャー ジャズはいいですよ。
Little Kix/Mansun
大好きなマンサンの新作。アルバムごとにかなり趣を変えてジャンプアップしてきた彼ららしく、今回もまた化けました。曲を徹底的に壊して再構築する複雑怪奇な前作から、一気に穏やかなスタンダードロックを持ってきました。ファーストにやや近い雰囲気です。それにしても、何をやっても想像力の尽きない人たちです。今作もかなりかなり気に入ってしまった。
i can only disappoint u/Mansun
アルバムからの先行シングル。アルバム同様、良いのは言うまでも無く、捨て曲なんか論外。注目すべきは、ギターのチャド ブレイクが始めてメインボーカルを取った曲が収められている。
fragments of freedom/Morcheeba
これまた大好きなモーチーバの新作。持ち味だった気だるいトリップホップから一転して、ハッピーなディスコ調の曲が多いアルバムとなっております。最初はえっと思ったけど、聞くうちに曲の良さが見えてきて、さすがだと思う。これでブレイクする可能性もあるかも。
mada in bristol/TRICKY
トリッキーのレアトラック集。どうも日本盤は出ていないようです。見たことありません。主に初期のトラックのリミックスや、未発表曲、ガービッジやオノヨーコとのコラボレート作等が収められています。ファンには嬉しい内容で、トリッキーの凄さに改めて感服してしまいます。
MUSIC IS ROTTED ONE NOTE/SQUAREPUSHER
スクエアプッシャーの3作目。発表はもう随分前で、知名度が一気に上がった“HARD NORMAL DADDY”の次の作品にあたります。ところが、この作品でいきなりディープジャズに転向して、当時人々をしこたま驚かせました。気になってはいたものの買いそびれていたのでこの程手に入れました。最高に濃密な世界が展開されていて驚き、だいぶはまってしまいました。
EVERYTHING, EVERYTHING/UNDERWORLD
アンダーワールド初のライブ盤です。凄く凄くかっこいいです。体が勝手に動き始めます。これぞダンスミュージックという感じの爆発的なテンションです。DVDも欲しくなってしまって困ってます。
THE MAGNIFICENT TREE/HOOVERPHONIC
フーバーフォニックの3rd。日本では2作目。前のオペラっぽい歌い方から一転して、今回は曲も声もポーティスヘッドを明らかに意識した感触に仕上がっています。数曲以外はいまひとつで、アルバムとしての完成度はそれ程ではなかった前作に比べ、派手な曲は無いながら、高水準にまとまった良作が出来ました。あきらめずに聞いてみましょう。
WILL I DREAM?/ONE TRUE PARKER
テクノやドラムンベース主体の楽曲に女性ボーカルが乗るというスタイルで、ライカやらMIMIやらエブリシングバットザガールやらHYBRIDやらエステロやらフーバーフォニックやらJBローズやらモロコやらの部類に入るタイプ。割と沢山いるこの手のアーティストの中で決して傑出しているとは言い難いが、なかなかなもんです。でも実はそれ程ボーカルが表には出ていません。
KID A/RADIOHEAD
レディオヘッドの待望の4th。これほどのバンドだと、期待しすぎてもまだ足りないほど、嬉しい裏切りや驚きに満ちた傑作を持ってきてくれる。今回は曲やアルバムを曲の断片をもって有機的に構築するという、ややミニマル的とも言えるような方針で創り上げられたそうです。このようなやり方としてはMANSUNのSIXの方が成功していると思うが、そんなことはどうでもいい。MUSEやCOLDPLAYやUNBERIEVABLE TRUTH等のレディオヘッドの後継者と呼ばれる人々との差は歴然としたものがあるということを思い知らされる。20世紀最後の奇跡的な傑作。
vanguard/finley quaye
レディオヘッドと同じ日にひっそりと発売されたフィンリークエイの2nd。発売日に店頭に置いてないなんて悲しすぎるよHMV。このフィンリークエイは前作もレディオヘッドのOKコンピューターと同じ年に発表され、朝本浩文がその年のベストアルバムに選んだのもこの2枚だったというように、レディオヘッドとの不思議な偶然がある。まあそんなことはどうだって良いことで、このアルバムも素晴らしい出来でした。レゲエやダブに捕らわれることのない自由奔放な良曲の数々に、あの独特の歌声は唯一無二の存在でしょう。乾いた音に、陽気さと切なさが漂ったスタイルは相変わらず素晴らしいものです。
IN THE MODE/RONI SIZE REPRAZENT
ロニサイズの新作。ドラムワークがよりアグレッシブになって死ぬほどかっこいい。参加アーティストも豪華で沢山。特にレイジ アゲインスト ザ マシーンのボーカリスト、ザック デ ラ ロチャ、メソッドマン、ルーツのラゼールとのコラボレはそれぞれ素晴らしい出来。ドラムンベースはまだ健在です。
domestiques/the delgados
グラスゴー出身のバンド。今年初めて知ったバンドだけど、今年出たのは3作目で、これがデビュー盤。でもなぜか3作目とかぶってる曲が数曲。まあ、良いからいいけど。
reeled and skinned/red snapper
私の大好きなレッドスナッパーの初期EPをまとめたミニアルバム。日本盤が出ているかどうかは不明。それはさておき、始めっから良い音鳴らしています。最高。ちなみにこの頃は金が無かったのかジャケはかなりチープな感じ。音が良ければいいのさ、音がよけりゃね。
hell's kitchen/maxim
プロディジーのMCマキシムのソロ作。だからといってゴリゴリ野蛮なデジロックって感じではない。曲調もボーカルスタイルも様々で、それぞれ音楽性も高し。ためしに聞いてみたら、ちょいと驚くでしょう。
Boulevard/St Germain
サンジェルマンの旧作。何作目にあたるのかは不明。デジタル音を導入してグルーヴ感のあるジャズ。フューチャージャズはやっぱり気持ちいいです。おすすめ。
BIBLE OF DREAMS/JUNO REACTOR
前からひそかに欲しかったトランスのアルバム。このジュノ リアクターは、トランスの中でもゴア トランスというよくわからないジャンルのアーティストで、ホラー映画『リング/らせん』のサントラにも起用されていました。最近ではよりトライバルな音になったので、よりトランスっぽい旧譜を購入。トランスの特徴である、洪水のような音数が、四つ打ちビートに乗って押し寄せてきます。このアーティストはそれにギターを乗せたりと、ロック的なアプローチもこなすので、テクノによくある無機質感が緩和され、有機的な音となっております。
STORIES FROM THE CITY, STORIES FROM THE SEA/PJ HARVEY
このアルバムも発売日当日に店頭に無かった。最近やる気あるの、HMV。それはともかく、待望待望の新作。元々PJハーヴィーは好きなのですが、今作の注目はやっぱりトム ヨークとの共作。全部で3曲あって、その内1曲はトムがリードボーカルを取っています。最高に良い出来で嬉しい限りです。この影響で他の曲が霞みそうだけどそんな事は無く、 かなり粒ぞろいでアルバムとしての完成度がやたら高い。まあ、ビヨーク同様、トム ヨークと対等に渡り合える稀有な女性ボーカルですから。
LEFTISM/LEFTFIELD
レフトフィールドのデビュー盤。今年出た新作よりもテクノ色が強く、ひょっとするとこちらの方が聞きやすいのかも。ダニー ボイル監督、ユアン マクレガー主演の初期傑作『シャロウグレイヴ』の印象的なオープニングにも使われてました。世間的にもかなり評価の高いアルバムなのだそうです。ところで余談ですが、ダニー ボイルは『ビーチ』を撮った時点でもうおしまいでしょう。残念残念。
What Makes It Go?/Komeda
だめコメダ。とっても楽しい3rdアルバム。出たのはちょっと前になるけど、やっと手に入れたというところ。名曲OUR HOSPITALITY収録。
AMATEUR SOUL SURGERY/THE JAZZ CANNON
ダブジャズ。ジャズよりはダブとかトリップホップっぽい。やや暗めで乾いた音色。フューチャージャズとはまた違って気持ち良い。ちなみに割とボーカルものが多いのも特徴。

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