韓国との縁(2008年4月~)
1.経緯
 最近は海外旅行もご無沙汰しているので、料金的にも有利な韓国や台湾旅行もしてみたいと考えていた。ところが息子が韓国女性と職場で知合い昨年先方にも了解が取れて結婚することになった。息子が自宅へ連れて来た相手の女性は日本のホームページなどIT系のシステム開発をする会社で働いているだけあって日本語は特に問題ないし、きれいな感じのいい女性で息子が気に入って先方の両親も賛成してくれるのであれば、反対する理由は特に無いといった状態でとんとん拍子に話が進み付き合い始めて1年ぐらいで2008年6月に結婚式を上げることになった。

 先方の両親から親戚が多いので韓国で結婚式を挙げさせて欲しいという希望があり、当方の親戚はそんなに多い訳でも無し了解した。親戚はすべて九州在住なので、東京で挙げてもそんなに大勢参加することにはならなかったと思う。4月下旬に先方の両親が来日することになり吉祥寺にて、家族同士で会食しなかがら顔合わせした次第です。先方の両親も私たち両親とほとんど同じ年であり、言葉の問題を除いては特に違和感はありません。お互いに相手国の言葉が分からないというハンディーの中で韓国女性息子の婚約者の通訳で話を進めた訳です。前から分かっていたことなので、ハングルを少し勉強していたが、挨拶程度でそれ以外の会話に関しては語彙不足でとても難しい状態でした。


2.富士山へ案内
 翌日は息子が車で富士山を案内する予定で河口湖前のホテルを予約していたが、仕事の都合でどうしても難しくなったと言う。富士山見物にかなり期待して来日したとの話を聞いていたので、急遽私が運転手を勤めて、富士山を案内することにした。4月下旬ということであり、きれいな姿で富士山をみることができるかどうか自信はなかったが、当日は良い天気に恵まれた。中央高速を通り河口湖ICを降りて残念ながら、雲のかかった富士山しか見えないが、富士スバルラインで5合目に向うことにした。雲の上なら、山頂付近も見えることを期待しながら車で上って行った。4合目を過ぎた辺りから白い残雪がかなり残っているのが分かって期待できることが判明した。途中の休憩所の駐車場から山頂の雪が綺麗に見えて興奮しながら、記念写真を撮った訳です。五合目の休憩所の駐車場のまわりには雪がたくさん残っており、風も冷たく雪の多さにびっくりしていました。韓国は寒いが、平地に雪がたくさん積もるところはあまりないらしく大変珍し様子でした。

 昼食のそばを食べた後「富士山は五合目から見るより、富士五湖周辺から眺めた富士山の姿が綺麗に見える。」という説明をして、山中湖を除いた4箇所の河口湖、西湖、精進湖、本栖湖方面を案内した。河口湖からは全く見えなかったたというのに、西湖を半分以上進んで富士山の姿が綺麗に見えてきた。精進湖、本栖湖からも文句無く綺麗な富士山を堪能することが出来て本当によかったと思う。この時期としは私自身もこんにな綺麗に見えるとは思ってもいませんでした。言葉は通訳を介しての話となりましたが、喜んでくれていることが良くわかり非常に良かったと思います。、親子3人で宿泊予定のホテルまで案内して、ぎこちないハングルで別れの挨拶をして息子の代役を何とか果たせたと思いながら自宅へ戻りました。写真をたくさん撮ったので焼いて渡しましが「良く撮れている。」とのことで喜んでくれたとのことだった。結局河口湖では翌日も富士山は見えなかったとのことでした。


3.ハングルについて
 昨年息子が韓国の両親へ挨拶に行きへ結婚の承諾をもらった後、先方の両親が来日することになった。先方も日本語は分からないと聞いていたのでこれを機会にハングルの勉強でもしょうかとNHK教育TVで1月からハングル講座を録画しながら、勉強してみることにした。コースの途中からの開始だったが1月の初回は復習ということで、ハングルのまとめがいきなりあったが、初めてまともに見るハングル文字は表音文字ということは分かったが、アルファベットに比較すると難しい感じを受ける。一般の会話スピードは非常に速い感じを受けた。語順は日本語と同じ、漢字語は日本読みと同じものもあるし、少しちがうものなどもあり類似性からみると英語よりずいぶん近い関係にあることが分かった。インターネットで調べたり、本屋さんの語学コーナで調べると外国語のコーナーでは結構スペースを取っていることが判明した。日本への入国者数一位の韓国が27%前後であることも知りませんでした。日本人の出国先も韓国がトップなのですね。いかに関心がなかったかと恥をさらすようなものですが。韓流ドラマが予想以上に反響を呼んでいることもあまり知りませんでした。

 4月からまた初級からのハングル講座が始まるということがわかり、慌てて地デジの録画が出来るレコーダを購入することにして4月からの講座になんとか間に合わせることができました。しかし、4月の富士山案内、6月の韓国での結婚式でもはがゆい思いを2回も経験することになりました。全く外国語はこの年になると記憶力の無さが足を引っ張ります。まあ、それだけとは言えませんが。親戚になったと言うのにこのままででは情けないと思っています。これからも長くお付き合いをして行くことになるので、少しずつでもなんとか勉強しなくては。韓国へ観光旅行に行って買い物するという立場より上に行く必要な事態になってしまったのだから。これ以上のプレッシャーは仕事以外にはないだろう。


ハングルの基礎その1
 ハングルの勉強をNHK教育放送始めて年半程度になります。年齢のせいもありますが、なかなか発音が覚えられない状態になりつつあります。ハングルの勉強は韓国を知ることを目的として始めたので、焦るつもりはありません。ただ、息抜きとして発音についての雑感を記載してみます。

NHK教育放送で2008年4月号テレビでハングル講座によると、ハングルの発音変化は大きく8変化があるとのことです。私が興味を持つものが連音化です。


 日本語には連音化する言葉はほとんどないので、連音化した発音を聞くと何のことやら分からなくなる、別なことを言ってるのではさえ思ってしまうほどです。ハングルは表音文字だから、文字に忠実に発音すれば、よいものと思うが、これは大間違いです。日本語のかなやカタカナは表音文字ですが、どうも外国語の音を表す振り仮名に使うと正しい音の表示になってないとの批判があるところです。


 従ってNKHのラジオ放送のまいにちハングル講座の2009年4月からのテキストには画期的なこととして、振り仮名をしない方法がとられています。発音を表す方法としては発音専用の記号や文字を使うのが一般的と思われますが、日本人にとって発音専用文字は理解し難い文字が多くて、あまり一般的とは言えない状況と思います。ハングル文字の構成についてはこちらの資料を参照して下さい。


 まいにちハングル講座のテキストの発音の習得方法はネイティブアナウンサーの声から学ぶを基本にしているが、それ以外の発音の変化に関してはハングル文字で記述するという新しい方法が取られています。これは大変よいアイデアと思います。


 今回は私の苦手な8変化の中の1つ連音化について個人的な感想を記載してみたいと思います。ハングルのタイプ方法は日本語変換のIMEをハングル
のIMEへ切替えることで簡単にできます。WindosPCが普及したお陰で、よい時代へなったものと思います。8変化の詳しいルールは専門書へ譲りま
す。


NHKラジオまいにちハングル講座2009年4月では4種類の連音化に対する解説があります。パッチムは後続の初声に移って発音されるとあります。
別の言い方をすれば、イウンが脱落して、その場所に前文字パッチムが移動して 平音 または 濁音化(有声音化)で発音される。
有声音化と
カ行音がガ行音へ
タ行音がダ行音へ
パ行音がパ行音へ
チャ行音がジャ行音へ
変化することを言うようです。
一般的に語頭では平音であるが、語中や語尾では濁音で発音されるルールがあるようです。


理由は単純にその方が滑らかに発音できるからと考えます。日本語は全ての単語が母音で終わるかたちですが、ハングルでは子音で終わるものが多いので、連音化が起こりやすいと考えまます。連音化の発生位置は単語内にとどまらず、複数の単語間に渡っても発生しますので始めは意識しておかないと別の単語と思ってしまうことになります。日本語の音で言うとカ行、サ行、ナ行、ラ行、パ行の音で発生するようです。さして、前述の濁音化と連音化は併せて発生するのでそのようになると事前に頭にいれて置く必要があります。濁音化もその方が滑らかに発音できると言う考え方から起こっているものと考えます。


例として、英語においても連音化の発音があったと思います。、
AN APPLE の場合 アンナップル
POWER OF DREAM の場合 パワーロブドリーム
と言うような発音変化があったと思います。

いきなりハングルで記載しますかが、ハングルの下段のカナは発音を示します。

1.単語レベル
일본어→일보너・・・・・・・・日本語
イルボンオ イルボノ

2.文節レベル
미안합니다→미아납니다・・・・ごめんなさい
ミアンハムニダ  ミアナムニダ
앉으세요→안스세요・・・・・・座ってください
アンウセヨ   アンジュセヨ

3.数値とウォン
십원 → 시붠・・・・・・10ウォン
シップウォン シボン
백원 → 배권・・・・・100ウォン
ペックウォン ペゴォン
천원 → 처눤・・・・・1000ウォン
チォンウォン チォニョン

4.数値と数詞
日本語にも難しい数詞があるようですが、これは漢字語(中国語)から来ているものと思います。数字と数詞の間でも連音化が発生します。


WINDOWSパソコンでハングル文字をに入力可能とするには漢字変換ツール日本語IMEに対してハングルのIMEを
追加設定すればよいです。私は日本語とハングルのIMEを切替ながら混在文書を作成しています。切替は Alt+Shift キーの押下で可能です。変換モードは 가 を選択する必要があります。


また、
ハングル文字を入力するキーは決まっているので、そのキー部分へ専用のシールを貼って利用する必要があります。子音母音子音と入力していくと文字列構成の正常性をWINDOWSのハングルIMEがチェックしてくれます。


また、
作成した文書を保存する場合はユニコードモードで保存する必要があります。

가나다라마바사
かなだらまぱさ


日本語の音便について
ハングルは発音が難しいと言う事でその1つとして連音化を取り上げました。外国語を勉強することは日本語を勉強するこに通じるとよく言われますが、全くその通りと思います。ハングルには発音変化のルールが大きく8種類あると言われています。また動詞や形容詞の活用変化にもいろいろな規則があります。


ここで振り返って日本語文法では「活用や発音変化についてどのような規則があると記載されているのか。」と素朴な疑問が自然と涌いてきました。取りあえず、自宅ある岩波書店発行の広辞苑第四版1991年発行より付録部に国文法概要があることを発見してさらっと目を通してみて、いろいろ規則としてはあることが分かりました。


日本文法は平安時代の文学書を読解するに必要な文語用と現代の口語をベースとする口語用の2種類に分類されている。結構詳しく記載されており、国語の専門家でも意見が分かれることもあるようで、素人には簡単に理解できない領域もあります。


広辞苑の付録では分かりにくいので、もう少し素人向けの本はないものか書店で探したところ、完全攻略中学国分法1~3年テスト対策(株)文理発行1200円(税別)が見つかりました。高校生向けの国文法なる入試向けの参考書もあったが、まず初歩からと言うことで、中学生用の完全攻略中学国分法1~3年テスト対策を購入しました。


早速、動詞、形容詞、形容動詞の活用部分を見て、日本語に難しい活用があることを改めて実感しました。一筋縄ではいかない日本語であることを再認識したところです。日本語文法に関するHPを検索したところ下記の4つが見つかりましたので追加しますので興味のある方は参照願います。
日本語文法入門 よく学びよく遊べのHPさんより
現代日本語文法概説 庭 三郎さんのHPより
独立行政法人国立国語研究所
日本語文法学会


日本語にも活用に引きつられて発音変化するものがあることを改めて認識しました。これを活用語尾の変化といい、「音便」という。音便にはイ音便、撥音便、促音便、ウ音便の4種類があるようです。広辞苑によると音便とは発音上の便宜から、もとの音とは違った音に変わる現象となっている。


イ音便の例
咲きて→咲いて(sakite→saite)、書きて→書いて(kakite→kaite)
泣きて(nakite)→泣いて(naite)、
きの音kiがiになった。kが発音されなくなったと思われます。
五段活用の動詞における連用形の時発生している。
き、ぎ、し、りの子音 k,g,s,rが脱落して i音となる現象。
この4種類の例を記載したいが、直ぐにはでてこない。


撥音便の例
飛びて→飛んで(tobite→tonde)、読みて→読んで(yomite→yonde)、
囲みて(kakomite)→囲んで(kqkonde)、編みてamite)→編んで(ande)
悲しみて(kanasimite)→悲しんで(kanasinde)、沈みて(sizumite)→沈んで(sizunde)
ハングルのニウン「ㄴ」挿入に近いと思われます。
これは私の想像ですが、観音は かんおん→かんのん
もkan-onがハングルの連音化のルールでkanonになったと思われます。
五段活用の動詞における連用形の時発生している。


促音便の例
知りて(sirite)→知って(sitte)、打ちて(utite)→打って(utte)
作りて(tukurite)→作って(tukutte)、行きて(ikite)→行って(itte)
座りて(suwarite)→座って(suwatte)、曲がりて(magarite)→曲がって(magatte)
ハングルの濃音「ㄲ ㄸ ㅃ ㅆ ㅉ」化に近いと思われます。
五段活用の動詞における連用形の時発生している。


ウ音便の例
つよく+ございます → つようございます
ありがたく + ございます。 → ありがとうございます
よい + ございます。 → ようございます。
すくない + ございます → すくのうございます
たのしい + ございます → たのしゅうございます
あたたかい + ございます → あたたこうございます
ウ音便は形容詞の連用形で発生している。
く、ぐ、ひ、び、みの子音k,g,h,b,mが脱落して u音となる現象。

ハングルの発音変化はいろんなパターンがあり覚え切れないなと
思っておりましたが、どっこい日本語にも音の変化(音便)ある
ことを改めて認識しました。
外国の方が日本語を勉強する時きっとこの音便は難しい規則だと
思うでしょう。

音便も結果として、発音し易い音へ変化しているので、あって、
発音し難い音へ変化したら、だれも発音しなくなるだろう。

結論として「発音変化は単語が続けて発音される時、発音し易く、
そして響きのよい音へ変化している。」と考えてよいと思います。
変化しているのだ。」

ハングルの有声音化(濁音化)
ハングルにおける有声音化は、当初、私が思っていたより広範囲になされています。単語の中だけで起きているものと思ったら、大間違いでした。単語と単語を繋ぐ助詞などを含めて広範囲に有声音化が起きていると思います。

私などの初心者は、どうしてもハングルの子音はローマ字に対応できてるので 子音+母音 をローマ字読みしようとします。すると実際の発音とはかなり異なってしまいます。イタリア語ではローマ字をそのまま読んで大体発音があっていると聞いたことがあります。日本語のつづりは発音通りに記載するルールがあるので、どうしても文字を素直に発音しようとしてしまいます。

日本語の50音がハングルに対応できていることは日本語の音をハングルで記載できるということであるが、ハングルの音を日本語で書く場合はカタカナを利用します。漢字にふる ルビ(ふりがな) と同じ考え方です。

2009年のNHKラジオのハングル講座のテキストにはルビなしのハングルが記載してありますが、初心者には普通のスピードで読むのはなかなか発音についていけないと思いました。しかし、NHKテレビ講座のテキストではすべてルビが付いており、初心者向きと思います。但し、ルビがあるとそちらにどうしても目が行って、ハングルのつづりを覚えないという欠点があると思います。

ここで有声音化の定義についてNHKテキストを参照しますと下記となっています。
平音の「ㄱㄷㅂㅈ」は
語頭(単語の初め)では清音「ク,テ,ピ,チャ」で発音するが、
語中では濁音「グ,デ,ビ,ヂャ」
にかわることがあります。
この有声音化は上記平音が有声音に挟まれた時におこります。
有声音とは、全ての母音と子音「ㄴㄹㅁㅇ」を言います。

韓国ドラマNHKBS2で放送にされたスポットライトのセリフ(テレビハングル講座4月号より)
어디 계신지 ,살아 계신지 (どこにいらっしゃるのか、生きていらっしゃるのか)
の発音は
オティ ケシンチ サラ ケシンチ
ではなくて
オディ ゲシンジ サラ ゲシンジ
となるのが濁音化です。

もうひとつ
엄마 찾아 줄게(お母さん、みつけてあげる)
オンマ チャシャ シュルケ
ではなくて
オンマ チャジャ ジュルケ
となります。

連音化と濁音化が同時に起こるのがハングルの特徴です。
ハングル単体の発音では濁音で発音されるものはないが、文になると
発音が濁音化するのはこの方が発音し易いからでしょう。

全ての言葉に通じる話ですが、聞き取りが難しいのは発音の変化と単語と単語の区切りが分かりにくいことに原因の1つあると思います。わかち書きのルールで分けてあっても発音上は連続して発音している場合もあるように思います。
わかち書きのルールは単語と単語の間に1文字の半分のスペース空けるルールですが、目が悪くなったせいか区切りスペースの位置が何となく分かりにくい感じを受けます。私の気持ちとしては1文字分空けて欲しいです。
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