氷河期の話 | |
氷河期発生の疑問 | |
数年前ですが、就職関連の氷河期ではなくて、地球物理に関する本を読んでいた時 地球の歴史上、現在までに数回の氷河期がおとずれている証拠があるようです。 私が不思議に思っていることは地球誕生から、46億と年言われているのに、地質 年代で分かっているのは6億年前分だけ、いわんや氷河期に至っては200万年前 分で数回の痕跡しか発見されていないというのは興味深い話です。 専門家ではないので、インターネットで検索し結果を調査してみた。 |
|
「氷河期」で検索 | |
約900件HPが検索された。就職灘等の各種の状況が厳しい状況にあることを氷河 期と表現しているHPが多くて、私が意図していた寒気が長期渡ってが強くなって氷 河が発達する氷河期の方は全くの少数派でしたが、最新情報を提供しているところ があった。「氷期」で検索すると前者に関連するものがなくなってよかった。 氷河期を説明する場合は発生原因と終了原因を論理的に説明がつくこと、その物 的証拠の氷河堆積物とその測定精度提示される必要がある。 何をもって氷河堆積物と判断するかま、今後の諸説のキーとなりそう。 地質年代6億年前先カンブリア紀より前の40億年前の地層が発見されているニュ ースも注意を引いた。 |
|
予想を超えた氷河期発生回数 | |
氷河期を調査することは地球物理学、地学、天文学に関係することも出てくると思っ ていましたが、案の定調査対象以外での新しい研究仮説や年代測定結果が分かり ました。日本財団図書館(電子図書館)海洋科学から見る水惑星の多角的視点にた つ基礎研究の中で、Q92最古の氷河期はいつだったのですか?があり、その回答 として 1.約25〜22億年前にも氷河期があったという説(ヒューロニアン氷期) 2.10〜6億年前地球全体が雪球(スノーボール)説 3.4.4億年前(オルドビス紀の終わり頃) 4.3.2〜2.5億年前(石炭紀からヘルム紀) 5.南極では3600万年と3000万年前(氷河や氷床の痕跡発見) 6.北半球では200万年〜1万年前まで(4〜6回) があり、以前に考えていたより研究が進んでいると感じた。 |
|
氷河期発生・消滅原因 | |
氷河堆積物が各年代の地層から測定された結果、前述のように予想を上回る発生 回数が報告されているようです。 ここが議論のあるところだ。 前記の1〜5項に関してはまだ詳しい研究は成されておらず、今後の研究課題のよ うです。簡単には、温室効果ガスの二酸化炭素の減少や日射量が減少(太陽から の放射熱の減少)が寒冷化を引き起こし、氷河が形成される。逆の現象が発生し て、温暖化され、氷河が消滅する。ここまではだれだもご存知の理屈ですが、その 変化を引き起こす要因が別にあるはずでが、これが難しいところだ。 大分類では 1.地球外部要因 惑星運動や太陽活動に起因するもの等 2.地球内部要因 火山活動や地震活動、海の活動等 3.地球外部と内部の複合要因 |
|
200万年前からの北半球での4〜6回の氷河期について | |
ミランコビッチ周期による説明が一般的に受け入れられている。 地球の北半球と南半球の非対称性(歳差運動)と太陽系の惑星運動によって地球の 公転軌道が変化することが、ミランコビッチによって計算され、氷河の発生周期と一 致している為受け入れらている。 氷河期の回数に幅があるのはヨーロッパでは6回の区分だが、北アメリカでは4回 の区分ととなっているため。それぞれの氷期に名前が付いている分、かなり具体的 に研究されていると考える。 |
|
ミランコビッチ周期 | |
ユーゴスラビアの天文学者ミランコビッチが発表した地球の気候変動が周期的に発生する理論をミランコビッチ周期と呼んでいます。 埼玉県立博物館の人類博物館氷河の年代学http://www.saitama-kenpaku.com/jinrui/special/htmls/03tikaku/01_sinka04.html へ分かり易く記載されています。 もっと詳しく勉強してみたい方は慶応大学SFC増田耕一先生のHP 「第四紀学」の4.2気候変動の原因論4.2.4項 http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/publ/geosci/daiyonki/gen_in/node5.html に詳しい説明がありました。 |
|
ミランコビッチ周期によると現在ウ゛ュルム氷期が終わって2万年程度経過した間氷期にありこれからは氷期へ向うということも言えるそうですが、人類が二酸化炭素をたくさん発生させる生活をしている関係で、100年後には1〜2度の平均気温の上昇があり、海面も数メートル 上昇するという予測もされている様です。 |
|
戻る |