読書感想2
国産ロケットはなぜ墜堕ちるか
著者:松浦晋也 発行:日経BP(2004年2月9日発行) ¥1,400+税 2004.3.7
 昨年2003年11月のH2A6号機の失敗、昨年12月の火星探査機「のぞみ」の失敗と日本の宇宙開発はいったいどうなっているのだろうという出来事が立て続けに発生しました。
 このような時、丁度本屋さんでこの衝撃的な題名の本に巡りあいましたが気になっていたニュースだったので、読んでみることにしました。昨年は中国での有人宇宙飛行成功のニュースもあって、技術立国日本はどうなったのかという疑問もあって、即購入してしましました。H2AはH2のコストパフォーマンスを高めて、商業衛星打上げ市場にデビューを目指したロケットであることは広く報道されていることです。
 H2のままでは商業ベースには乗らないが、H2Aでは商業ベースに乗れるコストのロケットになり、民間商用衛星打上げ会社構想もありましたがこのままではまだ先になりそうです。
 著者は失敗の原因について、組織、開発費、官需の問題点等の問題を掘り下げて鋭い問題指摘をしています。私が一番問題と思うことは開発費が少ないことにあると思います。最近の旧NASDAや新しいJAXAでは広報活動に力を入れて、予算への配慮の認知度を上げようと努力していることが伺われます。アメリカでも宇宙開発の予算より福祉予算の方が大切だということで、月面の有人探査が中止されたたり、国際宇宙ステーション建設の延期も発生しています。また、昨年のスペースシャトルの空中分解事故はH2Aの失敗以上に大きな問題ですが、JAXAのコラム宇宙飛行士MSの若田さんのレポートによると着実に改善計画が実施されて今年9月の打上げに向けて頑張っているようです。
 JAXAでもH2Aの事故原因を鋭意調査して、H2A7号機の改善に繋げようとしているようです。著者は気持ちの沈んだ日本において、子供に夢と楽しみを与えるため予算を増加して、宇宙開発を続けて欲しいと結んでいます。一番の問題はアメリカと同様予算の増加が一番大きな推進力になると思うのですが、若干福祉または高速道路建設予算を削って宇宙開発へ振り向けたらどうかと思います。最終的には宇宙開発は1国で進めるのか、国際協力の中で実施するのかという根本問題に突き当たります。
日本の衛星はなぜ落ちるのか
著者:中富信夫 発行:光文社(2004年2月25日) ¥952+税 2004.3.14
 前記の本は主として、日本国内のロケットと衛星の話で一部内容は重複部分もありますが、本屋さんでは近くに並べてあったので、つられて両方読んでみようということにしました。ほぼ同時期発行された本ですが、どつらも日本のロケットと衛星の開発上の問題点鋭く指摘している点では共通しています。
 こちらは管理面より設計思想に重点をおいており、無軌道な設計思想が失敗を繰り返しているとするするどく指摘しています。日本、旧ソ連、米国、欧州、中国のそれぞれの設計思想を比較しているところが興味あるところです。技術としては米国が1位、旧ソ連2位、欧州3位だが、設計思想となると旧ソ連はあまり高く評価されていないようです。技術立国日本のはずが、最下位と厳しい評価を下しているように思われます。背伸びしすぎた難しい目標を設定し、無理した開発が失敗を引き起こしているとの指摘をしています。
 もう1つは各国の宇宙開発の歴史とその裏にあったいろいろな出来事をまとめて公表しているので、あの時はそういう経緯があったのかということが良くわかります。米国の有人月面探査までは、米国と旧ソ連の激烈な競争が牽引役になっていたが、現在の国際宇宙ステーションの建設にみられる様に、もはや1国で実現する事業では無くなったことを示しています。
 南極大陸は国際条約にて、特定の国の領土には出来ないことに成っていますが、月や火星等も同様の扱いになると思われます。ブッシュ大統領は米国の有人火星探査を目標にした計画を発表しましたが、これも最終的には米国のみでは予算面でも無理があり、国際協力のもとで実現するのが、ベターだと考えます。技術力からみてリーダーは米国になるでしょうが、この時日本はどのどのような技術があるとどのポジションを得ることができるかを目標にして今後の宇宙開発の目標にする必要があると思います。直接の競争相手は米国以外の国々になると思うので動向を注意して、技術力をアップして行く必要があると思います。
 日本の宇宙開発の目標としては日本独自の有人宇宙飛行計画はない訳ですから、探査や観測の技術向上を最大の目標にすべきと思います。また人工衛星の商用打上げ分野にも努力する必要があると思います。
バカの壁
著者:養老孟司 発行:新潮社(2004年2月15日 46刷) ¥680+税
 この本は新聞でバカの壁がなんだかバカ受けして発行部数が多いとの書評に釣られて購入した本です。衝撃的な題名のわりにはまじめな内容というと言うことができます。養老さんは東大の医学部を退官した東大名誉教授とのことですが、内容は口述したものを文章化したものとのことで、ベストセラーになったのは編集者の力の大きさもありそうです。
 私がこの本を取り上げた理由は第七章教育の怪しさのなかで、「でもしか先生」を生んでいるのは今教育現場の中枢にいる「団塊の世代」に責任の一端があるのではないかと指摘している点を注目したからです。思えば学園紛争時代の中心メンバーは団塊の世代だったんですね。しかし騒いでいたのは一握りの学生で、多くはノンポリといわれる無関心派が多かったと思うのですが。団塊の世代は、まだ貧しかったので、大学に入っている方は今よりずっと少数だったし、その中の極一部の裕福な学生がやった運動だったのではと思います。
 但し、貧しく育って何とか一人前になって、子供を育てる時期には人一倍子供には苦労をさせたくないという気持ちが先走って、子供を甘やかした可能性は否定しません。団塊の世代が社会人になり始めた頃から、日本経済の成長率が驚異的なスピードで上がりました。現在の中国以上の成長率だったと思います。
 経済が豊かになれば、個人の考え方も幅広くなり、多様な考え方で人生を送ることになるが、好ましくないと思われるフリーターのような社会現象も出てくることは不思議なことではないと考えます。ただ心配なことは経済格差が拡大して社会が不安定にならないだろうかということです。
「ネットの未来」探検ガイド
著者:歌田明弘 発行:岩波書店(岩波アクティ新書) ¥760+税
 インターネットの世界がこれからどのように変化していくかは興味のある話です。そちらの方面の雑誌を最近あまり読んでいなかったので、興味をもって読むことができました。検索エンジンGoogleの動きから、ネットの未来を予想しようという試みは正しい方向と思います。「壁」という言葉が日本では流行になっているようです。サイトの壁、時間の壁、言葉の壁を越えるという表現で一段とネットの世界が広がっていることを示しています。
 本書の内容と少し外れるかも知れませんが、サイトとしては無料サイトと有料サイトに分類される。最近日本の自治体はほとんどHPを開設して、サービスの向上を図っています。これは非常に良いことだと思います。電子政府の流れに乗って各種書類による事務手続きがインターネットネットで出来る時代が直ぐそこに来ています。
 それとは別に無料サイトだが、広告収入で成り立っているサイトと初めから有料として立ち上げて利用料を頂くというサイトに分かれている。前者は民放放送に対応し、後者はNHKに対応していると考えられる。現状では圧倒的に無料サイトが多いなかで、有料サイトはどちらかというと苦戦していると思われます。有料サイトは月額契約または情報単位での料金設定となっているが何となく個人的には有料サイトは敬遠したくなる。というのは無料の個人サイトの情報公開が進んでおり、有料サイトは本当にそれ以上の価値ある情報を有しているのかと疑問に思うからです。
 多くのHPは別のHPとリンクを張っていることが多く、著作権問題と微妙に関連が発生しているようです。著作権や特許権というものは本来の目的は何だったのでしょう。先進的なことをした人へある期間優先権を与えることによって、新しいアイデアを保護して、一定の利益確保を保証して今後も新しいアイディアを出してもらい社会の発展に寄与して頂きましょうというものだと思います。アイデアを出さなかった人が他人のアイデアを横取りして利益を得るようなことがあっては社会の秩序が乱れます。しかし、あまりに長期間権利を保障するのもどうかと思います。
9つの性格(エニアグラムで見つかる)
著者:鈴木秀子 発行:PHP文庫(2004年1月21日)  ¥648+税
 エニアグラムという言葉は、ギリシャ語で「9」の意味を持つ「エニア」と図の意味をもつ「グラム」の合成語で「9つの点をもった図」を意味するとのことです。「人間には9つの性格のタイプがあり、すべての人たちはそのうちの1つをもって生まれてくる」というのがエニアグラムの公理とのことです。
 生年月日からの星占いや血液型からの性格判断も何故か盛んです。エニアグラムは2000年以上の歴史をもつ神秘的な人間学だ。エニアグラムの第一のメッセージは、「人間は九つの本質の中の一つを与えられて、この世の中に生を受ける」というにわかには信じがたいものだ。しかし、アメリカを中心に世界各国で科学的に検証されたとのことである。十人十色という言葉があるが、エニアグラムでは9種類と言い切っているところが引っかかってしまうのは私だけではないようだ。
 しかし、私たちはAさんは完全でありたいという人、Bさんは人との助けになりたい人、Cさんは成功を追い求める人、Dさんは特別な存在であろうとする人、Eさんは知識を得て観察する人、Fさんは安全を求め慎重に行動する人、Gさんは楽しさを求め行動する人、Hさんは強さを求め自己を主張する人、Iさんは調和を求め平和を願う人というように人の性格を何とはなしに判断しています。
 エニアグラムの第二の特徴は「囚われ」の心が行動を突き起こしているという分析をしています。本書の中にチェックリストでどのタイプか判断できるようになっているが、私はタイプ1とタイプ5が同数でしたが、強いて決めるなら、タイプ1かなというところで合致しているところ大。
 本書は科学的に研究されたもので、興味のある方は是非ご一読を、価値があるものと思います。
予測のはなし
著者:大村 平  発行:日科技連(1999年7月12日第5印発行) ¥1550+税
 大平さんは数学関係著書を数学があまり得意でない人向けに具体的な計算方法を実際の数値データで運算を具体的に示してくれているところがその他の数学関係の著書と異なり好評なのだと思います。数学では中学ぐらいから、数学記号たくさん導入されて大学になると文字式だけで、各種の定理の証明をしたり、公式の証明をしたりして、Σ、∫、∂、iや行列記号が多用される世界になり、数学は比較的好きだったったのに嫌いになってしまうと言った傾向があります。
 大平さんの著作では難しい数式でも実際の数値を当てはめて運算を示してくれているところが好きで時々、呆け防止になるのではと、どこまで理解できるのかと思いながら通勤電車の中で読んでいます。実社会では研究、設計の仕事や予測調査業務等で無い限り数学とは縁が無くなる傾向があります。記号式ではこうだが、実際の数値を当てはめて計算する場合はこうやるんだ成る程と感心する例が多いです。
 特に「予測のはなし」では数学モデルがたくさん研究されていて、調査データからいろんな数学モデルを採用して、具体的な近未来の予測モデルが数値計算例を上げながら多数掲載されています。数学モデルというと正しく計算すれば、予測に合致するのではないかと単純には思ってしまいますが、予測に対して人間がいろいろとフィードバックを掛けて行くので単純には数学モデルの結果通りには行きません。これが現実の結果です。株価を示す完全な数学モデルが出来れば儲ける株取引ができるはずですが・・・・。
団塊老人
著者:三田誠広 発行:新潮社新潮新書(2004年7月20日発行) ¥680+税
 団塊の世代をテーマとしているのに浮気な話題ばかり取り上げているとを自分でも反省していたところです。団塊の世代の著者が団塊の世代に関して本を書くとこうなるのか、私が思っている事とどんな違いがあるのかと興味深々読んでみました。私が気がついていなかったことがいくつか発見出来てそう言えばそうだという点がありました。
 著者の三田さんもサラリーマン経験があるとの事で分ったのだと思います。第一は要するに団塊の世代がピラミッドの一番下にいて高度成長が始まったのですから、年功序列制度の下で、団塊の世代の前の人が出世街道にうまく押し上げられてラッキーな結果になったという事。
 第二は団塊の世代は勤勉な努力家ではあるけれど放漫にして不遜でバブル経済を推進したと言うのですが、これは賛同できないと思っています。バブルの問題は団塊の世代だけではなくて団塊の世代以上に全て責任があると思います。バブルの後遺症はいまでも残っておりもっと長い時間をかけて研究されなければならない問題です。バブルは日本だけで発生して日本が今でも苦しんでいるという全国民が集団でヒステリーを起こしたというこんなばかな現象はマスコミの影響が一番大きいと思います。ねずみ講を日本人全部でやってしまったと同じです。恐ろしい国債の発行額に関して多くの方々は意見を述べていませんが、国家の借金による崩壊ということは歴史上無かったのですかね。江戸時代には裕福な商家への謝金の棒引きがありましたが、今でも再建企業は銀行へ借金の棒引きを依頼していますが江戸時代の末期の症状に近づいているのでは。
 第三は団塊世代の老後は明るいとのうれしい結論ですが、これは希望であって未来の事ですからその時になってみないと分かりません。まあ、死ぬまで頑張って仕事するんだという気持ちを持っていれば、なんとかなるでしょう。
パソコンで遊ぶ数学実験(CD−ROMjavasoft付き)
著者:涌井良幸、涌井貞美 発行:講談社ブルーバックス ¥1400+税
 関数の変数Xとその結果Yの関係をグラフに書いて見せる代数座標学が発展することによって数学が飛躍的に進歩したと思います。数式がいくら綺麗なかたちになったからといっても視覚的に数量の変化を見えないことには凡人には何を表しているのか全く理解できません。
 工学の世界ではコンピュータは利用するが、数学は論理的な事柄を扱うので、コンピュータは数学では使わないのではと思い勝ちですが、科学計算の新しい世界がコンピュータの発達によって切り開かれて今や数学の世界はコンピュータとは縁が切れない時代になっていると考えます。前回アップした予測というシミュレーションの分野では特にコンピュータが活躍しています。
 本書の内容はパソコンで乱数を使って各種の確率を求めたり、いろんな形の面積や体積が見事に求められるという楽しみながら数学の実験が出来ます。Javaの開発ツールJava Development kit(JDK)で作成したプログラムへいろいろなパラメータを与えて結果がどのように変化するかを実験的に試して見る事が出来る点は頭が堅くなりかけた中年おじさんの頭の体操に良いのではと思った次第です。CD−ROMが添付されており、実際に動かせるのが良いですね。最近の書籍はCD−ROMが添付になっているのが多く時代の流れを反映しているとつくづく思いました。
 面白いと思ったのは放物線反射面がある時、懐中電灯の位置をいろいろな変化させた場合、光がどのように進むか光線を図に示すと光線の重なりによって予期しない模様が現れるのは面白いと思いました。昔のパソコンなら大変な計算時間が掛かったはずで大型コンピュータでしか表示出かなかったカラフルな模様表示が今のパソコンではあっさりと出来てしまうのですね。呆け防止になるのではないかと思いました。
プロジェクトX 挑戦者たち4 男たちの飽くなき闘い
著者:NHKプロジェクトX製作班編 発行:NHK出版 ¥750+税
 プロジェクトXはNHKの看板番組の1つになっているし、現在も毎週火曜日21:15より放送されています。中島みゆきのテーマソングの主題歌・エンディング曲も気に入ってCDも購入してしまいました。音楽系のCDは殆ど購入したことが無いのに自分でも珍しいと思っています。
 一時はやらせではないかと批判を受けた時期も有りましたが、個人的にはやらせまでは行っていないと思います。関係者をスタジオに呼んで話を聞いたりしているので、ノンフィクションであると思っています。どうしてもTV番組は視聴率競争の課題があるので、多少ナレーションが大げさ気味になるようなことはあるかもしれませんが。
 5巻まで発行されているようですが、全巻読んでみたいなと思っていますが、その中で4巻の「すばる望遠鏡」、「H2ロケットエンジンを探し出せ」、「悪から金を取り戻せ」の3つを特に再度読んでみたいと思って購入しました。
 すばる望遠鏡は遠くの宇宙を見たいという男天文学者小平桂一の半生ロマンが構想から、国家予算の獲得、実際の建設までの長い道のりを描いたものです。あきらめないロマンがあったから実現できたプロジェクトです。
 H2ロケットを3000メートルの海底から探すプロジェクトは違う分野の職人たちが力を併せて無理だと思われる仕事をして行き最後にはLE7液体ロケットエンジンの残骸を発見しエンジンの改良によりH2Aロケットの開発へ生かすことが出来ました。H2Aも固体ロケットの問題でまだまだ大変です。
 詐欺集団豊田商事の管財人となった中坊公平さんの不動産業者・建設会社・警察・国税庁とのすざましい戦いをして、ほとんど戻らないだとうと言われていたお金を損害額1200億の一割強のお金を取り返して、被害者へ分配したという涙ぐましい努力の源泉はどこから生まれたのでしょうか。中坊さんを信じて仲間が集まったという中坊さんの人柄と人望によるものと思います。
音のなんでも小事典
編者:日本音響学会 発行:(株)講談社 ¥1100+税
 音に興味のある方は一度は読んで見る価値がある本だと思います。物理の教科書で少しは学んだ記憶はありますが広範囲の分野に音が関係していることを改めて再認識しました。
 本書は事典として作成されて下記の章立てになっています。
第一章 一歩進んだ音の知識
 波としての各種の性質
 音波は電磁波(電波)と異なって真空を伝播することは出来ませんが、物質 の中を疎密波として伝播し性質としても大変似た性質があります。
第二章 音声の科学
 音声と言うと人間の声や動物の声やコミュニケーションの話
 音の発声、脳での認識、語学から、超音波まで
第三章 音楽の科学
 三章では音楽分野で、カラオケ、音痴メカニズム、ホールの音響設計
 クラシックも民族音楽と言えるまで
第四章 身のまわりの音技術
第五章 音の技術の最先端
理解を深めるための最終章 音ってなんだ
 音の物理、音の生理・心理、音とことば
言葉をしゃべることや聞くことはごく普通に出来ているとおもわれがちですが科学的に調べると大変複雑な仕組みになっていることが分ります。特にしゃべった言葉は書いた文章に比べるとかなりあいまいな表現になっているが、これでも通じるのは聞き手が相手の言わんとしていることを予想しながら聞いている、音以外の口の動き、表情や身振りで補っているからとのことです。
うまい!日本語を書く12の技術
著者:野内良三 発行:日本放送出版協会 ¥680+税
 文章を書くことが苦手なので、たまには基本的な勉強も必要ではないかと思っていた時、関西外語大の著者が外国語と比較した日本語の特徴をあらためて明確にした上で分りやすい日本語の書き方の技術を説明してくれています。改めて日本語は難しいんだと再認識した次第です。
 著者は文章の分類と心得を下記のようにまとめています。文章はその目的と用途でいくつかに分類される。ビジネス文はもっと詳細化すべきと思って一部追加して記載したが、まだ全てを網羅出来ていないかも。
1 芸術文
1−1 詩、小説、戯曲など
1−2 作文、手紙、エッセーなど
2 実用文
2−1 意見文、レポート、小論文、ビジネス文書
2−2 法律文、説明書、技術基準、特許(ビジネス文書内訳砂利家の追記)
文章心得12か条
1条 短い文を書こう(作文の基本1)
2条 長い語群は前に出そう(作文の基本2)
3条 修飾語と被修飾語は近づけよう(作文の基本3)
4条 係り−受けの照応に注意しよう(作文の基本4)
5条 読点(、)は打たないようにしよう(作文の基本5)
6条 段落を大切にしよう(論の展開1)
7条 主張には必ず論拠を示そう(論の展開2)
8条 具体例や数字を挙げよう(論の展開3)
9条 予告、まとめ、箇条書きなどで話の流れをはっきりさせよう(論の展開4)
10条 文末を工夫しよう(記述のスタイル1)
11条 平仮名を多くしよう(記述のスタイル2)
12条 文体を統一しよう(記述のスタイル3)
「本HPが心得に従っているかな」と考えると冷や汗ものですが。
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