読書感想 | |
失敗学の法則 | |
最近、放射能臨界事故以来、企業の不正報告の新聞記事が目立ちます。日本企業のみならず米国の大手企業の不正経理報告とうれしくないニュースが続いています。この本はこのような、不正の隠蔽が起きる理由や根源を明らかにして、それに伴って発生する損失の大きさを示す警告の著書です。 本書は、今後の日本をよい方向へ導くにはどうすべきかを問題提起したものと解釈します。10/13追記 発行:文芸春秋 著者:畑村洋太郎 |
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最近発覚している原発の検査内容の改ざん等事件発覚していまする。 狂牛病関連での牛肉の償却処分問題もありました。 日本の社会はこのような問題が発覚しないと改善されないと言う面がありますね。江戸時代の将軍への直訴と同等の覚悟が必要です。告発者を保護する法律が必要ですね。凡人には簡単に出来ない、なかなか難しい問題ですね。10/13追記 |
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ヒカルの碁 | |
小学生6年の進藤ヒカルがおじいちゃんの家の蔵で碁盤を見つける。碁盤に潜んでいた平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識の中に入り込む。囲碁を全く知らない少年が佐為の力によって囲碁を覚えながら人生のいろんな出来事に遭遇しなが、成長して、遂にプロ棋士になって、幅の広い囲碁の世界へと入って行くというロマンに満ちたマンガです。 50過ぎのおじさんが、涙腺が弱くなったせいか、こっそりと何回か、一人目頭を押さえたりしました。夢中になって17巻もある単行本390円/冊を4週間で読んでしまいました。投資に見合った価値が有ったのかと思われる方もいると思います。劇場で何か1つ鑑賞したと思えば同じ額かなと思っている次第です。 |
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この本お陰で子供たちの囲碁熱が上がったとのこと嬉しい話です。 中国、韓国を追い越せる若い天才棋士の出現を密かにまっいるところです。 17巻で終了かと思っていたら、まだ、続編があるのですね。取り合えず、18,19巻購入しました。別途感想を記載します。 追記10/13 |
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シルクロード(自動車による探検記) | |
この本は古本市で見つけたものてす。中国旅行した事が頭の隅にあった事と関係しているかも知れません。 本書はスエーデン人探検家スヴェン・ヘディンが1933から35年に、日本が満州国を築いていた昭和10年代の不穏に時代に蒋介石の南京政府の依頼で、北京からと中国の内陸新疆省ウルムチ間を自動車で道路建設の為の測量、古代遺跡調査をしながら往復した調査探検を隊長であるヘディンが記録した物語です。 この本で一番驚いた事はこの時かれの年齢は70歳に達していたという事実です。零下20度近くまでなるゴビ砂漠を長城沿いに野営しながら、10人程度の人をまとめて3000キロ程度の旅を続けたことに驚きを隠せません。 訳者のあとがきによると、1865年ストックホルムで生まれたが、生家は名家でも豪家でもない貧家に近い建築士の家である。生涯独身でしたが、12歳の時にはリヴィングストンやスタンレーを尊敬し、探険家になりたいと目標を立てていたとのことです。 シニアリーグの尾崎さんは奥さんと二人で、米国を自動車で旅行しているというHPを開設していますが、すばらしいと思います。私も何時か海外を自動車で回れたら良いだろうなと思っています。 ツア旅行は時間に縛られ、スケジュールも朝結構早かったり、夜は遅くなって、立派なホテルを取っても、ただ寝るだけに使うみたいな感じで余裕がほとんどないという欠点があります。 |
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銀河系3Dマップ特集 | |
月間誌Newton200302を久しぶりに購入しました。銀河系3Dマップの記事に引かれて数年前までは結構購入していたので、星とか銀河の記事があるとつい購入したくなります。 銀河や星の話は好きですが、専門家に直接聞いたことがないので、いろいろ疑問があります。 銀河系の直径が10万で、銀河系に最も近い隣の銀河系が大マゼラン星雲で太陽から16万光年で太陽は銀河の中心から、2.6万光年。 肉眼で見える星はほとんど銀河系内の星で、唯一大マゼラン星雲とアンドロメダ銀河が銀河系外の星ということなるようです。大マゼラン星雲は南半球でしか見えないということはアンドロメダは北半球でしか見えない。 ところで、我が銀河は大きすぎて実は良くわかっていない部分も多いのが現実のようです。太陽から、一番近いケンタウルス座プロキシマ星まで、4.2光年40兆KM。太陽−冥王星間が60億KMの7000倍のの距離です。何しろ億という単位の距離になるとイメージが湧かないですね。 ¥1,000 |
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太陽系探査機の世界 | |
月間誌Newton200302の影響もあってSYNFORESTの2002/1発売の1年前のもにのになりますが、宇宙探査の世界というCD−ROMで迫力のある映像が見れるのではないかと期待して購入してみました。宇宙探査と言っても前記のニュートンは銀河系ですが、こちらは太陽系です。どちらにもきれいなイラスストと画像があるのですが、著作権の関係でHPには記載出来ません。興味のある方は購入してください。太陽系各惑星の探査写真と探査機の画像が200枚近くあります。 個人の新発見としては太陽系を脱出したボイジャー1,2号の原子力電池は2020年まで、通信能力をもっていること。小惑星エロスへ探査機が01/2/12軟着陸したこと。日本の火星探査機のぞみ(プラネットB)が2003/末火星へ到着予定であること。久しぶりにスケールのでかいことに興味を新たにしました。これで、2003が乗り切れればパッピーですが。 ¥3,900 |
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宮本武蔵(吉川英治作) | |
2003年度NHK大河ドラマは吉川英治原作の宮本武蔵です。昨年亡くなった恩師から、学生時代に薦められたのにそのままに、今日迄来てしまいました。NHKでも大河ドラマでやるし、読んでみなくてはと思い立ちました。通勤途中の電車では囲碁雑誌を読んでいましたが上達も止まっているし、気分転換にもなるので変えてみました。4月の中旬ぐらいから、吉川英治歴史時代文庫全8巻を読み始めました。同年代以上の人へ話しをしたら、今頃読んでいるのかと笑われてしましましたが、事実だから仕様がない。小説は武蔵29歳巌流島の決闘で終了しているようですがその後の人生の歩みも個人的に興味があります。 落ち込んでいると時読むと元気のでる小説かなと思いました。痛快ですが、過激過ぎるとみろが、どうかな小説だから、これでいいのかもと感じる次第です。 関が原の合戦から、冬の陣、夏の陣、島原の乱を通じて徳川時代が安定するにはまだ時を必要とする時代であったことを考慮しなければいけないと考えます。 宮本武蔵リンク集参照 |
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マイクロソフトインターネット開拓史・・・・・・・ウィンドウズとウェブの統合 著者:ホール・アンドリューズ 翻訳:安蒜 泰樹 発行:(株)毎日コミュニケーションズ¥2,000 |
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本著はシアトル・タイムズの記者が見た1990から1999頃までのマイクロソフト社のWindowsOSとインターネット・エクスプローラの開拓史を生々しい企業間競争と誰がどのように活躍したか実名人物を紹介したものです。 Webにおけるネットスケープ社との泥沼の戦いを制してマイクロソフト帝国がいかにして創られて行ったかを示す興味深い内容です。後半には司法省がシャーマン法違反で告訴し一時は会社分割まで、うわさされた時期もありました。アメリカ人は定時になったら帰宅すると言われますが、マイクロソフトにはマイクロソフト時間なるものが有って猛烈に働いているのです。登場人物はビル・ゲイツ、スティーブ・バルマー、ブラッド・シルバーベルグ等重役陣が多いのですが、J・アラードという若手が重要な活躍をしたことも記載されています。マイクロソフトの発展は米国では普通かも知れませんが、ヘッドハンティング、企業回収、企業提携をうまく利用して、短期間にウィンドウズとIEの開発を進めたことが分かります。ベータ版を無償配布して、使ってもらいバグ報告や使い勝っての報告を受けて改善していくという新しいやり方も注目すべき事項です。 マイクロソフトの製品は必ずしも最初から、トップシェアであった訳ではありませんが、ワード、エクセル、パワーポイント、インターネットエクスプローラ等猛烈な勢いで、追い上げて他社を圧倒しています。 これらはキラーアプリケーションと呼ばれ大きな収益になっているようです。 私も一時ソフトの開発に関わった時期が有りましたが、スケジュールキープのプレッシャーは大変なものです。この辺の記載は詳しくは無いですが、担当レベルやグループリーダレベルの苦しさはいかほどだったでしょうか。あれだけの成功を収めたにも関わらず、後の人事で会社を辞めたシルバーベルグの例はサラリーマン世界の競争の激しさを物語るものです。 付録として、OSとIEの年表を作成して見ました。 |
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ここまでまでわかったボケる人ボケない人 集英社文庫 フレディー松川著 ¥514+消費税 |
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体は何処も悪くないのにボケてしまう人がいます。どういう人がボケ易いのか統計的には結論がでいる様です。老人病院の院長を20年以上務めている著者が研究しているテーマです。 70〜84歳では13.2%の方に痴呆が現れると見られているとのことです。 ボケの出やすい職業、出にくい職業があるし、性格からも出やすい性格と出にくい性格がある。また家庭環境にも大きな影響がある。 結論的にはエネルギッシュな人はボケないが、心配ごとも、楽しみも特にない恵まれた人が危ないようです。 脳のCT等で、萎縮だけから必ず兆候の診断が出来るという単純なものでもないようです。 ご飯を食べたのを忘れて、「ごはん まだか」と言ったら、これは完全な兆候、生活習慣病の執着駅とも言えるとのことです。 ボケたくないとあまりに考えている人が意外と落とし穴にはまる例もあるようです。 ボケの兆候が見えたら、出来るだけ早めに医者に行くことで、進行を抑える、直る特効薬はないが、症状を抑える為、抗うつ剤は利用されています。 今年からは介護保険でも身体の運動能力だけでなく痴呆も認定対象とするようになりつつあります。 痴呆症は徘徊や特異な行動を伴うので、家族や専門家でも介護が難しいという問題を抱えています。 正直言って、痴呆の患者を受け入れてくれる病院はあまり多くないというのを友人から聞きました。 |
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ふしぎの植物学・・・・・身近な緑の知恵と仕事 中公新書 田中 修著 ¥760+税 |
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年を重ねるとどうしてでしょうか、人間 植物に興味を持つ様になる気がします。盆栽、野菜作り、花作りと動物より植物に興味が移るように思います。会社帰りの書店での立ち読みから、手ごろな値段にも引かれて購入しました。工学系の高等専門学校に行った関係で植物系の理科の科目は中学が最後でした。 生物と違って栽培する人に文句を言わず育ってくれるところがいいと思います。文句は言わないけれど栽培におけるノウハウ、該当植物への知識度合いで育ちが大きく変わります。 この本は植物学の一部で、不思議に思えることを中心に書いてあり読んでいて退屈するなんてことは一斉ありません。 植物は何を食べて生きているのか ストレスとどうやって闘っているか からだをどうやって守っているか どうやって季節を先取りするか 生殖にどのような工夫をこらしているか というような章題がつけられクイズ形式のような書き方が気に入りました。 これから、何らかの植物を育ててみようと思っている方には植物にはこのような優れた性質があるのだということを改めて考えるよい機会なる本と思います。 |
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ビル・ゲイツの罪と罰・・・・・・私がマイクロソフトを辞めた理由 発行(株)アスキー、著者マーリン・エラー&ジェニファー・エズトロム 訳:三浦明美 \1,800 |
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マイクロソフトに14年間勤務して、最後はWin95のプロジェクトリーダまでやった元幹部がマイクロソフトの内部を明かしたインサイダーストーリーです。ご存知のように今でこそ超優良企業の仲間入りをして、会長のビル・ゲイツは世界一のお金持ちと言われています。 WINDOWSはPCの標準OSになっていますが、Win3.1がリリースされて、好評を受けWin95の爆発的人気によって、その地位を不動にしました。 この本はマイクロソフトにも危険な時期があったこと、それはIBMとのOS/2の共同開発から、袂を分かちWindowsの開発へと大きく舵を切った時のビルの決断。当初ビルはインターネット軽視して、重要と考えていなかったがここでも大きく舵を切ってIEの開発を急速に進めて、ブラウザ戦争で、ネットスケープを追い越しすまでは大変な努力があったこと。 もう少し遡って考えるとマイクロソフトの成功の原動力はDOS6.2の人気とオフィス製品のキラーアプリケーションと呼ばれるWORDとEXCELの売上で、資金が非常に恵まれていたこと。重要な時期によい会社を人材ごと回収している。ビル・ゲイツの人材登用に関する優れた才能、優秀な人材とみるやすごい情熱で、恋人を口説くような熱心さで人材を確保している。 著者はビル・ゲイツのあまりにもドライな考え方に最後には愛想を突かした格好で、退社してしまった。 |
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シリコン・ヴァレー物語 ・・・・・・・受けつがれる企業家精神 中央公論新社刊 枝川公一著 ¥760+税 |
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米国西海岸、サンフランシスコ湾の奥地に富豪リーランド・スタンフードによって、1885年創立されたスタンフォード大学を中心とする大学の土地を工業団地を中心としたハイテクのメッカと言われるシリコン・ヴァレーがあります。 シリコン・ヴァレーの産学協同研究の推進役を務めたのは1825年就任の知能テストの開発者としても知られているフレデリック・ターマン教授による非常に熱心な努力により教え子ヒューレットとパッカードによって設立されたHP社が始まりと言われているようです。 この後、ショックリー半導体研究所、フェアチャイルド、インテル、アップル、サンマイクロシステム、オラクルと続くベンチャー企業が幾多の難局を乗り超えながら現在に至っている。 このようなことはどうも日本では難しいのではと言うと、若い方から、噛み付かれるれるかも知れないがこの本は成功した方のアメリカンドリームをメインに記載し、失敗物語は省略されていると思う。 但し、米国でも東海岸では無理だったが、西海岸だからこそ可能であった理由は理解できる。企業というものは将来を読む能力と新技術を持っている人と経営者としての知識の両方がないとうまく軌道には乗らないという大切なことも語られている。両方の能力を兼ね備えている人はマイクロソフトのビル・ゲイツのみでは。 日本でベンチャー企業が育ちにくいのは大企業の姿勢にもベンチャー潰しというような問題があるし、優秀な人材をスカウトできるベンチャーキャピタルも少ないという風土もあるような気がしますが、 日本のベンチャーの有は孫正義氏率いるソフトバンクから始まったYAHOOBB等の経営は大企業にも脅威として映っていると思います。アスキー、インプレス系、ソーテック、アキアの企業も頑張っているので若い方々が続いて日本を元気にして欲しいと期待します。 |
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パソコンで絵をかく・・・・これなら描ける!プロの手ほどき 発行:BLUE BACKS 講談社 著者:奈和浩子 ¥1400 |
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これも本屋さんでの立ち読みで見つけた本ですが、ペイントというソフトがWindowsOSへ付いていますが全ての機能使いこなせているかというとそうでもありませんでした。絵心があれば、画いてみたいと思っていましたが、いざ何か書いてみようとすると良くわからないので画像の圧縮やトリミングに使う程度でした。 著者の奈和浩子によると素人が絵を書くなら、ある程度のレベルまでは、パソコンの方がきっちっとした絵が画けますと解説してくれています。 絵を書くソフトはペイント系とドロー系がある。いきなり高級なソフトを購入しても機能が多すぎて使いこなせないから、簡単なソフトから使って行き慣れたら、その次にレベルが高いものへの使いこなしていくのが、良いと解説してくれている。 Paint→HyperPaint(フリーソフト)→ClarisWorks(有償ソフト)の順に使い方を画面の表示について、サンプル画像の加工例を示しながら素人に判り易く解説した本と思いましす。CD−ROMにサンプルとソフトが付いており自分でパソコンへインストールした後操作してみることが可能となっています。これらのソフトは良く知っている人やパソコンスクールで習うのが一番早いと思います。この手のソフトは時々使っていないと操作を忘れると使うのが億劫に成ったりするものですが、良いサンプルを真似ることから、スタートするのが一番、いきなりオリジナルのものを作ろうとしても難しいとのことでした。写真以外に、絵が画ければ、いいなと思っているところです。お試し用には大変よいと思います。 |
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図解雑学Java ナツメ社 ファーストラーニングスクール監修 中山真敬著 ¥1,300+税 |
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相変わらず、本屋さんでの立ち読みから見つけた本です。Javaは以前ブームの時期があったのですか、難しそうだという気がしていたので、避けていました。図解雑学なら、専門家でなくても雰囲気ぐらいはつかめるだろうと思い購入しました。 Javaは高級ワークステーションやサーバーで有名なサンマイクロシステムズ社が開発したプログラミング言語ですが、名前の由来はジャワ島のコーヒー名javaからきているのではと言われているそうです。 社員のパトリック・ノートン25才が会社に辞表を出した時、CEOのスコット・マクネリがこの会社のどこがよくないかレポートと解決策を出して欲しいと言い、その電子メールレポートが「製品をもっと一般の人にも使い易いものに」が報告された。その内容に感心したCEOはJavaプロジェクトのリーダになる人々へも公開されプロジェクトが1990年に開始された。ビル・ジョイによって、インターネット向けに利用するのが一番との提案を受けて95年に大々的に発表された。 Win95が発表も発表されたインターネットの爆発が始まる年です。95年はPCの世界で、革命が起きたようなものです。マイクロソフトとネットスケープのブラウザ戦争の始まりです。後で振り返るとあの時期はそういうことが起こっていたのかが良く判ります。 Webブラウザで動作するJavaScriptという言語がありますが、こちらはJavaとは直接関係ないがサンがネットスケープへそのような名称にして欲しいと依頼したらしい。Webブラウザで上で動作する言語はJavaアプレット、サーバ上で動作する言語をJavaサーブレットと言うようです。段々に専門用語が増えてきて読んでいて頭が混乱しそうになります。雑学の粋を超えている感じもしますが、興味のある方が読めばJavaに関するもやもやした気持ちがすっきりすると思います。 |
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