桜便りin 2004

2004年3月末はいつもより少し早い春。
この京都行きはもともと観光目的ではなかったのだけれど、春の便りに誘われてつい東奔西走してしまいました(^.^;)
←今回泊まった
のは「ホテルフ
ジタ」の鴨川側
(二条大橋西詰
め)。ここからの
眺めはまるで絵
のよう。左に大
文字が見えま
す。
←ホテルから出てすぐの高瀬川、一之舟入。今回高瀬川沿いの桜は満開に近くて特にきれいでした。
←ところ変わっ
て、平安京の大
極殿跡の碑
小さな児童公園
の中にたってい
ますが、実際に
はこの近くの千
本丸太町の交差
点が大極殿の位
置です。この日
はひとりでお散
歩。
←平安京と同じ歴史をもつ平野神。桜の種類が多い地元の桜の名所。一度桜の時期に行ってみたかったの〜。
←こちらも平野
神社。隣の桜苑
の半分は屋台な
どが並ぶ「宴会
場」。半分は飲
食禁止の場所に
なっています。
夜桜も見てみた
かった……。
きぬかけの道(竜安寺近く)にて。衣笠山を背景に。
仁和寺の御
室の桜はまだウ
ンともスンとも。
背が低くてノロマ
(遅咲き)なんて、
とっても親近感
のわく桜なので
一度見たいと憧
れているのです
が……。
←この日、一番の圧巻はやはり夜の円山公園の枝垂でした。
←翌朝、天気予
報は雨。まだ小
雨のうちに、と二
人でホテルを出
る。鴨川べり
二条大橋の東詰
め。
平安神宮の左近の桜。残念ながら枝垂桜はまだあまり咲いていない感じだったので神苑はパスしてしまいました。
←雨が降ってき
ちゃったけど、
学の道にて。こ
の道、けっこうな
距離があるの
に、なんとなく歩
けちゃうのよね
……。
←こちらも哲学の道の続きというか、銀閣寺参堂の前の疎水べ。まさに桜のトンネルのようでした。今回のお花見はこれにて終了。ホテルからずっと、よく歩きました。あとはランチ↓を食べて帰るのみ。

付録1 呉女の初挑戦。
 京都のサスペンスものなどを見ていると、よく出てくる鴨川の飛び石。ちょうどホテルの近くにあり、部屋から見ているとビジネスマンのおじさんも渡っていたりするし、万一落ちても子供が遊んでいるくらい水位は浅くなっていることがわかったので、カナヅチの呉女も挑戦してみました。ところが足が短い呉女には石と石の幅が思ったより広くて、文字通りひとつひとつ飛ばなければならず、そのたびに「ヨッコラショ!ドッコイショ!」のかけ声が(情けない……)。先に軽々渡ったオオアマさまは面白がって呉女の飛び連続写真を撮ってるし……(左の写真で飛んでいるのは、もちろん私です)
なんか、必死に飛んでるうちに対岸に着いた、という感じでしたが、楽しかったです。鴨川散策の際にはぜひ挑戦してみてください。

付録2 今回の京都グルメ。
その1
夕方、一年ぶりの実家訪問から戻ったオオアマさまと京阪三条の駅で待ち合わせ。最初に行くつもりでいたお店がと
っても込んでいたのでやめて、三条から四条へと河原町通りを歩く。「どこで食べようか?」。条件は、食事後には円
山公園まで歩いて夜桜見物の予定だから、そのコースからはずれない場所。和食。京都らしさが少しは味わえるとこ
ろ。ボリュームはいらないが、予算は二人で5000円以内。京都では予算クリアが難しいかと思いつつ、実は私の頭
の中に以前義母に連れていってもらったことのある店の名前が浮かんでいました。条件にはぴったり、でも……と迷
っていると、オオアマさまの口から全く同じ店の名が……「志る幸は?」。「うーん、私もそれを考えたんだけど、あ
そこは池田屋騒動の発端となった古高俊太郎邸の跡よ。新選組関係のガイドブックなんかにみ〜んな出てるん
だから。ちょっとミーハー過ぎない?」と言いつつ、ちょうど「志る幸」への曲がり角に差し掛かったのでちょいと行って
みることに。たまたま席も空いていたのでそのまま入ってしまった……。小さな店だけどガイドブックを見てきたらしい
お客さんが次から次へとやってくる。
ここの店は所謂飲み屋さん系のメニューもあるのだけど、メインは利久弁当(税抜き2300円)。扇型のかやくご飯とち
ょっとしたおかず、それに自慢の白味噌の豆腐のみそ汁がつきます。これがおいしい。特に関西系の味で育ったオオ
アマさまは大のお気に入りです。白味噌のとろりとした味わいでいて、甘ったるくはないの。しかも関西らしく陶器の
器で出てくるんです。男性にはボリュームが足りないかもしれないけど……。お店の中はちょっと変わった造り。店そ
のものは改築されていますが、店に入ってすぐ右の「古高俊太郎邸址」と書いてあるあたりが昔の建物の名残を残し
ているそうです。もうひとつ、店の外にあるお手洗いも必見です。

この暖簾が目印です。

店に入って右。当時の建物の名残。

これが利久弁当です。
お店の場所は河原町通りを四条通りの一本北の細い路地を東へ。木屋町通りへ抜けるちょうど真ん中あたりです。
ただしこの店より東側は客引きのおにーさんたちが待っているので、カレやダンナさまの腕をはなさないように(笑)。

その2。
翌日、花見で歩き疲れ、雨でちょっと冷えた体には力がつきそうなものを食べたいっ! それで私が提案して向かっ
たのは寺町三条。京都の人なら知らない人はいないと思う三嶋亭明治6年創業のすき焼き屋さんです。京都
の人はお正月とかにすき焼きを食べることも多いらしくて、暮れの錦買出しのときにここを通りかかると必ず行列が出
来ているんですよ(お肉の小売店も併設してます)。でも「三嶋は高くてなかなか……」とも聞くし、一度食べてみたい
と思いつつ、敷居が高い感じの店だったんですが、最近はランチタイムなら一人2900円でいただけると聞いて、そ
れなら挑戦してみようと思っていたのでした。それでも、いざ行ってみるとお店を入ったところには下足番の人が控え
ていて、靴をぬいで二階にあがるとまず控えの間に通されて……となんとなく緊張〜。お部屋はいろいろあるみたい
ですが、大広間は文明開化を感じさせつつ、ちょっとほっこりできるところで安心〜。
2900円のランチコースだと「三嶋亭のすき焼きの作り方」という説明書がついてきて、基本的に自分で作る、というこ
とらしいのですが(逆にいえば普通のコースなら甲斐甲斐しく世話してくださるらしい)、それでもお店の方が最初にお
肉を入れるまではやってくださったり、途中も様子を見にきてくださったり、とても親切です。三嶋流(?)というのは、ま
ず脂はひかないで、あたためた鍋に砂糖を散らすんです。そこにお肉を広げる。「へ〜〜〜」って感じですけど、この
ひと口めがおいしいね〜。お野菜は青葱、玉ねぎ。そして糸こんにゃく、焼き豆腐、焼き麩とシンプル。お肉をもうちょ
っと食べたいかな〜という感じもするけど、そう言っちゃあキリがないし、食べ終わってみたら大満足の満腹でした。
今度は普通のコース(5000円くらいからあるらしい)に挑戦してみる〜?
←寺町三条の三嶋
亭。お肉屋さんの左
が入り口で、上の部
屋が大広間。
←最初のお肉を焼いていまーす。味付けはお砂糖と特製のわり下で。

(2004年4月記)

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