2003年4月〜5月の日記

2003年4月


親子ゲンカ勃発
2003.4.2
すでに実家からは帰ってきております。
 今回は車で行く途中に関ヶ原に寄っただけでなく、義母のリクエストで薬師寺まで足をのばし、帰りには大津に寄ったという、狙ったわけではないのだけど見事に7世紀関係のところばかり回ってきましたので、そういう意味では収穫大だったのですが、ちょっと事件がありましてね。
 というのは、実家から帰る朝、ちょっとしたことからオオアマさまと義母が言い争いになりまして、特にオオアマさまがキレてしまい、大喧嘩したまま出てきてしまったのです。そのとき呉女はどうしていたかというと、前日に飲み過ぎたせいか頭痛と吐き気がひどくて、ほとんどケンカには参加できませんでした(しなくていいって)。ちょっとしたコミュニケーションのすれ違いではあるのでしょうが、普段からオオアマさまがどんなに義母のことを心配しているかを知っているだけに、オオアマさまがかわいそうになりました。義母は意外と何とも思っていないのかもしれないけれど、オオアマさまは「もう、しばらく実家には行かない!」と言っていますし、(ホントに行きそうにない雰囲気) こういうときは私がとりもつべきなのかもしれないけれど、今回もちょっとした言葉からゴタゴタしたように、下手なことを言うとかえって問題を広げそうな気がして、うっかり口を出せません(オオアマさまに対してはあーだ、こーだと意見してますけど)。親子というのは思い入れが強いだけに、難しいものですね。
 てなわけで、これからは今までのように頻繁には関西に行かなくなるかも。ま、すぐ仲直りするかもしれませんが。(いや、けっこう長引くかな。お互い、意地張るから)
お宝発見 もともと、実家にある不用な本類などを持ち帰ってくることを一つの目的に行ったのですが、「それなら、ついでにこれもアンタのものよっ」と宅急便が3箱送られてきました。開けてみるとオオアマさまの大学時代のレポートとか資料類が詰まっていました。それが面白いものが次々出てくるんです。たとえば昭和59年の束明神古墳現地説明会資料。本人は[行った記憶がないから誰かからもらったのだろう」と言っていますが、出土した被葬者の歯の図などが載っていて「まあ、草壁くん(さらら様の息子)の歯!」なんて感激してしまいました。あと、今回訪ねた大津と同じようなコースを研修で行ったときの資料とか。この人、20年前と全く同じことをしているんだわ、と。私も人のことは言えませんが。こうなったら一生変わらないと腹をくくりましょう。学生時代に一人で旅したときの写真なんて、明日香とか、まるで私が撮ったかと思うくらい、同じ場所! いやー、なかなか楽しかった! ……しかし、この大量の資料、いったいどこに片付けるの? つい先日せっかく片付けた部屋の中がまたゴチャゴチャです……。
 そんなこんなで明日は結婚10周年です。
結婚十周年記念デート

千鳥が淵の桜↑

結婚式場の近く↑
2003.4.4
10年前もそうだったのですが、昨日4月3日も桜が満開で1年で最も華やかな日になりました。オオアマさまは今日から本格始動ですが、昨日は出勤の義務はなかったので休みをとって、赤坂見附のサントリー美術館へ「大トルコ展」を見に行きました。トルコは少し前まではあまりピンとくる国ではありませんでしたが、イタリアに行ってからはビザンツ帝国とかコンスタンティノープルとか、とても興味深い国になりました。ギリシア・ローマからキリスト教の中心へ、そしてイスラム教のオスマン帝国へと、さまざまな文化が交差する国。そしてアジアの西の果て。東の果ての日本とはシルクロードでつながっています。6世紀の香炉などを見ると正倉院御物を思わせるし、16世紀のオスマン・タイルは中国の影響を受けて有田焼に似ています。世界はつながっているのだなあと、とても面白い展覧会でした。
 その後、お堀のほうへ出てテクテク歩いて桜見物。「こじつけ日記」にその写真を何枚かのせました。平日なのに千鳥が淵の人の多さにびっくり! このコースの間に実は10年前の結婚式場がありまして、そこへ行ってみました。披露宴会場の前からきれいに桜が見えるのも、10年前と全く同じ。変わったのは私たちが年を取ったことだけでした。

京都物産展
2003.4.6
  昨日は寒かったー。ウチのあたりなんてミゾレが降りましたよ。今朝、ウチの近くからよーく見える丹沢山系の最高峰、大山を見たら雪をかぶってました。
 今日、日曜はうってかわって暖かいですねー。ウチからわりと行きやすいデパートで京都の物産展をやっていて「イノダコーヒーが出ているから、行こうよ」とのオオアマさまの提案で行ってきました。元デパガのわりに普段はあまりデパートに行かない呉女ですが、京都展となると目の色が変わってしまうー。ということで、前回の「老舗旅館」とは対極にあるようなテーマですが、「京都」ページに「行かずに楽しむ京都……物産展」を載せました。かなり実質的なお買い物ばかりですよ。
宝塚観劇 ところで、昨日は宝塚雪組公演を観てきました。昔よく一緒に観に行っていた友人から突然のお誘いがありまして。宝塚の舞台を見るのは一年ぶり。以前は年がら年中見ていたし、同じ作品を繰り返し見るのもフツーにしていましたが、最近はもっぱらこのペースです。昨日観たのは朱天童子伝説を題材にした平安もののお芝居とショーの日本だてという定食メニュー。お芝居のほうは同じ伝説を題材にした「大江山花伝」という面白い作品を以前見ているのですが、そっちは鬼をテーマにした異形ものだったけど、今回は貴族の世から武士の世へ移っていくことを予感させる歴史もの。こういう作品が今の若い人にウケるかどうかはわからないけど、呉女好みでした。宝塚って女の世界ではあるけれど、男役が人気の中心だから、「ベルばら」みたいな女中心の作品はむしろ少ないんですよ。今回のもそうだったけど「男の友情」ものとか意外にホネッぽいものが多いんです。そしてファンが必ずハマる宝塚のショーは音とダンスと光のシャワーを「これでもかっ!」とばかりに浴びせてくるんです。これが快感! これに病みつきになって同じ作品を何度も見たくなったら……アブナイ。その麻薬のような危険性を知っているから、今のペースにおさえているんです。だけど、やっぱり好きだなあ、宝塚。
すずめさん 2003.4.7
リンクにすずめさんのサイト「Le moineau」を追加しました。今までになかった「芸術系」サイトです。実はすずめさんとは小学校1年生のときの同級生で、それから中学まで学校はいっしょで仲良しだったんです。最近は年賀状のやりとりくらいでずっと会う機会がなかったのが、双方がホームページを持っていたことが二人の距離を一気に縮めることになりました。小学生のころから私が書いた旅行記を彼女がマンガにしてくれたりしていたのだから、二人とも根本的に変わってない、ってことですね。すずめさんが旅先で描く水彩画はとても素敵。奈良の絵もあります。ポストカードの販売などもしているので、よろしかったらご利用くださいませ。
 それで、すずめさんのご協力でタイトルの部分をバナーにしてみました。「バナー、どーしよー」とずっと気になっていたので、一つ胸のつかえがとれたような気がしています。
シャブシャブ屋での受難 2003.4.13
 今週一週間は気温の変化に体がついていかないのか、ひさびさに体調不良でネットがほとんどできませんでした。私の他にも「不調で……」という声を何人も聞いていますから、そういう季節なんでしょう。皆さん、気をつけてくださいね。
 とは言いつつ、昨日は思うところがあってオオアマさまとランチでしゃぶしゃぶを食べに出かけたんです。旅費がかかるので、外食費はあまりかけないようにしていまして、フツウに考えれば決して高くはない昨日のランチでも、我が家にしてはかなり奮発して食べに行ったのです。値段のわりに雰囲気もいいお店なんですが、ちょうど隣の席で50代後半くらいのオバさま4人がかなり賑やかに話し込んでいました。すでにデザートに入っていたので、そのうちお帰りになられるだろうと思っていたのですが、話はどんどんヒートアップしてなかなかお帰りにならない。その上、いちばん声が大きくリーダー格と思われるオバさまがご自分の闘病生活について延々と語り出したのです。その方はいわゆる「不治の病」から生還なさったそうで、これだけお元気になられたのですから、まことにおめでたいことなのですが、そういう決して明るくない病気の話というのは、せっかくゆっくりと食事を楽しみたいと思ってきた隣の客にとっては、頼むからここでは聞きたくない話。特にノミの心臓の呉女は病気モノのドラマも見られないくらいダメなんです。若いころは病気なんて他人事と思っていられたんですけど、厄年あたりから切実になるんですよ。だから、私くらいの年でも久々に友人と会うと体調の話になったりする。ましてやもう少しご年配になれば病気の話が定番なのは承知しています。よく旅館の露天風呂でそういう話で盛り上がっているオバさま方がいまして「せっかくリラックスしたいのに〜」と思うわけですが、露天風呂ならこちらが出てしまえばいいわけだから逃げようがあります。昨日のような場合、もうこちらもお鍋でしゃぶしゃぶやっているわけですから、今さら席は移れないし、耳をふさいでも聞こえるような元気なお声なんです。結局そのオバさま方がお帰りになったのは私たちがデザートに入るころでした。オバさま方が消えたあとの静かなお部屋の清清しいこと。やっと肩の力が抜けてリラックスしたところで、逆隣で食べていた母子の会話がはじめて耳に入ってきました。「あの人、○○(病名)なんですって〜」。その瞬間、私たち二人は大爆笑。もう笑うっきゃないって。でもそれ以上の会話は聞こえてこなかったから、その後は平和にアイスクリームを食べて帰ってきたのでした。なんだかしゃぶしゃぶではなくアイスクリームを食べに行ったような気分でした。
呉女は命にかかわるような病気の話が苦手です。これだけは他人事と思えませんから。それに現に今切実な思いをしている人がそばにいるかもしれないじゃないですか。せめてその時だけはそんなことを忘れたいと思っているかもしれない……。でもそう考えると、人によって聞きたくない話っていろいろあるでしょう。たとえば切実に子どもが欲しいと思っていてもできない人には子どもの話はつらいかもしれないし、どこかに行きたくても行けない人は旅の話もイヤかもしれない。そんなことまで考えていたらキリがないとは思うけど、せめて、ああいう場ではあまり大声で話すのはちょっと……と思うのは、呉女だけでしょうか?
……ちょっと「オバさんの主張」のコーナーみたいになっちゃいましたが、あのコーナーに何でも書くのもナンだから、今日は日記に書きました。

関西に行きたい虫
2003.4.15
 オオアマさまも「しばらくは関西へ行かない」と行っていたものの、日本史の先生に復帰したらやっぱり「関西行きたい虫」がウズウズし出したようです。でも現在お財布と相談中。やっぱり呉女がもっと働かないといけないかしらねえ。今年から給料も下がることだし……(私立の学校でも給料は公務員に準拠しているですよ)。
選挙には行こう!  ところで、日曜日に選挙のあった地域の方、投票はしましたか? ウチは神奈川ですから県知事選もあったわけです。ウチのすぐそばに投票所があって、昼間外で洗車をしながら観察していても、あまり人が通らない。こりゃー投票率低いなあと思っていたのですが、案の定、神奈川に限っては前回より少し上昇とはいえ50%以下。全国的には戦後最低ですって。政治に関心が持てない気持ちはわかるんですけど〜。選挙権っていうのは人類がもともと持っていたものではなくて、歴史上、たくさんの人が闘った結果やっと得た貴重なものじゃないですか。それを考えると呉女は棄権なんてできません。もっとみんな投票しましょうよー。
 神奈川知事になった松沢さん。同じ松下政経塾出身の中田横浜市長とスクラム組んで頑張りそうですね。若々しくていいけれど、神奈川には横浜、川崎、湘南などの華やかな地域以外の「地方」がいっぱいあることも忘れないほしいな。箱根も津久井も丹沢も神奈川です。
神奈川県民の自覚 でも呉女は神奈川県民の自覚がないみたい。先日家の近くの道を歩いていて、字がところどころ消えちゃった看板があったんです。「○奈○県○○」というのを見て「何でこんなところに奈良県関係のものがあるんだろ?」って真剣に考えて、考えて……「あ、神奈川県か」としばらくしてから気がついた。オオアマさまにこの話をしたら、呉女と同じように考えたって。ボケボケ夫婦? 願望?
血筋 2003.4.25
 両親がパソコンを買おうかどうしようか悩んでいるらしいので、昨日は実家にパソコンを持っていってデモンストレーション。一緒に住んでいる弟が持っているんだから、弟に聞いたら?と言いたいところだが、弟は毎日忙しくてそれどころではないらしい。それでパソコンではこんなことができる、というのを見せたり、父はワープロはやるのだから「キーの打ち方は基本的に同じなんだから、コワクないのよ」と実際にやらせてみるのだけど、今ひとつとっつきが悪いみたい。ついこの間まで働いていた母のほうは「絶対買う〜」とか言っているのだけど。最後に旅行会社のホームページを見せてみました。「こんなふうにホテルの空室照会なんかもできるのよ」。このころになって父の目の色が変わったような(血筋なんです)。さて、どうするかなあ。私としてはしょっちゅう娘のホームページをのぞかれたりしたら……ちょっと困るかも。

2003年5月
 
元食器屋の心配 2003.5.3
 「有田」は今100回目の陶器市でにぎわっているようです。私はデパート勤務では和食器の担当が長かったのです。休みを使って美濃とか信楽とか、やきものの産地巡りをしたものですが、有田はさすがに遠くて行けなかったので、いつかは、と思って実現したのが結婚してからでした。でも午前中の吉野ヶ里見学が予定より長くなり、有田での滞在時間は短かくなってしまったのです。それでも面白い町だったな、と。
 元食器屋だったなんていうと、さぞかし自分の食器はこだわって揃えたでしょう、なんて言われることがあるのですが、実は、私もオオアマさまも自分が結婚する前にいくつも友人の結婚式に出席していたので、お互い引き出物の食器がたまっていまして、持ち寄ってみたらほとんど足りてしまったんです。だからほとんど買いませんでした。さすがに10年たったら買い足したものも次第に増えてきましたけど。特に箸置きが好きで、旅先などでも気に入ったものがあるとよく買います。それから食器を買うのはなぜか鎌倉、小町通りや若宮大路のお店が多いです。有田まで行こうとは思わないですねえ……。
 最近は食器の引き出物は少なくなったのではないでしょうか。今日もオオアマさまは結婚式に出てきたのですが、最近はいつもカタログで自分の好きなものを選ぶタイプの引き出物です。引き出物需要が少なくなったとすると、食器業界はけっこうツライのではないかと心配してしまいます。

群馬の旅
2003.5.4
ゴールデンウィーク前半の群馬の旅を今書いています。。群馬は古代は栄えたところで日本有数の古墳県。本当に車で走っていても、電車に乗っていても、気をつけてキョロキョロしていると古墳がたくさん目に入ってきます。
 今回の旅では、はじめは電車だけで日帰りで行く予定だったのが、時刻表を見ているうちにむずかしいと思いはじめて。両毛線が1時間に1本しかなくて、動きがとりにくい。乗り継ぎもよくない。そういえば、両毛線沿線に住んでいる友人があまり利用しない、と言っていたのがうなづけます。でも高崎、前橋、伊勢崎、それから国定忠治で有名な国定、岩宿、桐生、足利、佐野、栃木、宇都宮と、地名としては知られた場所をつないでいるんですよ。面白い線だと思いますけどね。
カーナビ 今回はレンタカーを使ってみることにしたら、カーナビがついていて、友人の車に付いているのを見たことはあるけど、自分で利用するのは何を隠そう、二人ともこれがカーナビ初体験! でも動いているときに操作はできないようになっているし、結局目的地の入力の仕方とかはわからずじまいで、車がどこを走っているのかを確認するだけでした。それに返す直前になって「こんな操作の仕方があったんじゃない!」とか新発見をしたりして、うまく使いこなせはしなかったけど、それでも便利なものだなあと思いました。ま、画面上にはない古墳の周りの道とか、へんな道にしょっちゅう入るので、カーナビが気の毒に思えたりもしましたが。普段は(今回も基本的にはそうですが)私が助手席で地図を広げてあーだこーだとナビゲートするわけです。当然ながらこのナビはポンコツですから、しょっちゅう壊れます。「やっぱりカーナビつけようかなあ……」とオオアマさまはつぶやいていましたが、そんなことされたら呉女はドライブに必要なくなってしまう。廃業です。そりゃ困ります。それにカーナビ代で何回旅行できると思う? やっぱりウチは買いません。多分。
念願のフラダンス 2003.5.7
昨日の晩は腰は痛い、足は痛い、ついでに頭も痛い……で早く寝ました。おかげで今日の朝はめずらしくすっきり、元気です。
 昨年の秋は地元の大学の公開講座の「心理学」を受講しましたが、昨日からはもうちょっと遠いところにある大学の公開講座に参加。今度は何かって……実は何年も前からずっと習いたくてあこがれていたんですけど、なかなか勇気がでなかった、念願のフラダンス!!  大学の公開講座で、って珍しいでしょう? 8回のシリーズなんですけど、カルチャーセンターよりリーズナブルな受講料だったし、試しにちょっとやってみるにはいいかなあ、と思って。フラダンスは一時すごいブームで、そのころは教室はご年配の方でいっぱい……という噂だったので、ちゅうちょしていたのです。昨日の講座では20人くらいの生徒のうち、私が若いほうの部類でしたが、抵抗はない程度で安心。……でも呉女はとにかく歩くこと以外にはまったく体を動かさない人だし、ましてや「ダンス」を習うのは本当に初めて。手の振りとステップを別々に練習しているときはまだいいとして(実はまったくよくないのですが、500歩譲っていいとして……)足と手を同時に動かすってのが呉女の大・大・大の苦手(それで車の運転ができない)。そりゃわかってたんだけど、やっぱりむずかしいわあ……。それで家に帰ってからも鏡の前で復習しようと思ったんだけど、ステップを思いだすだけでも時間がかかり「本当にこうだっけ?」。オオアマさまが帰ってきたら今日の成果をご披露しようと思ったのですがそのころには「こ、こ、腰が痛くて、とてもじゃないけど動けませ〜ん」。というわけで昨晩はフラフラでした。でも、うまくしたら、やせるかも。お腹がひっこむかも。頑張るゾ〜。

「シカゴ」
2003.5.8
昨日友人と映画「シカゴ」を見てきました。アカデミー賞をとるだけあって、とっても面白かった。ミュージカル映画ですけど、「突然歌いだしたり踊り出したりするのはどうも……」という人でも、あれならあんまり抵抗ないんじゃないかな? (私の場合、歌ったり踊ったりしないほうが、かえって不自然に感じたりするわけですが……。)コマーシャルで見る感じでもっとセクシーな映画かと思ったら、ダンスがセクシーなだけでそうでもなく、とにかくとても楽しかった。ただダンスは私が好きなタイプではないし、歌も帰りに口ずさめるような印象的なものがなかったのは残念だけど。 

呉女の温泉観
2003.5.9
群馬の旅でオススメ温泉を書きました。今回行ったところ以外にあげた二つの温泉旅館は、私が今まで行った旅館の中で「もう一度行きたい温泉」の最初に思い浮かぶところなんです。それがたまたま両方群馬だというわけです。あのあたりの風土がなんとなく好きなのかもしれません。それに、ちょっと考えてみると、この二つは我が家が行く旅館にしてはちょっと高めの料金なんです。そういう意味では料金というのはよくできているもんです。一般的には決して高いほうの旅館ではないですよ。でもウチは低予算なので。今回の水上だってゴールデンウィークにしては信じられないほど安かった。だいたいゴールデンウィークの温泉は高いから、この時期はビジネスホテルに泊まるような観光地へ行く、というのが我が家の鉄則だったのですが、今回はその直前、あまりにオオアマさまのストレスが激しくて「温泉に入りたい」というのでネットで調べたら、まあ、安いのがあるじゃないの……ということで。おかげでオオアマさまはだいぶ元気になって帰ってきました。
 オススメ、といっても温泉旅館に求めるものって人それぞれ違うと思うんです。よく雑誌などに出ている「人気の温泉」ってやっぱり料金が高いところが多いですよね。高い料金を払っていいサービスを受けるのは当たり前。安い料金でも自分にとってはこれが必要十分、というような旅館を見つけるとうれしいです。昔は夕食も豪華でいろんなおフロがあって……というのに憧れたけど、今はゆっくり落ち着けるお部屋と、清潔な大浴場といいお湯さえあればそれでいい(あとは従業員の感じがいいこと、ね)。夕食もあまりボリュームがないほうがいいし、部屋食より食堂へ食べに行くほうが気楽でいい。夕食ってふつうの懐石みたいな食事なら、よほどのことがないと印象に残らないけど、朝食はバイキングでもすごく充実しているところとそうでないところの差があるように思います。だいたい低血圧の呉女は普段は朝食を食べるのに四苦八苦するタイプなのです。それが旅先では自分でもびっくりするくらい(オオアマさまにあきれられるくらい)食べるんですよ。こういう人って多いらしく、ちゃんと科学的根拠もあるんだそうですけど。

相模と武蔵
2003.5.14
日曜日に車でひとっ走り、川崎の市民ミュージアムで開催中の「郡の役所と寺院」という企画展に行ってきました。講演会も聞きました。ちょうど群馬の話がいっぱい出てきました。それから帰りにこの関連で影向寺(ようごうじ)に寄ってみました。県下では最も古い寺院として気になっていたお寺です。ちなみに同じ神奈川県下でも川崎と横浜は武蔵の国です。神奈川県民でも相模の住民である私が今ひとつ川崎、横浜に愛着がもてないのはそのせいかしら……。 そうそう、明日香の南部で文献には出てこない離宮の跡か?という新しい発見が。最近この地域に新発見が相次いでいますね。まだまだ明日香にはいろいろなものが眠っていそうな気がします。
フラの二回目 ところで、昨日はフラダンスの2回目。やっとちょっとは踊っている気分になってきたかも。毎日少しずつの復習の成果か、足腰も痛まなくなってきたし(本当は痛んでくれたほうがダイエット効果がある気がするけど)。「腰の動きはあとからついてくるものだから、今は考えなくていいです」と先生はおっしゃる。確かにこのステップにどうやったら腰がつくのだろう?という感じでまだ腰どころではありません。フラだからといって腰から動かすわけではないのです。自然に動くようなところまでいくんでしょうか……?
キティちゃんに遭遇! 昨日はその後、ある駅ビルのカード会員向けバーゲンに出かけました。店先の通路で洋服を物色していたら、後ろから肩をポンポンとたたかれたので振り向いてみると、なんとあのキティちゃんが私に手を振っていたのです。通路の先の広場でキティちゃんとダニエルくんの握手&写真会が開かれるところだったので、その会場に向かって歩いている途中だったのですが、ひとりで洋服を見てるオバさんにまで愛嬌ふりまくかね……。どう反応していいのかわからないじゃないですか! それにしても私の肩をたたいたキティちゃんの手の感触はすっごくやわらかくて、1日たった今も忘れられないくらい。その後しばらく笑みがとまらなかった呉女でした。(……実は呉女は旅先で必ず「ご当地キティ」にチェックを入れる隠れキティファンなの、バレたかな?)
やっぱり関西! 2003.5.19
またナンとも動きのないサイトですこと!(なぜかカウンターだけは動いている)  こういう時の呉女は調子が悪いか、もしくは動き回っているかのどちらかで、今回は後者。ハハ、関西にはしばらく行かないとかいっておいて、実はそれではやはりストレスがたまる、ということで金曜の夜に夜行バスに乗り、奈良へ行ってきちゃいました。土曜は朝から動き回り、前回の日記で書いた「ホラント遺跡」の現地説明会にも行ってきちゃいました。そこでそれぞれにホームページを持っていらっしゃってハンドルネームはよーく存じあげているけどお目にかかるのははじめて、という方に4人もお会いしてしまいました〜。いや〜、なんか嬉しかったし、不思議な感じでした〜。
 昨日の午前中までで観光を切り上げて帰ってきたのですが、午前中よく歩いたので、帰ったとたん二人とも疲れがどっと出ました。翌日の仕事を気にするオオアマさまに対し呉女は「私も足が筋肉痛。あさって踊れるかしら……」。それを聞いたオオアマさまは怒り半分あきれ半分のため息をついて自分の運命を嘆いていました。お気の毒に……。
神を感じる場所 2003.5.21
昨日は火曜日でしたので、もちろんフラを踊ってまいりました(今の状態で「踊り」といえるかはビミョ〜)。練習曲のテープも配られて、ここ一週間時々家で練習していたので、頭の中は常にその曲がウロウロするようになり、駅で電車を待っている間とか奈良博で展示を見ている間でもついつい腰を落としてステップを踏みたくなったりして……(やめなさいっ!)。フラダンス用のスカート(パウスカートというらしい)を作るための生地も買ってきたので来週までに作る……かな? 買ってきた生地から普通に履けるスカートも一枚縫っちゃおうという野望も抱いてます。あいかわらず手と足はバラバラなんで、そっちをどうにかするほうが先のような気もしますが。
 だいたい現実主義で「神」というものを信仰する心をあまりもたない私が、「神」を感じてしまう場所というのが奈良の大和と、一度しか行ったことがないけどハワイなんです。昔、一人でフラフラしていたころから明日香に行くと何だか「神」に会っているような気がしたし、吉野の山でも「水の神」を感じたし。今回、夜行バスで窓から山辺の道の山の上にぽっと浮かんだ朝の太陽にも「神」を感じて感動しました。それからハワイ、といっても私が行ったのはワイキキ周辺だけですけど、大海の真ん中で海の上に顔を出しただけのあの島に降りそそぐ太陽はただギラギラ照っているだけじゃない。吹く風も咲く花も神からの賜りもの。フラダンスはその神に捧げる踊り。お稽古もまず神への祈りの言葉からはじめるんです。ハワイのあの風を感じていなかったら、フラダンスに興味をもつこともなかったと思います。
呉女の役割 2003.5.27
先週の旅の第一弾「平城宮跡」を「飛鳥・奈良」の「呉女の旅レポ」に更新。 先週の旅は眠気に襲われながら近鉄に乗ったところで終わってますが、実は近鉄に乗った時点で次の行動は決めていなかったんです。当初の予定では午前中に唐古・鍵遺跡、午後に山辺の道へ行こうと考えていたのですが、「ホラント遺跡」の現地説明会があるというし、新聞に出ていた奈良博の展示の記事を読んだらそれも見たくなっちゃったし。それで奈良博には予定より長くいてしまったし。近鉄の中でオオアマさまは熟睡してて、とりあえずその夜泊まる宿のある八木の駅で降りて荷物だけ預けようと八木に着いたのが12時半前。そこで呉女がひらめいて提案。「このまま橿原神宮前へ行けば41分の岡寺行きのバスに乗れる。そしたらお昼を食べる場所もあるし、石舞台古墳くらいは見て2時9分発のバスで戻ってくれば現地説明会の3時の説明に間に合う」「じゃ、そうしよう」てなわけで再び電車へ。実は呉女がこんな提案ができるのは旅立つ前日に一日中時刻表をひっくり返して必要かもしれない時刻はメモしてきた成果(ヒマなヤツ……)。我が家には必ず近鉄の時刻表が常備してあるんです。鉄道ファンの弟が「オネエちゃん、これ、いるでしょ」と毎年どこからか買ってきてくれるのです。これが確かに重宝してるわけ。
ヒラヒラスカート ところで、今日は例によって楽しい楽しいフラダンスの日。手作りのヒラヒラスカートも出来上がって張り切って行ったものの、ショックだったのは、青いそのスカートを履いて(上は白いTシャツ)教室の鏡の前に立って客観的に自分の姿を見てみたら……かわいくない。ちっとも。周囲の私よりご年配のオバさま方のほうがよほどかわいいのです。ショック〜〜。なんでだろ。スカートが地味な色なのか、私の顔が男顔だからか、髪型(オオアマさまいわく「ヘルメット被ってるみたい」)がいけないのか、腰のあたりで履くのが胴長を強調するからか……。ステップもつま先から先に床につけるというのがなかなかできないし。今週も家でも練習しつつ、頑張るゾ。ヒラヒラスカート履けばかわいくなれる、という夢には破れたけど。


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