呉女、風邪をひく |
2003.2.3
世の中はスペースシャトルの悲劇の話題で持ちきりですが、呉女は……掲示板にも書きましたが、29日の水曜日あたりから風邪をひきました。前に日記に「オオアマさまが大阪に自主的に仕事で行くのに無理やりついていく」話を書きましたが、あれが先週末だったんです。だから、週末までに何としてもなおさねば、と水、木、金とネットも自粛して静養してたんですが、よくなるどころか悪くなるばかり。とうとう金曜に医者に行ったのですが、インフルエンザではなかったものの、熱は少しあるし、声は全然出ないし、モノを飲み込むのもつらいほどのノドの痛み。それでも大阪行きをキャンセルして家で悶々と寝ていたところでよくなるとは限らないし、オオアマさまだってよく具合の悪いまま旅立って、回復して帰ってきたりするし……と思い、強行的に行ったのです、大阪へ。(よい子はまねをしないでネ) |
それでも大阪へ行く |
ただし予定は大幅縮小して大阪歴史博物館に行っただけなんですけど(それにしても博物館に4時間いた)。オオアマさまが仕事に行っているときはおとなしくホテルにいたり、お茶を飲んだりしていましたが、声が出ないって不便ですねー。水一本買うのにも「これ、ください」の一言が言えないんですよ。自動販売機やコンビニ、スーパーってありがたいもんだなあ、と思いました。……で、ノドの痛みは引いて、お蔭さまでひどくはならずに帰ってきました。今日やっとちょっと声が出るようになりました。でもさすがに今日一日は自粛デーです。 |
等身大の女官
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でも大阪歴史博物館は楽しかったです〜。難波宮の大極殿の復元があってそこに等身大の女官たちの人形とかが置いてあるのです。古代の人骨から割り出した平均身長、女性152センチでつくってあるそうですが、これがほとんど私とおんなじ体型。その身長、そのなで肩、その腰の高さ(低さ?)……。かなりウケたんですが、女官たちは怒っているかなあ。「アンタほど頭デカくないわよ」「そんなに足太くないわよ」「アンタみたいに胸よりお腹が出てないわよ」……いろいろ言われていたりして……。
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聖徳太子、脱出 |
2003.2.8
風邪の具合は、まだセキは出るけど、ちょっとよくなってきたかなー。治りが遅いのも年のせいですかね。でも今日はちょっとエネルギーが出て、「飛鳥・奈良」ページの「聖徳太子の眠る町、河内飛鳥」を更新しました。これでやっと聖徳太子から抜け出せた〜。こういうページをつくるとき、写真の取り込みとかはあらかじめやっておいて、その写真に合わせて頭の中で文章をつくります。その過程で自分でも疑問の部分とかはっきりしないところは本などをひっくり返して自分で納得するまでは調べるので、今なんて枕元にいろんな本が積み重なっています。それで自分の頭の中でつながったところで一気に勢いで書くんです。だから書き出したら早いのですが、それまでが……。聖徳太子なんてはっきりしないことだらけで手こずりました。これからいよいよ私の好きな時代へ入っていくのですが、だからといって手こずらないとは限らない。わかっているつもりでも、文章にしてみると改めて疑問に思うことってありますよね。 |
オオアマさま、キレル |
ところでオオアマさまは、この時期、学校の入試シーズンで、通常の仕事以外にいろいろな入試事務などがあるので忙しい。昨日など、ほかの先生のミスで仕事をやりなおさなきゃいけなくなったり、生徒とケンカ(?)したりしたのが重なって機嫌が悪く、職員室でそうとうキレまくっていたらしいのです。それで周囲の先生が気をつかってくれて、焼肉屋で「励ます会」をやってくれたんですって。(ま、ごちそうしてくれたわけではないらしいのですが。)私が書いているオオアマさま像からは穏やかで気の長いキャラクターを想像する方が多いようなのですが、実はオオアマさまはけっこう短気。虫の居所が悪いと、そこらで他人とケンカでも始めかねないようときがあるので、呉女は時々ハラハラしてます。
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呉女と実家の関係 |
2003.2.10
少し元気が出てきたところで、昨日はオオアマさまとドライブで東京は府中まで行ってきました。実家に近いところなんですけど、母に「風のウィルスもってこないで!」と冷たく言われているので、ここひと月以上も実家に行っていないし、昨日も寄りませんでした。 |
「発掘された日本列
島」
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目的は「府中市郷土の森博物館」で開催中の「発掘された日本列島2002展」(2月23日まで開催中)。この展覧会はほぼ毎年見にいっているでしょうかねえ。前年の発掘成果の中から選ばれたものが一括展示してあるのですが、だいたい6月ころに東京で始まって全国を回り、最後に東京近郊にもどってくるんです。その最後が今年の場合府中なので、実際にはおととしの発掘成果ということになるのですが。
やはり、私は飛鳥時代あたりを注目しますので、面白かったのは桜井市小立古墳から出た木製の車輪。当然といえば当然ですが、後の時代のものとあまり変わらない。それから藤原仲麻呂関係の遺跡なんかが宮城県にあったりするのも驚きでした。それから岩宿遺跡とか登呂遺跡とか、昔から知られた遺跡も、また改めて掘り返して調べたりすることもやっているんですね。そういったことも新鮮でした。 |
飛鳥京再現CG |
いちばん一生懸命見てしまったのが、会場の最後にあった7世紀の飛鳥京をCGグラフィックで再現したビデオ。飛鳥苑池遺構遺跡関係でNHKでも放映された番組「謎の都・飛鳥京」の中で紹介されたCGをまとめたものでしたが、これは面白いです。実はこの番組の制作スタッフの中に私の高校の同期生がいて、番組がまず地上波で放映されたときに「CGをもっとじっくり見せて〜」と彼にメールで訴えておいたのが功を奏したのかな?(違うでしょう……) 7世紀の飛鳥の様子が判明してきたのはここ数年の発掘成果ですから、今後もどんなことが土の中から出てくるか見逃せません。そういった意味でも毎年開催される「発掘された日本列島展」は見逃せません。 |
武蔵府中 |
それから、この博物館の常設展は入場料100円のわりに中身が濃い。府中は武蔵の国の国府があった、いわば県庁所在地。京王線の府中駅にもJRの府中本町駅にも近い大国魂神社東あたりが国府だったことがわかっています。その関係の展示なども充実していた……んですが、呉女の体力がもたなかったため、あまりじっくり見られませんでした。また行かなきゃ……。
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腰が重い…… |
2003.2.13
何だか近頃「こじつけ日記」も更新していないですね。書きたいと思うネタはいくらでもあるのです。でもこのページはじっくり書くページではないから、思いたったらさっさと書かないと、書きたくなくなっちゃうんですよ。で、腰の重い今日このごろ(いつもだろって)すぐタイミングをはずしてしまう……。 |
大河ドラマ「太平記」 |
きのうのNHKの「その時歴史は動いた」のテーマが「足利尊氏vs楠木正成」だったんですが、その中の合戦シーンなどの映像で大河ドラマの「太平記」の映像を使っていました。結婚するちょっと前くらいに放映されたんだから、もう10年くらい前になりますが、私がもっとも好きな大河ドラマのひとつなんで、かなり熱くなってしまいました。昨日の番組でもいっていましたが、尊氏は決して後醍醐天皇や楠木正成が憎くて戦ったわけではなくて、相手のことをすごく認めていたんだけど、立場上戦わなければならなかった……というような苦悩があのドラマではよく出ていました。尊氏を演じた真田さんがすっごくかっこいいこともあって、テレビにかじりついてみていたものです。昨日の番組の最後にも出てきた京都の天龍寺は「太平記」のドラマそのものともいえるお寺で、私が京都でもっとも好きな場所のひとつです。ひさびさにこの「天龍寺」でもこじつけ日記に書こうかなーと思いつつ、何となく一日が終わってしまった。あ〜あ。 |
妄想 |
最近、りりえさんのサイトで「天上の虹」を大河でやったらどういうキャスティングがいいか、という企画がありまして、参加させていただいて楽しかったので、そのうちリンクさせていただこうかと思っているのです。この中で私は真田さんを○○役にしたんですけど、考えてみれば尊氏役のイメージがかなりあったからなのだわ、多分。今、私の中で真田さんの○○の妄想がふくらんで……ほとんどビョーキになってます。
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バレンタインデーの思
い出 |
2003.2.15
昨日はバレンタインデー。久々にデパ地下なんぞというところに行ってみたら、ほんとに不況か?と思う活気でした。最近は高いチョコレートが売れていると聞いていましたが、本当に一時よりチョコの単価が上がっている気がするし、和菓子屋さんも参入するし……。買うほうとしては迷いますねえ。デパートに勤めていたころは、2月14日はお祭りみたいなもので、ほとんど仕事にならなかったものです。同僚の人たちだけでなくて、営業さんたちにも配ってましたから、当日は大荷物でしたよ。女の多い職場ですから、男性社員はフツーでもデパートの手提げ袋二つ分くらいはチョコをもらっていました。ちょっとカッコいい男性になると(私の売り場には阿部寛パリにカッコいいコがいた)すごく大きい手提げ袋二つ分くらい。ホワイトデーにお返しをもらいそこねないように、自分の名前のシールをベタッと包装紙に貼ることを考え出したのは、私でした。 |
最近の若いコ |
オオアマさまは数年前まではずいぶん女子高生からもらってきていたものです。当時の生徒は今でも遊びに来るし、結婚式にもよく呼ばれるし。でも最近はさっぱり。オオアマさまがおじさんになったのか、生徒が変わってきたのか。最近の若いコは見る目ないねえ。ま、いいけど。 |
真夜中の夫婦 |
ところで、規則正しい生活をするオオアマさまは夜はきちんと寝るんのですが、めずらしく夜中の2時くらいに2人とも起きてしまって、語り出しちゃった。それもシビアな話題を。教育問題とか(これは我が家の日常会話だけど)2人の生き方とか。それで今日はオオアマさまは普通に出勤で5時半起きだったのだから、眠たくてしょうがない……。 |
ドラマ「大化の改
新」! |
でもネットをしていたら、突然ビックニュースが目にとびこんできました。掲示板に書きましたが、NHKがおととし放映したドラマ「聖徳太子」に引き続き「大化の改新」を制作するんですって! うふ〜楽しみなような、コワいような。だって「聖徳太子」は単に楽しめたけど、「大化の改新」となるとこだわりが強すぎて……。でも「聖徳太子」は企画の噂を聞いてから放映まですごく長くかかった気がするから、いつの話になるんでしょ? 多分「聖徳太子」の装置とか衣装とか小道具を再利用するんだろうな。お金かかってそうだもの。ディテールに凝ったドラマだったから。とりあえず、誰が中大兄をやるかが楽しみというか、心配というか。
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お肌はとっくに曲がっ
ちゃったけど |
2003.2.16
昨日も「もしも大河が……」と日記を書くのに夜更かししてしまいました。最近、体調が悪いのにもかかわらず、実は好調だったことがありまして……お肌の具合です。もともとスキンケアなどに気を配るタイプではなく、ほったらかしにしていたんです。さすがに2、3年前から「乾燥」を感じたりするようになり、オオアマさまにも「梅干しばあさんになるぞ」とおどされて、化粧水くらいはしっかりはたくように心がけてきたのですが、最近使っている洗顔せっけんと化粧水(とっても安いもの)が合っていたのか、ここのところお肌が何となくしっとりつるつるしてきたような気がして喜んでいました。ところが、夜更かしがお肌に悪いのか、今日のお肌は久しぶりにザラザラ。こりゃ、いかん。風邪もなんとなくぶりかえしてきたし。早く寝よっと。
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「大江戸八百八町展」 |
2003.2.23
この週末、土曜は江戸東京博物館の「大江戸八百八町展」を見てきました。今年は江戸幕府開幕400年」にあたるので、その記念イベントのひとつ。といっても今日が最終日だったのですが。混雑している、と聞いていたので朝早めに出て行ったので入場制限にはひっかかりませんでしたが、出てきたころには昼前だったにもかかわらず入場制限されたお客さんが列をなしていました。展示された史料などは江戸時代でも後期のものが比較的多くて「新しい」ものでしたが、何だか江戸って豊かな時代だったのかも、と思いました。当時の庶民の家財道具一式のミニチュアがありましたが、時代劇で貧しいイメージよりは物が揃っていて、必要十分というか、ハイテクなモノに囲まれた今より呉女にはこういう時代が合っていたかも……なんてちょっと憧れてしまいました。 |
「江戸・京都・大坂の
自慢比べ番付」 |
それから興味深かったのは「江戸・京都・大坂の自慢比べ番付」。トップは江戸が「諸大名方」、京都が「諸宗本山」。そして大坂が「仏教最初天王寺」、「聖徳太子」のページに書いた四天王寺です。お〜そんなにありがたがられていたのね〜と大坂の話に反応してしまいました。 |
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……なんて書いていると、じっくり楽しんできたように思いますが、実はそうでもなくて、目玉の「熈代勝覧(きだいしょうらん)」という絵巻は込んでいたこともあってほとんど見ることができなかったし、そのことに関連して目撃したある光景に落ち着かなくなってしまい、そのあとに用事があったこともあって早々に出てきてしまったんです。「目撃したある光景」のことについてはその後も考えたら眠れなくなってしまい、「オバさんの主張」に書こうかなと思っているのですが、それにはまだ頭の中でまとまらないので、もう少しまとまったらアップします。
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再び、真夜中の夫婦 |
2003.2.28
おとといの「ハウステンボス倒産」を受けて、昨日ひさびさに「こじつけ旅日記」を書いていて、夜、ほとんど書き終わる、というところで、珍しく仕事のあと夕食も食べてきたオオアマさまがご帰還。帰宅が遅い日はたいてい機嫌が悪く、しかも帰宅後も生徒の親との電話で熱くなっていたにもかかわらず、なぜか昨日はハイ状態。多分、組合の団交が妥結したのと、期末試験の問題をほぼ作り終わったから、らしい(試験をつくると問題を添削するのが呉女のシゴトです)。で、朝持ってでた新聞を広げて、明日香で見つかった最古の暦の話やら、ハウステンボスの話の続きやら、で盛り上がってしまい、そのままネットはせずに寝てしまった……。ということで、日付は昨日ですが、本日「こじつけ旅日記」に「ハウステンボス」をのせました。2月にひとつくらいは書きたい、と思っていたのですべりこみセーフ! |
明日香の暦……さら
ら様のつらい日々 |
ハウステンボスについてはそちらを読んでいただくとして、暦ですよ。持統3年。さらら様は即位しないまま、政務を執った称制という期間があり、実際には持統4年に即位したので、持統天皇として即位する直前の年。しかも即位させるつもりだった最愛の息子、草壁皇子が亡くなった4月13日が裏面の一行目なのだそうです。見つかった暦には各日の「吉凶」が出ていて、それによれば4月13日は「万事に凶」なのだそうで……。 単純に最古の暦が見つかったと知ったときは、「来年あたりああいう形の板の卓上カレンダーが売り出されないかなー」なんて言ってよろこんでいたのですが、1300年の眠りからさめた一片の木の中に、さらら様の人生で多分もっともつらかったであろう日が書かれているかと思うと、なんだかフクザツな心境になってしまいました。 |
オオアマさまのこだわ
り |
日本人が迷信深くなるのはもう少しあとのことか、と思っていたら、この時代にすでにそうだったんですね。今回見つかった暦の中にある吉凶の内容などには現在の「高島暦」などの運勢暦にそのまま残っているものもあるのだそうです。そういえば、年末に義母が「高島暦」を見せてくれて、今年の運勢はあーだこーだと盛り上がっていたけど、私の今年の運勢がどんなんだったか……すっかり忘れました。義母にもう一度見せてもらおうかしら。だいたい呉女は占いとか運勢とか、あんまり信じないほう。オオアマさまは毎朝テレビの「今日の運勢」とかをチェックしているけど、経験上「いい日」とされた日は悪く、よくないとされた日はいいんだって。だから自分のふたご座が「今日の一番」の星座だったりすると「最悪ー」とかって、うなってます。でも「旅行の申し込みをするのは吉日がいい」とかって、妙なことにこだわったりするんですよ。けっこうおチャメでしょ。 |
仕事よ来い(来るな?) |
ところで今日また仕事の依頼の電話を取りそこねました。とりそこねると、すぐ別の人に依頼がいってしまうんです。仕事を待っている人はワンサといる業界ですから。だいたい、私が電話に出られない状態にあることのほうがずっと少ないのに、どうしてわざわざそういう時間を選ぶように電話がかかってくるのかしら? 運が悪いのか、心のどこかで「仕事こないで……」と言っているのがバレているのか。だって、仕事の作業そのものは好きだけど、締め切りに追われるのが好きじゃないんだもの。けど、こないのも困るし(ワガママなやつ)。 |