月原渉 |
鏡館の殺人 |
鏡館の殺人 2020年9月7日(月) |
鎌倉にある黒澤家の別宅では、当主松太郎の妾たちの娘たちが暮らしていた。旧館、新館の対称の位置に48枚の鏡が姿見が配置され、鏡館と呼ばれていた。一番古株の澄香の双子の姉、桐花は自殺していたが、澄香はいつも鏡にその気配を感じていた。年に一度松太郎が訪れる晩餐の際、鏡に『ころす』という文字が書かれ、その夜松太郎が殺された。そして、久楽々の鏡に殺害予告が書かれ、久楽々が密室で殺害された。澄香の付き人で、北の帝国の血を引くという栗花落静が、「…死体は何を意味するのか?」などと言って、凄惨に笑んでいた…。 シズカというロシア系の美女の使用人が探偵の役割をするシリーズものらしい。叙述トリックと言えるのだろうか、そんなバカなという人物が犯人で、いまいち納得いかない。 |