竹吉優輔 |
襲名犯 |
襲名犯 2015年9月26日(土) |
十四年前栄馬市民を恐怖に陥れ、ルイス・キャロルの「スナーク狩り」からブージャムと呼ばれた連続惨殺犯・新田秀哉の死刑が執行された。栄馬市立図書館の司書・南條仁は事件の犠牲になった信の双子の弟で、信が養子に行った先に信の代わりに養子に入っていた。新田の死刑執行が報道された後、ブージャムを名乗る犯人による同じような惨殺事件が起こった。
再会した中学時代の恋人・三上律子は刑事として事件の捜査に当たっていた。中学時代からの友人で作家の霜野も栄馬に住んでいた。 犯人がわかりそうでわからない。ひっかけもずいぶんとある。なかなかうまく作ってある。天童荒太の作品に通じる雰囲気もある。江戸川乱歩賞受賞作。なかなか良かった。 |