鈴木悦夫

幸せな家族 そしてその頃流行った唄      

幸せな家族 そしてその頃流行った唄 2026年1月23日(金)
 ぼくの家族が《幸せな家族》として保険会社のコマーシャルで撮影されることになった。父中道雄一郎は有名な写真家、母由美子、姉の一美は高校二年生、兄の行一は中学二年、そしてぼく省一は小学六年生。引っ越したばかりの家に、父の友人で演出家の西浦尚平さん、広告代理店のプロデューサー森山さん、カメラマンの谷口さん、進行係の秋山さんがやってきた。尚平さんたちは一週間に一度ぐらい来るようになった。ある時、尚平さんが〈その頃はやった唄〉という恐ろしい唄を歌った。ある朝、父の死体が別棟のスタジオで見つかった。そして、あの恐ろしい唄と同じように、家族が次々と死んでいった。
 伝説のジュヴナイル・ミステリーだそうだ。犯人探しという点では途中で容易にわかるのだが、これが児童文学になるんだろうか。