城平京 |
虚構推理 |
虚構推理 2007年3月26日(土) |
岩永琴子は十一歳の時誘拐され、二週間後公園で転寝しているのを発見された時は、左脚を膝から切断され、右目をくりぬかれていた。実は、妖怪にさらわれて、そのもの達の知恵の神となったのだ。それ以来通っている病院で、九郎という青年に片思いする。そのもの達は彼を「あれはちがうものだ。あれはおそろいしい」と言うのだった。九郎の恋人だった紗季は警察官になり、真倉坂警察署に勤めていた。真倉坂市では「鋼人七瀬」という妖怪騒ぎが起こっていた。七瀬春子というアイドルが当地で謎の死を遂げていて、その亡霊だという噂が流れていた。そのもの達の要請を受けて、岩永は真倉坂市を訪れた。 本格ミステリ大賞受賞作。 ミステリといっても、妖怪の世界、不死と予知の能力を得た人間とか、およそ世界観が異なる。どちらかというと、ホラーサスペンスという感じだろうか。 |