篠宮あすか

大宰府オルゴール堂 独身貴族の探偵帳      

大宰府オルゴール堂 独身貴族の探偵帳 2016年4月10日(日)
 あたし、坂下茉奈は東京の実家を飛び出し、福岡での大学生活を送るようになり、バイト捜しは死活問題。そしてやっと採用されたのは、太宰府天満宮の参道に軒を連ねるオルゴール店「大宰府オルゴール堂」だった。この店にしたのは、お気に入りの「梅ヶ枝餅」を売っている「菊屋」のとなりだったから。そして、オーナーは見た目は上等だが、方言オタクな独身貴族、伊東秀だ。
 茉奈が遭遇する出来事から、秀が背後にある事件を推測して解決に乗り出すという、軽いミステリー。キャラクター性に頼っている感じで、事件の構造や推理方法にも無理がある感じがする。最近この手のライトミステリーが多いなと思う。エブリスタミステリー大賞・入賞作。