仙川環

感染      

感染 2013年9月4日(水)
 東都大学でウィルス研究をしている葉月は、臓器移植で高名な外科医仲沢啓介と結婚していたが、このところ啓介は一人で考え込み、葉月を寄せ付けなくなっていた。研究室には桜木栄子という攻撃的な女性が実験のため研究生として入ってきて、筆頭助手の真鍋は実験室を独占して何か実験している。ある夜、啓介が電話で出かけて行き、その後啓介の前妻原島公子から息子の宏が帰らないと電話があり、呼ばれて行くと誘拐されたとのことだった。現金引渡しの場所へ行くと、宏は遺灰となっていた。葉月は、姿を消したままの圭介の行方を追う。
 臓器移植をテーマにした医学ミステリー。そこまでするのかとは思うが、おもしろかった。小学館文庫小説大賞受賞作。