桜井美奈 |
きじかくしの庭 |
きじかくしの庭 2013年5月15日(水) |
田路宏昌は6年目の高校教師。使われていない花壇のところへタバコを吸いに行くと、クラスの花谷亜由がいた。同級生に振られて泣いていたのだった。田路自身、学生時代からの恋人で弁護士の松下香織と、電話も会うこともたまにしかない付き合いが続いていた。亜由は、振られた相手が嫌いだったオランダキジカクシ(アスパラガス)を花壇に植えることにした。一方、香織は仕事を辞めてしばらく海外を見て回りたいと旅立って行った。亜由が残して行ったキジカクシを手入れしている花壇には、年度が替わるたびに問題を抱えた生徒が姿を見せた、禁止されているアルバイトがばれた舞と仲違いした親友の千春、義理の父親がいて学校で喫煙して一年留年した祥子。田路は彼女たちに花壇の手入れを手伝わせる。 電撃小説大賞受賞。ライトノヴェルというジャンルになるそうだが、大人でも十分読めると思うし、おもしろかった。 |